2015年8月 3日

君の膵臓をたべたい


久しぶりに本の感想を記してみる。





君の膵臓をたべたい

著:住野よる 刊:双葉社 ISBN978-4-575-23905-8




「君の膵臓をたべたい」というタイトルに初めて触れた時 薄気味悪さとか、グロテスクな気持ちが生じるのは否めないと思う。


だって、私がそうだったもん。^^;


で、最初に断っておくと この本は「ホラー」とか「サスペンス」ではなく「青春物」である。


この本を入手し、読むキッカケとなった事は後述するとして...


この本の物語は膵臓に何らかの病が生じ余命宣告を受けた女子高生と その事を偶然に知ってしまった同級生の男の子の話。


内容的に 薄気味悪さとかグロテスクなものは全くに近いほど登場しないのでタイトルに騙されずに一読する事を薦めたいと思ったので このクソブログに感想記事を記した次第だ。




さて...


このクソブログを それなりに以前から御愛読頂けている方々ならば先刻御承知の事だが、私は かなり自由度の高い入院患者なのだけど、一応 余命宣告らしきものを主治医から頂戴してはいるが その宣告日から既に数年経過しており、いつクタバッテも不思議で無いにも関わらず 日々、健常者よりも元気に過ごしている身の上


日頃、病院内を徘徊しては 他の患者(特に中高生)と雑談を交わすのが趣味というか日課になっている今日 入院患者の一人である大学生から


「この本、面白いですよ」


と、薦められたのが この本との出会いだった。


で、借りたのを早速読み 最初に抱いた私の感想は


「参ったなぁ...(苦笑)」


である。


私がそう感じたのは この本を薦めてくれた大学生が内臓系の難病患者で 明確に余命宣告が出されてはいないけど 遠くない将来に旅立つ事は残念ながら確定している子だという事。


そんな彼が


「内容の細かい部分にいくつか同意はしかねるけど 全体的に夢みたいなものが得られて自分の為に読んでとても良かったと感じてます。」


と、貸してくれる時に言っていた事が そもそも。


この本を読み終えた時、重要な登場人物である女子高生が 私にとっての友人である「亡き友」にとても近いキャラクターで ついつい彼女が元気だった頃を思い出さずにはいられなかったから この本を貸してくれた入院患者の大学生がこの本を読み、本の中の女子高生に抱いたであろう感情が 私が「亡き友」に抱いている感情と似てるんじゃないかと私は決めつけて想像し「良かったね」と言うべきか否か それが私の「参ったなぁ...(苦笑)」である。


まぁ、あくまでも私の個人的事情のせいなのだが この本を読み進めていくうちに 女子高生が脳内イメージとして「亡き友」に置き換わってしまった...というだけで 充分にこの本は私にとって評価に値する内容だった そんな贔屓目を否定する事は出来ない。


ゆえに、その女子高生への対応に 時に苦慮する主人公の男の子の気持ちも これがまた「亡き友」に対していた当時の私の記憶を甦らせてくれて 何とも言えない気持ちになった。


ちなみに、私はこの本を次女の婿に5冊買ってこさせ 一冊はこのクソブログに記事を掲示する為に著者に対する敬意として 残りの4冊を私の悪友であり、「亡き友」をよく知る 私の主治医、気の弱い弁護士、某国立大学教授、そして 腕力だけが取り柄の歯科医にそれぞれ一冊ずつ進呈し読ませたところ


主治医:「悪ぃ、俺、何にも言えないや」


気の弱い弁護士:「なんか仕事が手につかなくなっちゃったから 少し早いけど、夏休みに入る」


教授:「しばらくオマエ達には会わない 会ったら、会っただけで泣きそうだ」


歯科医:「...」


というのが、それぞれの感想だ。




さてさて...


私の個人的勝手な想像だが 私はそんなに遠くない将来この「君の膵臓をたべたい」は映画化されると思っている。


で、願わくば その時のキャスティングに


  余命宣告を受けた女子高生:松岡茉優


  親友の女子高生:清野菜名


  主人公の男子高校生:J系と染谷将太以外なら誰でも可


という感じで是非お願いしたいと。


コメント(3)


ブタネコ様、初めまして。突然のコメント失礼致します。
私は、現在33歳(男)になる小さな金属加工業を営んでいるものです。
このブログにたどり着いたのは、『君の膵臓を食べたい』を読み、自分の見解とこの小説を読んだ方の見解の違いは如何程なのか?と言う気持ちで調べたところ、ブタネコ様のブログに辿り着いた次第です。
この小説に出てくる『僕』と『桜良』、昔の自分=『僕』、今の自分=『桜良』に重なり良くも悪くも衝撃を受けています。

ブタネコ様のブログを拝見し、多々感銘を受ける事があり思わずコメントした事をどうぞお許し下さい。

月並みな言葉も書けない程拙い文章力しか持ち合わせていない私ですが、あなたが書いたブログを始めから全て見ていきたい気持ちになりました。

そして、どうか長生きをして下さい。
突然のコメント失礼致しました。

昨日購入して一晩で一気読みしました。

裏の裏をかかれました。ぐっすん。

★ 流 さん

こちらこそはじめまして コメントありがとうございます。

この本を読み終え、このクソブログにこの記事を掲示した後、いくつかのサイトでのこの本の感想とか書評を私も見て回りました。

で、それらに対するあくまでも私の個人感ですが 好意的な感想の多くには「泣いた」と書かれていますが へそ曲がりな私には それらの「泣いた」という表現に素直に賛同しかねる気持ちが強かったです。

「オマエら どの部分にどういう気持ちで泣いたのか?」

と。^^;

私はところどころで涙ぐみましたが泣きはしませんでした。

それは 私の個人的事情で 高校生の時にこの小説の中の「僕」に近い状態におかれた時、「俺は泣かない」と頑張ったからで この本を読んでいて「僕」に勝手に感情移入してしまった私は その時の「絶対泣かない」状態に無意識に設定され だからこそ自分の高校生当時の事が思い出され「参ったなぁ」だったからです。

で、この本に批判的な感想もいろいろと目にしましたが それらに対する個人的感想を言えば

「文章が拙い」--昨今、直木賞や芥川賞を受賞した本だって 文章が拙いモノは腐るほどある。 いったいに何と比べて拙いと文句を言ってるのか理解が出来ない。

「設定がありきたり」--そんな本ばかりだよ 最近の新刊って

「タイトルに惹かれた」--嘘だろ? と。


ついつい、本文に書き足りなかった事を記しましたが どうか今後ともよろしくお願いします。


★ 虎馬 さん

貴方のブログの感想記事を楽しみにしています。^^

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