2015年10月22日

「大きな古時計」に秘められた謎


同じ病院に入院している小学校5年生の女の子から「ねぇ、おじさん 教えて欲しい事があるの?」と話しかけられた。




私自身としては今までは全く気にもならなかったのだが、今日 入院仲間である小学校5年生の女の子から投げかけられた問いに いい歳かっくらったオッサンの私は返答に詰まったのだ。

まずは、参考までに知らない方の為に...


『大きな古時計』


おそらく、疑問を感じない人は一生感じないままに過ごしていくのであろうが 小学校5年生の女の子のように何かがおかしいと気づいてしまう人もいるんだね。


で、その問題を説明する為にまずは1番の歌詞を記しておく。


  大きなのっぽの古時計 おじいさんの時計
  百年いつも動いていた ご自慢の時計さ
  おじいさんの生まれた朝に 買ってきた時計さ
  今はもう動かない その時計
  百年休まずに チクタクチクタク
  おじいさんと一緒に チクタクチクタク
  今はもう動かない その時計


私は私のこれまでの人生の中で この曲を知ってから今日に至るまで この曲の歌詞は


「おじいさんと共にあった大きな時計が 100年間休まずに動いてきたが、今はその時計もおじいさんも動かない(壊れた、死んだ)」


という意味で受け止めてきた。


その事に関しては この曲の中に疑問を抱いた今の時点でも基本的には変わりはしない。


ただね、この歌詞の中の


  『おじいさんの生まれた朝に 買ってきた時計さ』


という歌詞、これが問題の部分なのだ。


どうか冷静に考えてみて欲しい。


小学校5年生の女の子の第1の疑問「おじいさんは いつ産まれたの? 朝って具体的に何時頃?」


「朝って言うんだから午前中って事だろ」


まず、そう応えた私に 彼女は


「10時とか11時を わざわざ"朝"って言う?」


「まぁ、そう言われたら いいとこ9時くらいまでかな... 10時や11時なら"昼前"って俺なら言うもんな」


「でしょ? だったら、この歌詞変だよね?」


と、したり顔の小学校5年生


「あ? 何が変なんだ?」


と、私が聞くと


「だって、9時よりも前に開いている電気屋さんとか@@@(札幌市内にある大手の量販型ホームセンター)とかって まだ開いて無いじゃん」


と、お世辞にもまだあるとは言えない胸を張る小学校5年生の女の子


「つまりね、この"おじいさん"が産まれた時に おじいさんのパパやおじいちゃんがその記念に買いに行ったとしたら 絶対に"おじいちゃんが産まれた日の昼前"とか"おじいちゃんが生まれた日の午後"じゃなきゃ買って来れないよね?

 だからね、私思うの この曲の歌詞って"おじいさんの産まれた朝"じゃなくて せめて"おじいさんが産まれた時"とか"おじいさんが産まれた日"にすべきなのよ そう思わないオジサン?

 なんで今まで誰もこの事に気づかなかったんだろ?」


成程なぁ... この子は女の子だから絶対に「金田一少年」にはなれないけど 見事な推理だ。


「ところで、ひとつオジサンからも質問なんだが...」


「なぁに?」


「なんで、そんな凄い大発見をオジサンに教えてくれたの?」


思わず、そう問うた私に小学校5年生の女の子は


「だって、オジサンがこの病院の中で一番ヒマな人だって聞いたんだもん」


無邪気にキラキラした目でキッパリとそう言い切った。


すると、それまで私と女の子の会話を素知らぬふりをしながら盗み聞きしていたのであろう周囲の患者や病院のスタッフ達が一斉に「プッ」とか「ブヘッ」とか吹き出すように笑った。


なので私は その笑ってる周囲に対して


「何笑ってんだオメェラ ヘラヘラしてやがっとチックタック言わすぞコノヤロウ」


と、精一杯優しく告げると みんな私とは視線が合わぬように顔を逸らした。


すると、女の子は


「あ、オジサンごめんね 私が今言ったの少し違った」


と。


なので、


「ん? どういう事?」


「うん、本当はね さっき回診に来た院長先生(二代目開業医)に最初に聞いたの

 そしたら、そういう問題はオジサン(私の事)が とても暇な人だから聞いてあげなって言われたの」


私は心の中で「あの野郎!」と思いつつ 精一杯の優しい笑顔で


「もし今度、院長先生が回診に来たら

 "先生、ロリコンのヤブ医者ってどういう意味?"って聞いてごらん で、これ絶対他の人には聞いちゃダメだぞ

 院長先生にしか効かない魔法の呪文だから 他の人に言ったら魔法の効力が無くなっちゃうからね」


翌日の午後、顔を真っ赤にした院長先生こと二代目開業医が私の病室に現れたのは言うまでも無い。


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