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2013年08月20日

● 獄門島に纏わる個人的メモ


心なしか最近、横溝正史の探偵小説にハマる人(特に若者)が増えてきたように思える。




そう、横溝正史の探偵小説って10~15年の周期でブームめいたものが湧くんだよね…


それだけ、横溝文学がいかに秀逸な作品かを物語るバロメーターの様なもので これまでに登場した日本人の作家がいかに多かろうとも、こういう現象が起きる作家はそんなに多く無い事を考えれば自明の理だ。


さて、先日、「虎馬さんのブログの記事」を拝読していた時の事…


   三姉妹の月雪花って これ宝塚だよね?女役者を連想させるこういうネーミングも面白いなあ。


という一文を目にした時、ふと思い出した事がある。


「獄門島」の作中において「ゴーゴンの三姉妹」と副題で示された 3人の姉妹が登場する


  ・ 鬼頭月代(きとう つきよ) - 小夜子の長女、千万太の腹違いの妹

  ・ 鬼頭雪枝(きとう ゆきえ) - 小夜子の次女、千万太の腹違いの妹

  ・ 鬼頭花子(きとう はなこ) - 小夜子の三女、千万太の腹違いの妹


で、「獄門島」を最初に読んだ時 この三姉妹の名前の「雪」「月」「花」って いわゆる「雪月花」からとったんだろうな…と、単純に受け止めていた。


で、もう今から30年以上前 この「獄門島」という本を2回目か3回目に読み直した時に 


 『「雪月花」から一字ずつとって名前につけたのだとしたら

   何故、長女-雪、次女-月、三女-花 という順番にしなかったんだろう?』


という疑問が湧いたのだ。


でも、結論から先に言うと その時私は疑問を抱きながらも それを解決せぬまま、いつの間にか何もかにも忘れて今日に至っていた事に 先日、虎馬さんの記事を拝読してて何故か思い出した… という事だ。


実にどうでもいい話で恐縮である。


でね、ついさっき たまたま昼下がりをウチの嫁とまったりコーヒーを飲みながら世間話をして過ごしている最中に やはりかなり昔に嫁と「雪月花」に関して別の会話をした事を思い出した。


それは、東野圭吾の本で「卒業―雪月花殺人ゲーム」を読んだ時の事だ。


ちなみに、この「卒業―雪月花殺人ゲーム」というタイトルは 今現在「卒業」というタイトルに改題されて出版されているので「雪月花殺人ゲーム」というサブタイトルが当初付いていたのを知らない人も多かろうが、TVドラマ「新参者」などで阿部寛が演じる主人公「加賀恭一郎」が登場するシリーズの第一作である。


 参考記事:「東野圭吾 考


で、「卒業―雪月花殺人ゲーム」の中に「雪月花」は


茶の湯で、一座七、八人が雪・月・花の札をひき、雪に当たった人が菓子を食べ、月の人が茶を飲み、花の人が点前を行うもの。裏千家の玄々斎が七事式の追加として考案した。


と、茶会での儀式というか お遊びみたいなものとして存在するものを取り上げていたので、茶道に関して造詣の深いウチの嫁に 茶の湯における「雪月花とは」を御教示頂いたのだが、やはりその時に宝塚にも造詣の深いウチの嫁に


「”雪月花”って言えば 宝塚の組名もそんなのだったよな? やっぱ、関係あるの?」


と、聞いた私に


「宝塚は”花組”と”月組”が最初に出来て 少し遅れて”雪組”が出来たのよ」


なんて教えてくれた事があったっけ…というのを思いだし、


「そういえば、”雪月花”に似た言葉で”花鳥風月”ってのあるよな?

 ”雪月花”と”花鳥風月”って 意味として似て非なるものなのかな?」


と、ウチの嫁に問うたところ


「”雪月花”は季節の風物、”花鳥風月”は自然の美しさや風流、指す方向や意味が微妙に違うのよ

 ほら、和歌や俳句に季語ってあるじゃない? ”雪月花”は まさに季節の風物の総称みたいな

 意味合いで 古来からの和語としては ”雪月花”じゃなくて”月雪花”って言うのよ」


と、聞いた途端 


「あ、だから”獄門島”は”月雪花”の順番だったのか!!

”獄門島”と言えば俳句の見立て殺人だからなぁ、横溝先生はそんなとこにも配慮してたのか…(感動)」


そう、実にどうでもいい忘れきっていた疑問が氷解した瞬間だった。


なので、備忘録として記しておく。

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『獄門島』関連の記事

コメント

『きちがい』というキーワードはありましたが

季語でしたか。

深いなあ…

★ 虎馬 さん

すっかり忘れていた疑問を思い出させてもらいました ありがとう^^


こんにちは。はじめまして。
まず、文章が小中学生の感想文レベルなのでご容赦ください。中年男ですが。

私は綾瀬はるか好きなので、ブタネコさんのBlogの存在は知っていましたが、
熱心な横溝ファンとは知りませんでした。
私も映像方面で横溝を時々見、Blog参考にさせていただいたので、コメントします。
今年は、横溝正史TVシリーズのDVD見ました。
ちなみに、私は小説の方はほぼ読んでいません。はっきり邪道です。

横溝関係の参考書は、これまで、ダヴィンチ「金田一耕助complete」だけでしたが、
今年は、ネットのBlogも結構見て回り、参考にしました。

TVの「獄門島」には辛口なのですね。ダヴィンチ本で絶賛だった記憶あるので
、異なった意見を読めてとても勉強になりました。私も原作読んでいない癖に、
TV版のほうが内容いいな~とか勝手に思ってきました。

古谷版「本陣」2作品の比較もためになりました。83年版いつか見ようと思います。
愛川欽也の金田一は、ダビンチ本でもネットBlogでも、ほぼ完全スルーなので、
逆に気になります。


女優さんでは、「三つ首塔」の真野響子が抜きん出て美しかったのですが、
真野主演の「真珠郎」も小野寺昭の金田一で映像化されているのを知り、
見たくなりました。思い切り改変してあるようですが。
「三つ首塔」は金田一ミステリーとして見るより、フェリーニ映画のような感覚で
見るほうが楽しめるのかなと感じました。
不思議な作品で、横溝のどの映像作品にもある、パズルのラストピースを
見つけた感覚というか、金田一の推理で展開がパカッと割れる場面が皆無なので。

NHKなどで小説家の真山仁が、「獄門島」を絶賛していたのは10年前くらいでした。
その時は、真山が横溝が疎開していた岡山を訪ねる企画番組ありましたが、
またTVで特集してほしいものです。
若い人に、戦後の因習や風俗が身近に体験できるのは、横溝作品くらいですし。

★ 卓 さん

こちらこそはじめまして コメントありがとうございます。

小説は読んでおられないとの事、実に勿体ないですね^^

ダヴィンチ本とやらは読んだ記憶はあるのですが、その内容の記憶が無いので それについては
何とも言えないですが、77年版のTV「獄門島」を褒める真意が私には計りかねるという考えに今も
変わりは無いです

それと、愛川欽也のは論外ですね 語る価値すら感じません


【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。