2008年7月 8日

2008年7月夏の旅(石垣島編 その2)


鳩間島を後にした私達は 夕方の5時半過ぎに石垣島へと戻ってきた。




【注意!!】

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石垣島

鳩間島で脳が溶けるんじゃないかと思うほど熱された私達だが 帰りのフェリーの客室は冷房でキンキンに冷えていて おかげで、とりあえずはまともな思考回廊に戻った私達ではあったのだが…


フェリー埠頭に着き 船から降りた瞬間に、夕方だというのに渦巻く熱気に立ちくらみ。^^;


ターミナル前のタクシー乗り場でタクシーに乗り ホテルに帰って涼もう… 我々はそう考えていた。


ところがだ、タクシー乗り場に近づいた所で 遠くから叫び声が聞こえる


「へい、マッケンジーとサム

 俺だよ 石垣島のトミーだよ!!」


何だろう?と 声のする方を見ると、昨日 私と教授を御神崎まで夕日を見に連れて行ってくれたタクシーの運転手の爺様だ。


爺様は ニコニコしながら私達に近づいてくる。


(二代目)「ん? あの爺さん 今、マッケンジーとかサムとか言わなかったか?」


(弁護士)「俺にも そう聞こえた」


(二代目)「あれ? どんどん こっちに来るぞ」


(私)「あの爺さん 昨日、夕日を見に連れていってくれたタクシーの運転手なんだよ」


爺さんは まず、教授の傍に行くと元気よく右手を差し出し握手を求め


「どうしたのサム なんか、顔色が良くないね」


教授は それに対して


「足の裏を切っちゃって 痛いんだよ」


と、応えると


「ありゃ、それは困ったね」


で、今度は私の方に グッと右手を差し出して握手を求めると


「へい、マッケンジー 今日の夕日はベリー・グッドよ

 このトミーさんが 朝からおまじないをしたからね

 今日こそ ホントの石垣島の夕日をゲットだよ」


と、陽気に一人で笑う。


「よく、俺達が ここにいるって判ったね?」


私が そう尋ねると


「だって、アンタ達 昨日言ってたじゃないか

 明日… つまり、今日 鳩間島に日帰りで行くんだ…って

 このトミーさんには なにもかもお見通しよ」


と、応えて また一人で陽気に笑う。


ゲンナリした顔の教授は


「悪いけど 縫った足の裏が疼くから 俺はとっととホテルに帰るよ」


と、言い 二代目も


「俺は コイツ(教授)の傷をちゃんとしてやりたいから 俺もコイツとホテルに帰るわ」


自動的に 夕日を観に行く事になったのは私と弁護士。


動き出したタクシーの中、爺ぃは前日の行きの時の様に歌い出しこそはしなかったが 陽気なマシンガン・トークは復活しており 


「今日は もうバッチリよ

 ベリ・グーな夕日を このトミー様がプレゼントするよ」


私は ふと、タクシーのメーターの横に表示されている乗務員証を見ると 爺さんの氏名はコテコテの琉球地名で トミーという愛称がどこから着いたか想像もつかない。^^;


弁護士も その点に ほぼ同時に気づいた様で


「オジイ なんで、オジイはトミーなの?」


そう聞くと


「ん? そりゃアンタ アタシはアメリカ暮らしが長かったからね…」


と、応え それに弁護士が


「へぇ… オジイ、アメリカで暮らした事があるのか? そりゃ凄ぇなぁ」


と、言ったので 私は思わず弁護士の脇腹を肘でドつき


「アホかオマエは!

 この辺は 第二次大戦後から30年近くアメリカの統治下(正確には琉球政府だが)だった事の

 ブラック・ジョークだよ 素直に驚いてんじゃねぇよ このバカ」


すると、トミーは


「ほぅ、マッケンジーは よく勉強してるねぇ」


と、笑う


「なぁ トミー

 なんで、俺は マッケンジーって呼ばれるんだ?」


私が そう聞くと


「そりゃ アンタが負けず嫌いな顔してるからよ」


横で「ククク」と忍び笑いしている弁護士の脇腹を 再び私はド突き


「じゃ、昨日 一緒だったアイツ(教授)は なんでサムなの?」


と、聞くと


「ん~ あん人の顔は親指みたいだったからね」


思わず 私も吹き出して笑った。


すると、弁護士が


「じゃぁ、俺は? 俺はどうよ?」


と、聞くと


「アンタは そうだね…

 (少しの間 考え込み)

 急に言われても パッと思い浮かばないから 考えとくね」


拍子抜けした弁護士は 遠くを見つめ続けていた。




そんな時である。


トミーは いきなり急ブレーキを踏み 反動で私と弁護士は前席に叩き付けられた。


「どうしたの? トミー」


すると トミーは


「クイナが飛び出してきたよ

 コイツら 夕方になると道路にまでチョロチョロ来て

 時々、車に撥ねられて死んじゃうのよ」


そう言いながら トミーが指さす先を見ると…


石垣島


上の画を拡大したのが


石垣島

「シロハラクイナ」という名前の鳥で 天然記念物「ヤンバルクイナ」の仲間だが、こちらの「シロハラクイナ」は ヤンバルクイナとは違って保護指定はされていない(トミー談 正確か否かは不明。^^;)


見ているとチョコチョコと歩き回り 人間の姿に気づくと ダチョウの様に物凄いスピードで草陰に飛び込んで隠れてしまう。


仕草がとてもユニークで 物凄くカワイイ。^^


私と弁護士が 二人揃って


「なんか、可愛いなぁ」


と言うと トミーはニコッと笑って


「そうでしょ? コイツらカワイイのに 島の連中はビュンビュン車を走らせて

 コイツら撥ねても平気なのよ こんなにカワイイのにねぇ…」


トミーは 優しいオジイなのである。


それから 数十分後、前日も訪れた御神崎に到着したのだが…


そこで 我々の目に飛び込んできた光景が


石垣島

コレ。^^


雲がイタズラして 海面にスポットライトをあてている様な風景なのだが、なんとも言えない程 神秘的。


すると トミーは


「ちょっと時間が早すぎたみたいね

 それに、ここは雲と風の具合が あまり良くないね


 ちょっと時間つぶしに 別の場所に連れて行こうね」


そう言って 私達を再びタクシーに乗せて まず、向かった場所が


石垣島

「川平湾」


ここは真珠の養殖地として有名であり、景勝地としても有名な場所


ここで、しばし一服した後、トミーの案内で再びタクシーに乗った私達が 連れて行かれたのは 「バンナ岳」という山の頂上付近にある展望台


そこで見たのが 以下の画だ。


石垣島


石垣島


石垣島


石垣島


石垣島

石垣島


石垣島


石垣島


石垣島

(ちなみに、何枚かの画像において水平線上左側に浮かぶ島影は 私達がこの日の昼間に訪れた鳩間島である。)


今まで いろんな夕日を見てきたが…


ベスト3に間違い無く入る程 「凄い」とか「素晴らしい」とかいうレベルをはるかに超え、「凄まじい」夕日だった。


30分ぐらいの間、弁護士は ただ、時が過ぎるのを忘れる程 呆然と眺め 私は ひたすらカメラのシャッターをきっていた。


黄金色から血の様な深紅へと変わる様は圧巻だった。


心ゆくまで 夕日を満喫し、展望台を下りてタクシーのところに戻ると…


トミーは 私に


「昨日よりは 少しはマシだったでしょ?

 でもね、本当の石垣の夕日は まだまだこんなモンじゃないよ^^

 ただし、その本当の夕日を見るためには 島に住まなきゃ見れないさぁ」


渋すぎるぜトミー


思いっきり抱き締めてやろうかと思ったが トミーは爺ぃだから止めた。^^;


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