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2012年08月11日

● 麒麟の翼 DVD再見


映画「麒麟の翼」のDVDを入手したので見た。




記事の冒頭にてお断り申し上げておくが、この記事は映画「麒麟の翼」の内容に関して

ネタバレが満載です。 ネタバレが嫌な方は記事を読み進めない事を強くお薦めします。


麒麟の翼


この映画を映画館で見た時の感想は『麒麟の翼』という記事として掲示したので それを御参照頂くとして…


DVDを見終えてまず感じたのは 映画館で見た時と編集が微妙に違っている…なぁという事。


具体的に詳細に「ここがこうだった」と指摘出来ればいいのだが、申し訳ないけどそれが巧く言い表せそうに無い。


ただ、全体的な流れなどに上映映像では納得出来なかった部分が DVDではそれなりに理解が出来るようになっており、もしかしたら それは私の思い込みとか、歪んだ心の目で見た結果だと言われても仕方が無いとも言える


でもね、上映の映像を その後、DVD化の際に再編集する事はよくある事で DVDの映像が結果的に「完全版」になっているケースは多々あるのも事実


ま、そんな事はさておき いまだに私はこの「麒麟の翼」の原作を読んでいないので 原作と比較で語ったり、批判をする気は無く、あくまでも映画に対してのみの感想を述べさせて頂くと…


根本的な認識として 私はこの「麒麟の翼」を「ミステリー作品」だと思っていない。


仮に、これをミステリーだとするならば「犯人は誰? 動機は?」というミステリーの根幹となる部分が御都合過ぎて話にならないからだ。


例えば、


麒麟の翼


映画冒頭、刺された父親(中井貴一)がヨロヨロになりながら麒麟の像に歩み寄り そこで崩れ落ちる。


それを最初に目撃したのは警官であるから、当然 その様子は捜査本部(刑事達)に報告されるはず。


で、ちょっと考えていて頂きたい。


腹にナイフを刺され(当然、痛いよね)、失血して意識も失いかけた人間が 何故、周囲に助けを求めないのだろう?


麒麟の翼


上のキャプ画は映画内で被害者が刺された地下道から崩れ落ちた麒麟の像までの経路を捜査会議で説明しているシーンなのだが、何気に この図の中の日本橋の右下の角のところに小さな四角で描かれているのって交番なんだな


つまり、この図で赤い線で示された移動経路が本当なら 被害者は交番の前を横切っているわけで 助けを求める事もせず、周囲から声もかけられずに麒麟の像に辿り着こうとする理由には 相当な意味と説得力が必要となる。


「意識が朦朧としていたから不可解な行動をとっても不思議じゃ無い」という理解の仕方も出来なくは無いが 麒麟の像のたもとで折り鶴を捧げるような仕草をしていたのは どう説明が付くのか?


さらに好意的に解釈すれば


「刺された父親は傷の具合でもう自分が長くは生きれないと悟ったから 最後の力を振り絞って

 麒麟の像に折り鶴を供えたかった」


…という風に理解するのもいいけれど、現場近くで被害者の鞄や財布を持った青年が職務質問から逃げ(そして車に撥ねられ)たという設定を盛り込み 一時的にその青年を犯人視させるには「被害者が何故、周囲に助けを求めなかったのか?」という疑問を蔑ろにし過ぎている。


で、物語的には「容疑者と目された車に撥ねられた青年は 被害者の勤務先の工場に派遣社員として勤務していたが、不条理な理由で解雇され失業中だった」という流れが生じ、


「じゃぁ、不当解雇に対する怨恨か?」


という風に流れ始めるけど ここで私が大いに疑問を感じたのは


麒麟の翼

麒麟の翼


こんなシーンだけで


麒麟の翼


と、一時的にでも観客にミスリードを仕掛けようなんて小細工は小馬鹿にするにも程がある


仮に「不当解雇」で逆恨みをするならば


麒麟の翼


むしろ上の二人の方をまず標的してくれないと説得力を感じないんだな


結局、ミステリーにおける醍醐味の「謎解き」では 実は~だったという種明かしの部分にどれだけ説得力があるかが鍵であり、読者なり視聴者の方に「好意的に解釈すれば」なんて事を要求した時点でミステリーとしてはクソ


麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼


という風に途中から事件の背景には3年前の事故…なんて急展開する際、母親の証言が上のような「ちょっとした事故」とか言ってる部分に どうしてこういう台詞回しなのか腑に落ちない


が、この物語はミステリーでは無く 父親の息子への想いとか、恋人への想いとかを描いたドラマなのだとすれば ここまで述べた事はどうでもいい話となる。


麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼

麒麟の翼


新垣結衣の出演は番宣効果とか集客という意味では いわゆる営業的には成功なんだろうと思うけど、新垣結衣にとってこの出演はあまり意味を感じない


思うに、この新垣結衣が演じた女の子って 物語全体を通してみると誰が演じても変わりがあるとは思えず、演技が巧いか下手かも実はどうでも良かったりするんだよね


ゆえに、個人的には「近野成美」とか「南沢奈央」とかが演じてくれた方が思い入れが出来たのにと思うばかりだ


さて…


結局、この「麒麟の翼」が「面白かった」という感想に至るのは


麒麟の翼


「中井貴一」の芝居に持っていかれたからだと私は感じている。


思うに


麒麟の翼

麒麟の翼


加賀恭一郎こと阿部寛による二つの謎解きを垣間見て父親の息子への想いとか、恋人への想いに いつしかホロッと貰っちゃう部分はたしかにこのシリーズの魅力だと思うが、私にはまず結論的な部分(この上の二つのシーン)が先にあって そこへ到達するまでのストーリーを後から肉付けしていく時、ミステリーとして重要な点はおざなりに人情話の方の辻褄を合わせようとする「東野圭吾風御都合主義」みたいな、ともすれば安易な展開を盛りつけている感がプンプンとして それが時々鼻につくんだな


で、話を元に戻すと…


人情話のドラマなのであれば そんなベタなお涙頂戴も腹は立たない。


私がいつも言ってる不愉快な点は そんな人情話を「ミステリーの傑作」なんてふざけた謳い文句でまつりあげるアホさなんだな。


麒麟の翼

「田中麗奈」


麒麟の翼

「松重豊」


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