2009年8月30日

ブタネコの撮影メモ 応用編(5)


今回は「絞り」の話をしよう。^^




私はプロのカメラマンではない。^^


なので、このブログに書き綴っている「撮影メモ」は プロの方や、永年写真と取り組まれている熟練者の方には片腹痛い記述であると思う。

私の記述は初心者に毛の生えた様なオッサンが自分で悪戦苦闘した様と結果をそのまま記す事で これから飛行機写真に取り組もうという方の参考、もしくは反面教師の役に立てば幸いと思っているだけだから どうか笑って看過して頂けるとありがたい。




さて…


こんなクソブログで写真家気取りの私に 色々と問い合わせをされる奇特な方が結構おられる。


そんな方々から寄せられる問い合わせを拝読していて 時々、あれ?と思う事がある。


例えば、千歳の滑走路脇でフライトする飛行機が無くて ポッカリ空いた時間に行き会わせた人達とカメラ談義にふける時も たまに、あれ?と思う事。


それは、自分の使っているカメラやレンズの特性を どうしてチェックしないのか?…って事。


特に、それを感じるのは


「ねぇ、この写真 パラメータ(シャッタースピードと絞りとISO)どんな感じで撮ったの?」


という質問の時


横で撮っている人に その人のカメラのモニターで今撮ったばかりの写真を見せて貰い純粋に好奇心で聞く人が大半ではあるのだが、中には手軽に綺麗に撮る為に…って安易な甘えの人もいる。


隣の人はニコンのカメラに200mmぐらいの標準ズーム 私はキャノンのカメラに100-400の望遠ズーム 確かに、隣の人のパラメータは参考にはなるが それは参考でしかなく、自分のカメラとレンズの組み合わせには固有の特性があり まずはそれを知っておかないと実は、極論すれば参考にもなりゃしない。^^


あまり褒めたくは無いのだが、私の中学・高校以来の悪友で 中学生の時から心霊写真を撮る事に生き甲斐を見つけ、自分の家に現像室まで作った「気の弱い弁護士」と呼ばれる友人がいる。


彼はかつて「カメラ小僧」と呼ばれたオタクのはしりみたいな存在であり、写真撮影に関してはとにかく詳しいし五月蠅い(いまだに、心霊写真を撮れていないクセに^^;)


そんな「気の弱い弁護士」が ある時、カメラ談義をしている時に


「このレンズ(キャノンの100-400) 絞りがどれぐらいの時がベストなの?」


と、私に聞いたので「そんな事まで知らない」と私が応えると


「うわっ、やっぱ素人だねオマエは」


と 私を笑う。


彼が言うには


「自分が愛用しているカメラとレンズの組み合わせで 絞りとシャッタースピード

それにISOの相関関係を試験撮影して自分の目でチェックするのが基本中の基本だ

しかも、そのチェックは 日頃、オマエが撮そうとしている被写体とか撮そうとし

ている場所でやる事、千歳で飛行機を撮るんなら そこでやれ」


要するに、千歳に行った時の暇な時間に 同じ場所から同じ被写体を狙って絞りとシャッタースピードとISOをそれぞれ変えて試し撮りして どういう組み合わせが見栄えが良いのか(自分の好みか)を まず探せ…って事。


例えば…って感じで もっと、細かく言うと


私の場合、流し撮りする時を覗いて シャッタースピードを開放側にするケースはヘリやプロペラ機を撮る時の1/100とか1/160の場合が多いので 今回はまず、1/100を想定し


まず、ISOを100にセットして シャッタースピードを1/100にセット


その状態で同じ被写体を絞り(f値)を最小から 1段階ずつ上げながら一枚ずつ写真を撮る。


その時の天気(光量)にもよるが 絞りを上げていく毎に写真は暗くなっていくのでモニターで「(写りとしては暗すぎてダメ)」って思うところまで撮ったら 今度はシャッタースピードを1/160とか 1/200に変えて、また同じ様に絞りを最小から1段階ずつ上げながら一枚ずつ写真を撮る。


この作業をシャッタースピードを上げながら繰り返すわけだが、大学時代に理工学部に籍を置いた私としては なんか懐かしくて愛用のカメラで設定出来る全部のシャッタースピードで試してみたが、そこまで細かく試みる必要は無い。^^


飛行機撮影の場合は 1/30 1/160 1/200 1/500 1/800 1/1000 1/2000 といった所を大雑把に試しておけば良い


で、シャッタースピードが終わったら、今度はISOを変えて また最初からを繰り返す。


ちなみに、ISOに関しては100、200、400、800あたりをおさえておけばいい。


そうやって自分だけのサンプル画像を作ったら それらを並べて見比べ、自分の好みの設定がどの辺なのかを把握する。


一般的にマニュアル本を読むと「絞り開放ではシャープさが甘くなる」とか「少し絞りめにした方が画像がシャープ」なんて書かれている反面「明るいレンズが有利」みたいな事が書いてあったりもするので 意味が混同して「どっちなんだよ?」となったり、基本的にf2.8以下の明るいレンズは高額なので「そんなの簡単に買えねぇよ」なんて事で 自分の持っているf4とかf5.6というレンズとは次元の違う話と思いがち


で、先述した元祖カメラ小僧の「気の弱い弁護士」の持論によると


「大概のレンズが f5.6~f8の間で そのレンズが持つシャープさとかコントラストに

 関してベストの表現を出す傾向が強い。

 ただし、デジカメの場合は光学センサーの機能やクセと組み合わせるレンズの相性み

 たいなモノの影響で写り方が微妙に変わるから 結局、ベストマッチなシャッタース

 ピードと絞りとISOの関係は 試し撮りして見比べて把握する他無いんだよ」


…って事。

画像をクリックして大きな画像で見てね。^^

f5.6 1/100 ISO-100


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f6.3 1/100 ISO-100


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f7.1 1/100 ISO-100


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f8 1/100 ISO-100


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f10 1/100 ISO-100


上の①~⑤の5枚は 同じ場所から駐機している2機のF-15を狙って ほんの数分の間に、シャッタスピード1/100 ISO-100のまま 絞りをf5.6から1段階ずつf10まで変えて撮ってみたもの


この日は小雨混じりの曇天で 基本的に暗い、それと少し風が強いだったので 時々、カメラが傾いているのは御愛敬と言う事で看過して頂きたい。^^;


で、例えば 上の5枚の「写り具合」を見比べた時、どれを「良し」とするか?


率直に私の好みで言えば③か④ クッキリ具合から言えば③を選ぶ。


でね、この時に ISOを100だけじゃなく、200、400、800にして 同じ様に写したり、シャッタースピードを 1/200 1/500 1/800にして 様々な組み合わせで撮ってもいる。


それと、天気が快晴に近い青空の時に やはり同じ試し撮りをしてみてもいる。


その結果、撮ったデータを見比べていて判った事がいくつもある。


例えば、私のカメラとレンズの組み合わせの場合 絞りはf7~f8の時に最もシャープさが発揮される…という風に私は認識した。


その仮説の証明みたいな例を挙げると…


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f7.1 1/200 ISO-200 14:03


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f5.6 1/200 ISO-200 15:08


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f8 1/200 ISO-400 15:28


上の⑥~⑧は 曇天の14時から15時半までの間に 同じUH-60がタッチアンドゴーの訓練を3回繰り返したのを たまたま殆ど同じ場所で撮影したモノ


で、留意して頂きたい点は 私はヘリを撮る…という部分で この時はシャッタースピードを1/200より高速にしたくなかったので シャッタースピード重視を心がけていたので本来ならISO-100にしたかったのだが、ISO-200で そのぶん、絞りをf7.1にして最初の⑥を撮った。


1時間後、再びUH-60が接近した際 空は⑥の時よりも暗さが増し、絞りをf5.6に400mm時では目一杯開放した設定で⑦を撮り その30分後、再度接近してきたUH-60を今度はISO-400にして絞りを それに合わせてf8として⑧を撮った。


ちなみに、⑦の時と⑧の時の明るさはほぼ同じ。


この3枚を見比べて あなたはどう思う?


⑥と⑧って設定は違うのに同じ様な映り方に見える。


これは ISOと絞りのバランスの妙、で⑦は⑥や⑧に対して暗いけど 写った機体の大きさから⑥や⑧より僅かに近いにも関わらず、シャープさが劣るでしょ?


熟練者の方からは「手ぶれ」を御指摘頂く可能性はたしかにあるけれど、連射した前後の写真を見る限り、やはり絞りの開放具合によるシャープさの違いという点


要するに、この場合は被写体がヘリだから 私はまずシャッタースピードを優先に設定を組み立てるが、その次の要素としては絞りは出来ればf7.1かf8で撮りたいと考えるようになった…という事。


ゆえに、ヘリやプロペラ機以外の 例えば戦闘機や旅客機の場合は、絞り優先で設定を組み立てる事も考慮するようになったのだ。


ちなみに、ここまで述べた事はあくまでも ブタネコ流飛行機撮影という前提であり、風景写真や人物写真を撮る場合は 全く話は別だという事も念を押しておく。


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