2012年5月 3日

獄門島(上川版) 再見


2003年10月にBSジャパン(テレビ東京)系で放送されたドラマ「獄門島(上川版)」が先日再放送されていたのを録画したので見た。



獄門島(上川版)

獄門島(上川版)

獄門島(上川版)


獄門島(上川版)


内容や出来はともかくとして、たまには横溝作品を見たくなるのは横溝フリークならではの事。


たまたまそれが今回は上川版:獄門島だったという事なんだろうけど たまたま見ていてふと気づき感じた事に触れておく。


それは


獄門島(上川版)

獄門島(上川版)


上の2枚のキャプ画のシーン


戦後の物資不足の中で 不足していた物のひとつがタバコ


今では「紙巻きタバコ」なんて言い方をする人は殆どいないだろうけど 私が子供の頃は「刻みタバコ」と「紙巻きタバコ」と区別して言う爺さんが沢山いた。


ちなみに「刻みタバコ」とは 適量を指で丸めて煙管(キセル)の先に詰めて吸うタバコで「桔梗」なんて銘柄が人気だったと記憶する。


それに対して「紙巻きタバコ」とは文字通り紙で巻かれたタバコで現在主流のタバコからフィルター部分を取った形 ショートピースや缶ピースの様なスタイルで これは「両切りタバコ」なんて呼び方でフィルター付きのタバコと区分けして呼んでいたりもした


で、獄門島の原作のおいて 本鬼頭の早苗は牢座敷の与三松の為に刻みタバコを紙で巻いて「紙巻きタバコ」を拵えてやるのが日課となっている旨の記述が有り、余談として巻く紙は英和辞書の紙が一番適しているから用いている…とも。


これは、原作内において復員兵にまつわる事件が生じた際に この英和辞書で巻かれたタバコが ひとつのキーにもなっている事を原作を読んだ方ならば記憶の片隅に残っているんじゃなかろうか?


で、以前 「獄門島」という作品に関して寄せられたコメントへのレスなどのやりとりの中で 私は「獄門島」という物語を映像化する際に この「復員兵」にまつわる部分をどう表現に盛り込むかが ある意味においてそれぞれの映像制作者達が作品そのものを理解し、把握しているかを測るポイントだと考えていると述べた事があり、その考えは今でも変わっていない。


で、この上川版:獄門島を再見して 上述した2枚のキャプ画の場面を見た時に、


「お、こんな部分はこだわっていたんだな」


と、再発見し この上川版:獄門島への評価を見直す事にしようと考えた次第だ。


獄門島(上川版)

コメント(2)

CSにて改めて観る機会がありました。
この作品、設定に関して大きく原作と変えてきている部分と
実に忠実に再現している部分が極端ですね。
【気違い】の設定は完全スルー!!
これって作品の肝がまるで無いでしょ!!!
しかもカエモン様が生きてたとか無茶苦茶。
実体のない支配とか心の闇とか
作品を覆う暗部が、まるっきりの無視。

じゃあオリジナル路線いくのかと思いきや、
早苗さんと金田一との恋愛(恋心?)関係、
色々な偶然が重なった末の悲劇性、
こういうところはほかの映像化より
説明されていて良いなと思った。

【2時間】に無理があるんですよね、結局。

★ てまり さん

>設定に関して大きく原作と変えてきている部分と実に忠実に再現している部分が極端ですね。

そうなんですよね。^^;

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