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2013年09月09日

● 愛すべき娘たち


「まなみ」さんから頂戴したコメントをキッカケに読んでみた。




文・堺雅人

よしながふみ 白泉社 ISBN4-592-13295-5


そもそものキッカケは「まなみ」さんから


こんばんは。はじめてコメントさせて頂きます。20代女性まなみといいます。

ブタネコさんは少女漫画はお好きですか?ぜひ、おすすめしたい漫画があります。

よしながふみの「愛すべき娘たち」という本です。
もし良かったら、ブタネコさんの感想を聞かせて頂けたらうれしいです。

初めてなのに、こんな風に勝手なお願いをしてしまってごめんなさい・・・
機会があったら、ぜひ読んでみてください。おもしろいですよ。


というコメントを頂戴した事。


御存じの方も多いと思うけど、ウチの嫁は中学生の頃から漫画好きで 今の歳に至ってもそれは変わらない。


なので、「”愛すべき娘たち”って読んだ?」と聞くと「読んだ(=蔵書の中にある)」というので、長女の婿に家の中からその漫画を探し出させて病院に持ってきて貰って読んでみた。


で、読み終えて感じた事は


「まなみさんは この”愛すべき娘たち”を私に読ませる事で 私に何を語らせたいのだろう?」


という事。


なので、


★ まなみ さん

こちらこそはじめまして コメントありがとうございます。

さて、たまたま「愛すべき娘たち」がウチの嫁の蔵書にありましたので読みました。

が、どう感想を述べて良いか というか、どういう部分に感想を求められているのかが理解出来ません。

出来ればもう少し具体的なオーダーをお願いします。


と、コメントにレスしてみたところ…


ブタネコさんこんにちは。

さっそくお返事を頂けて感激です。(まさかお家にあったなんてびっくりです)

ブタネコさんは、この中のどの話がいちばん好きでしたか?
あと、こいつはいいなあっていうキャラクターがいたら、ぜひ聞いてみたいです。

コメントを取り上げていただいて、本当にうれしいです!ありがとうございます。
つたない文章ですみません。


なるほど、「どの話が好きか?」 それが一つ目のお題ですか


率直に言って「コレが好き」とあえて挙げる話は私には無い。


ただ、この「愛すべき娘たち」という漫画は嫌いでは無い。


何というか、向田邦子のドラマを久しぶりに見たような感じが懐かしかったからだ。


でもね、この漫画のストーリーは女性目線であり「愛すべき娘たち」というタイトルでありながら「父親」は殆ど登場しない、と言うか、若干、いくつか父親関連の台詞はあるんだけど「DV親父」等ロクなもんじゃないところも 今ひとつ、何とも言えない。


つまり、登場人物の誰にも感情移入出来ないから 好きとか嫌いとか感じられないのだ。


で、二つ目のお題「こいつはいいなあっていうキャラクターがいたら、ぜひ聞いてみたい」


上述した様に感情移入出来るキャラクターが見つけられなかったので応えようが無いのだが、折角なので私流に逆に最も感情移入出来なかった、というか私が好きになれないキャラクターを一人挙げさせてもらうと三話に登場する「莢子」


「恋をするって人を分け隔てるという事」


それが出来ないから恋人を作れないし結婚も出来ない…、その結果 修道院に入った「莢子」


私はこういう人物が大嫌いなんです。


言ってる事は正しい、けど、その殆どは現実乖離しており周囲を混乱させるだけの存在 私にはそういう人物に映るので実に不愉快なんです。


私は俗物なので現実と乖離した理想ばかりを主張されても説得力を感じない。


以前、私の本業が債権整理や会社再建だったと述べてきたけれども、そういった仕事の中で最も厄介だったのが「現実と乖離した理想ばかりの主張」だったから


例えば、ある会社が不渡りを出し その債権回収を行おうとする課程で、債権者会議なる話し合いの場がある。


そういった状況で 債権者全員がいっぺんに自分の債権額を回収出来る事なんて私の知る限り一度も無い。


それぞれが、自分の抱える債権額のいくらかでも回収出来れば… それが現実


でも、そこにいる殆どは他の債権者の事情なんかお構いなしに 自分さえ少しでも多く、願わくば100%回収したいと考えている者ばかり… それも現実。


でもね、ごく希に 不渡りになったのは一時的な資金のショートの結果であって、いくばくかの時間的猶予を与えれば少しづつでも回収が望め、会社の再建も期待出来、会社の再建が叶うという事は当初の予定よりは大幅に延期されるけど債権の全額回収の望みもある… そんなケースもある。


が、その場合 コストカットの必要性から従業員の何人かを解雇する必要性や、生産を維持する為に材料の納入など債権者の中の一部にさらなる負担が必要となるのだが、そこには当然いろんな形で不公平が発生する


この場合、特に「従業員の何人かを解雇」という事はまさに「辞めて貰う人」「残って貰う人」を「分け隔てるという事」なんだな


ま、「誰かを愛する分け隔て」とは意味が違うと反論を頂戴するかもしれないが 私に言わせれば似た様なもんだと感じるんだ


だから、「分け隔てる事が出来ないから、それをせずに済む修道院に入る」という事は 私に言わせれば「現実逃避」であり、場合によっては「自分だけ責任回避をする為の 第三者にはともすれば綺麗に見える言い分け」にすら映り不愉快なんだ。


まぁ、こういう風に述べると「莢子が修道院に入る事で誰かに迷惑がかかるのか?」なんて御批判を頂戴するのは目に見えているんだけど、それも私に言わせれば「誰にも迷惑がかからない=正しい」というのは極限的な評価でしかなく、誰もが誰かに有形無形の迷惑をかけ、同じ様に他の誰かから有形無形の迷惑を被り、そのバランスの上で人間関係とか社会が形成されているのが現実なのだから そこから外れようとするのはまさに 違った意味での「現実逃避」じゃないか? って言いたいんだけどね。




話を本題に戻す。


あらためて念を押して言うけど、私は、この「愛すべき娘たち」という漫画は嫌いでは無い。


こういうドラマに触れる事で それが時には反面教師になったり、何かの悩みを自分なりに解決するキッカケを貰えたり、「あぁ、他所にも違った悩みで困ってる人が居るんだな」と自己擁護の材料にしたり 何かしら良い結果に繋がるキッカケを得る事がごく希にだけどあるからだ。


思えば、私が子供の頃の いわゆる「ホームドラマ」なんてカテゴリーのドラマには 基本的にはドタバタ喜劇のようで 実は中心にこの「愛すべき娘たち」という漫画のストーリーみたいなものが含まれていたんだよね


そういう意味では 久しぶりの懐かしさを感じた次第。


…というのが ひとまず私なりの感想なんですが、「まなみ」さん御笑納頂けましたでしょうか?


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんこんにちは。

このような記事を作っていただいて、本当にありがとうございます。
言葉にならないくらいに感謝しています!

ブタネコさんの感想をみて、衝撃を受けました。

特になるほどなあと感じたのは・・・
>「愛すべき娘たち」というタイトルでありながら「父親」は殆ど登場しない

という部分でした。
記事を読みながら「ああ!そういえばそうだなあ・・・」と思わず声を出してしまいました。

何度も読んでいたのに、全く気がつかなかったです。(私が女だからあまり気にならなかったのかも)
ブタネコさんがおっしゃる様に、『父親の存在』が確かに薄いですね。
>「DV親父」
これは第4話の牧村ですね。そういえば佐伯も父親がいなかったなあ。
このあたりは、改めて考えさせられました。

もうひとつ驚いたのは、「莢子」についてのブタネコさんの感想でした。

莢子が「嫌いだ」という感想を持ったのは、ブタネコさんが初めてだったからです。

周りでこの本を読んだ友人にも、聖母の様な彼女は人気のあったキャラクターでした。
なので、ブタネコさんの「不愉快だった」という感想は、ちょっとびっくりです・・・

この漫画のテーマって、「自己肯定」だと思うんです。

麻里は再婚相手、佐伯は友人からの手紙に、牧村は守ってくれる男性によって。
(第2話のメガネっ子はわからなかったなあ・・・)

分け隔てられない(恋愛が出来ない)莢子は、仕事も結婚も家族も捨てて、シスターになることで
矛盾から開放された・・・

もう『困った顔』をしなくていいんだよ、ってことなのかなって思いました。

ブタネコさんの「現実逃避」という解釈は、とても新鮮でした。
(批判なんてとんでもないです!債権者についてのはなしも興味深く面白かったです)

この漫画って、タバコやお酒を『悪者』として描かないのも良いなあ、と思いました。

ブタネコさんの感想を見て、向田邦子のドラマもちょっと見てみたくなりました。

長々と語ってしまい、すみませんでした。
記事にしていただき、光栄に思っています。

ありがとうございました。

★ まなみ さん

もし私が上辺を良い人に装うタイプならば間違いなく「莢子」がステキと述べたと思います だって、それが一番楽だし他の人から反感を浴びずに済みそうですからね。

(注:莢子が良いと言った人全てを決めつけてそう批判するつもりはありません。^^;)

気づいているか否かで解釈は違うものになるかと思われるので 余計なお世話を記しますと

「マルクス主義者の孫がシスターになっちゃうなんて皮肉な話」

という台詞がさりげなく含まれていますが この台詞の意味を読んだ人のどれだけがどこまで気付き、解釈してるのか?って事

私は右寄り思想の持ち主で、同時に「神様なんかクソ食らえ」主義者の為 祖父にも、そしてシスターになろうとする孫(莢子)にも感情移入が特に出来ないんです 

ゆえに、余計に「莢子が嫌い」と感じちゃったんです きっと。

【※注意!!】

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