2008年4月11日

2008年春の旅(とある事情編 その4)


誤解して頂きたくないのは 私は「鹿児島」が嫌いなんじゃ無い…って事。^^;



Wen氏との南北会談を愉しく過ごし、散歩も兼ねてホテルまで歩いて帰った。


(心臓が壊れている私には想像以上の山道で 遭難するかと思った。^^;)


汗だくで ゼハゼハ息を切らしながら入るには高級なホテルで恥ずかしかったが、旅の恥は掻き捨てである。


フロントに行き、鍵を受け取ろうとすると 鍵を差し出した若いホテルマンとは別に


「あのぅ… お客様」


と、少し年配のフロントマンが私に声をかける。


南北会談のひと時が愉しかった私は すっかり機嫌も良くなっていたのだが…


「実は @@製薬様より、御連絡がありまして…

 どうしても、お客様の御会計を@@製薬様がお支払いになりたいと

 先程、@@製薬の鹿児島支店の方がお越しになられまして…」


という話を聞き続けているうちに みるみる不機嫌になる私。


「で? その人が 何処かで待ってるの?」


「いえ、もうお帰りになりましたが…

 その時に、まず 基本的な料金の部分だけでも先にと仰られお部屋代のお支払いを…」


「払っていったの?」


「はい」


「受け取ったの?」


「いえ、一応、お預かりということで…」


こういう場合、


「やったぁ!! ラッキー」


と、喜ぶ程 ブタネコは素直では無い。^^;


「そっか…

 じゃぁ、今、部屋に行って荷物を取ってくるから

 それまでにチェックアウトするから 料金を精算しておいてくれないかな

 ただし、その預かり金には びた一文、手をつけるなよ

 全額、俺が支払うから」


「え? チェックアウト?」


「そう、同じ事を何度も言わせるなよ」


「ですが、お客様 もう、夜中の12時を過ぎた時間でございますから…」


「時間なんか どうでも良い。

 いざとなったら野宿でもしてやるさ…^^


 そんな事よりも、金払ってやんだから機嫌ぐらい直せ…って

 その製薬会社の了見が気に入らないねぇ…」


引き留めるホテルマンを振り払い、湯布院へと移動した私だった。




さて…


湯布院で1日 露天風呂に浸かったり、部屋で麻雀をしたりと まったりと過ごした翌日、別府からフェリーで四国の宇和島へと渡り、そこでワゴン車をレンタルした私達は 一路、松山に向けて 途中、内子町や大洲を経由し 今回の旅の私の目的のひとつである
映画「がんばっていきまっしょい」のロケ地巡りをしながら走り…


松山市街を走り抜けて 高浜や今治の海岸なども巡って、松山市街のホテルに着いたのが夕方


フロントでチェックインを済ませていったん部屋に入り荷物を置くと あらためて我々は外出の支度を始める。


4人で道後温泉に入ろう…と思っていたのだ。


で、エレベーターで1Fのロビーに出てみると 何処からともなく


「先生ぇ~ お待ち申し上げておりましたぁ」


と、奇声がロビーに響き渡る。


「ん? なんだ?」


と、その声の主の方を見ると 私も何度か二代目開業医の病院で会った事のある 桂歌丸によく似た紳士が まっしぐらに二代目開業医に擦り寄り


「先生ぇ このたびは とんだ不始末をば…」


@@製薬の札幌支店長が わざわざ松山まで飛んで来てたのである。


それまでは陽気に「じゃこ天食いたいなぁ…」とはしゃいでいた二代目開業医は支店長を見るなり すこぶる不機嫌。^^;


「アンタんとこの営業に 二度と目の前に現れるなと言ったのを聞いてないの?」


「いや、お怒りはご尤もでございます

 ですが、先生 ここはひとつ私が誠心誠意を示させていただいて

 お怒りが静まればと思い もう、ピュンと札幌から飛んで参りました…」


きっと、この支店長は高度経済成長期に植木等やフランキー境の映画を見て育ったクチなんだろうなぁ… 思わず、


「オマエは 三木のり平か!!」


と、ツッコミたくなる所作である。^^;


二代目の病院が 昨年@@製薬に支払った購入金額は軽く1億を超えている。


医薬品の粗利がどれくらいなのかは知らないが、昨今の御時世で そんな売り上げが取引停止になるのは新年度を迎えばかりで大打撃なのは想像がつく だから、支店長が必死になるのは理解が出来るが ハッキリ言ってウザかった。^^;


電車に乗り、道後公園で松山の花見を見物し 伊佐爾波神社へ…


私の目的に従って移動する我々に 支店長はずっとついてきて


「飲み物はいかがですか?

 あ、あそこに美味そうなうどん屋がありますけど一服されませんか?

 綺麗な桜ですねぇ… 心が洗われそうだぁ…」


と、五月蠅く その度毎に二代目から


「水なんか飲む暇あったら 顔を洗って出直せ」


「うどんみたいに アンタ(支店長)を足で踏んでこねてやろうか」


「アンタが心を洗ってどうすんだ?」


と、ツッコまれながらも


「嫌ですよ センセ^^」


と、めげない。^^;


伊佐爾波神社の長く高い階段を上り 映画「がんばっていきまっしょい」の悦子の大変さを噛み締めながら写真を撮っていたら 前日の朝、湯布院で交換したカメラのCFカード4GBが一杯になり、バッテリーも心細い。


なので、私はあらかじめジャンパーのサイドポケットに入れておいた予備とそれらを交換し 取り出したカードとバッテリーをカメラバックに入れようとしたら… 私のカメラバックや二代目のクラッチバックなどを「荷物持ちます」と言って抱えていた支店長が そんな私を目敏く見つけて


「あ、それは私がお預かりしてバックに入れておきますから

 どうぞ、心おきなく撮影を御堪能なさって…」


と、どこまでも接待に徹する支店長。


しかも、どこで情報を仕入れていたのか


「先生ぇ、さすが、先生 強運の持ち主でおられますね

 凄いですよ、今日は 最高の松山観光日和ですよ!!」


なんて言い出す。


なにかと思って話を聞けば 松山城がお城祭りで ロープウエイが21時まで運行しているから 夜の松山城や夜桜が堪能出来ると言い


「しかもですよ、天守閣広場には大スターがやってきていて一曲歌うみたいですねぇ」


とまで言う。


途端に我々の芸能人・ヲタの血が騒ぎ出し


「大スター? 誰よ、誰が歌うの?」


なんて 興味津々。^^;


「ま、それは見てのお楽しみ…という事で

 ね? ね? 行きましょうよ 皆さんで」


製薬会社の札幌支店長が いつのまにか松山のボランティア・ガイドに変身していた。




さて…


結論から先に述べれば 松山城の天守閣広場に来た大スターとは「城之内早苗」である。


で、先に「城之内早苗」の名誉を守る為にお断りしておくが 我々4人は「城之内早苗」が嫌いなのでは無い。


ただ、「おニャン子」の全盛時をヲタとして過ごされた方なら御理解頂けると思うが、「おニャン子クラブ」のファンって クラブ全体のファンという色合いよりも「会員番号@@番の…」という風に 個別のファンという色合いや意識が強かったのだ。


だから、私は「福永恵規」にしか興味が無いし、二代目開業医は「国生さゆり」、気の弱い弁護士は「新田恵利」で 一級建築士の資格を持つ詐欺師は「山本スーザン久美子」


ゆえに、「おニャン子ですよ 大スターですよ」と支店長が言っても


「おニャン子ってのはよぉ 国生みたいな子を言うんだよ

 城之内早苗なんて どうでも良いんだバカヤロウ!!」


と、なる。^^;


しかも、「城之内早苗」の歌謡ショーではなく のど自慢大会の審査員。^^;


「バカヤロウ… 俺らを接待するなら 綾瀬はるかしか無ぇべ」


なんて罵られる羽目となる。


で、賢明な方なら 既にお気づきの事と思うが…


湯布院、そして内子町や大洲、高浜、今治… それらの地で撮影した画像データの入ったCFカードと 愛機のバッテリー1個


「私がカメラバックに入れておきます」


という支店長に預けたのが その直後に


「これ捨てておいて」


と、弁護士から預かったゴミと一緒に 支店長が間違って道後温泉の近くの何処かのゴミ箱に捨ててしまったおかげが


  ● 「2008年春の旅(松山編 その1)


という記事の「とある事情」である。


もうね、思い出すだけ腹が立って仕方が無い。


「そんなに大事なデータなら 最後まで自分で管理しろ」


という声も聞こえてくるし、その通りだとも私も思うので 支店長に対する罵詈雑言は ここでは述べずにおくが その夜の私のブチ切れ度は おそらく近年の中で最大級のものだった事は言うまでも無く。


@@製薬が 二代目開業医の病院との取引が再開する目処は断たれたのも言うまでも無い。




                           (とある事情編 その5)に続く

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