2014年4月14日

凶悪


映画「凶悪」のDVDを入手したので見た。



【※注意】 この記事にはネタバレが含まれています。


凶悪


凶悪

凶悪

凶悪


第37回日本アカデミー賞において


  ・優秀作品賞

  ・優秀監督賞

  ・優秀脚本賞

  ・優秀助演男優賞(ピエール瀧、リリー・フランキー)


ってのを眺めていて DVD化を楽しみにしていた。


で、見終えた結論的感想を記すと…


優秀助演男優賞の「ピエール瀧」と「リリー・フランキー」の二人の演技は秀逸だった。


が、それ以外の脚本と監督に関してはクソだと感じた。


たしか、この映画の原作は新潮社のノンフィクション小説(つまり実話)のはずなのだが、私は未読なので何とも言えないのだが、例えばこの映画の中で描かれた山田孝之が演じた記者は母親の痴呆症と介護する嫁の狭間にたつ人物と描かれているんだけど、それって原作にも記されている事なのかな?


仮にそれが原作にも記されている事なのだとしたら それは記者が如何に苦労して取材さいたかのどうでもいい肉付け話であって 事件の本質とは何の関係も無い。


そもそも、原作に書かれていたか否かに関わらず この映画は何をどう描きたかったのか?という点を考えた時 記者の身内話という設定は必要なのか?


苦労して取材した結果、隠されていた真実に陽が当たる… その為に必要な設定だったとしたら この映画の主題は「記者の苦労」って事になり、「隠されていた真実に陽が当たる」事は二の次って事でしょ?


でね、一点だけ「もしかしたら?」と思った点を挙げておくと


凶悪


「私を殺したいと一番強く願っているのは 被害者でも、おそらく須藤でも無い

 (記者を指さして仕草で”オマエだ”と。)」


というシーンなんだけど、これってもしかして 事件が終わったか否か、事件の加害者がどれほどの悪か、加害者の量刑として適当なのは(死刑か?無期懲役か?) そういったものを決めたがるのはマスコミだ…って意味なのだと描きたかったのだとすれば 


「ほぅ、なるほどね」


と評価したいんだけど どうも、そのシーンまでの全体を見渡す限り そういう描き方とはズレているので好意的には解釈できない。


逆に、内容の出来・不出来に関わらず興味を惹かれた別の点として


凶悪


終盤の山田孝之の表情 上の画のように顔(表情)の右半分と左半分が違うとこ


これって私のあくまでも経験上で言えば大きなストレスを背負っている人とか、精神的に病んでいる(病みかけている)人によく見受けたケースで もしこれが演技や演出で描いているのならたいしたもんだと評価したい

コメント(2)

はじめてコメントします。

監督などのインタビューによれば、記者の私生活部分は「記者の苦労」を描く目的では全くなく、保険金目的で爺さんを殺すように依頼した家族と、姑の介護に疲れて姑を殴っている嫁を対比することで、「誰にでも凶悪な部分があり、実際に殺すかどうかは紙一重」と言いたかったのだそうです。

因みに記者の私生活部分や記者が狂気に捕われて行く様子は、原作にはない完全なフィクションです。

★ 正隼 さん

御教示ありがとうございます。

なるほどなぁ…と思いましたが、それは感心とか褒めるという意味では無く やはりこの監督はアホだ と。

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