« 相武紗季 アース・ダイアログ 天空の都市マチュピチュ | TOPページへ | サマーレスキュー 第1話 »

2012年07月09日

● リーガル・ハイ 第9話 再考


今回は第9話の録画を再見し再考してみた。




リーガル・ハイ


第9回の本筋は公害訴訟の前編


とても興味深い事は 第4話でマンション建設反対運動として集団訴訟を描き、その際に古美門達は企業側の弁護、そしてこの回は住民側の弁護 いかに弁護士が立場が180度変わると、言ってる事も簡単に180度変わるのか実に見事な描き方だ。


が、それはさておき…


リーガル・ハイ

「戦ってみなければ分かりません!」

「判るんだよ、戦うという事の意味をあの老人どもは判っていないから…

 ふれあいと絆の里、南モンブラン市… 素晴らしい標語じゃないか

 この美しき文化を壊す事など彼らには出来ない」

「仰っている意味が判りません」

「そうか、ホントは気づき始めているんじゃないのか? あの老人どもの本性に…

 彼らには、戦争とズワイガニ食べ放題付きバスツアーとの区別が まったくついていない」


5年前に企業側の人間として接した経験があればこそ 住民のいい加減さを判っていたのであろう事は容易に想像がつく


それは、企業側がほんのちょっと譲歩を示しただけで簡単に和解しそうになる住民達の物腰を前にして


リーガル・ハイ


見たまえ彼らの満足そうなこの表情を…

ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中そのものじゃないか…

黛君よく覚えておきたまえ、これがこの国の”馴れ合い”という文化の根深さだ

人間は長い年月飼い馴らされるとかくもダニのような生き物になるのだよ


リーガル・ハイ

他に誰かいますか? 自覚すらないとは本当にうらやましい。

コケにされているのも気づかないまま墓に入れるなんて幸せな人生だ


リーガル・ハイ

倍も生きていらっしゃるのにご自分の事も判っていらっしゃらないようなので教えて差し上げているんです。

いいですか、皆さんは国に見捨てられた民、棄民なんです。

国の発展の為には年金を貪るだけの老人なんて無価値ですから、ちりとりで集めてはじっこに寄せて

羊羹を食わせて黙らせているんです 大企業に寄生する心優しいダニ… それが皆さんだ


この一連のシーンの古美門の台詞って ドラマの中の南モンブラン市の住民に向けて発せられている様で 視点を変えるといろんな世間に向けているように当て嵌められる気がするのね


リーガル・ハイ

かつてこの地は、一面に桑畑が広がっていたそうですよ?

どの家でも蚕を飼っていたからだ。それはそれは美しい絹を紡いだそうです。

それを讃えて人々は、いつしかこの地を絹美と呼ぶようになりました。

養蚕業が衰退してからは稲作に転じました。

日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが、政府の農地改革によってそれも衰退した。

その後はこれといった産業もなく、過疎化の一途を辿りました。

市町村合併を繰り返し、補助金でしのぎました。五年前に化学工場がやってきましたねえ…

反対運動をしてみたらお小遣いが貰えた。 多くは農業すら放棄した。

ふれあいセンターなどという中身の無い立派な箱物も建ててもらえた。

使いもしない光ファイバーも引いてもらえた。 ありがたいですねぇ?

絹美という古臭い名前を捨てたら南モンブラン市というファッショナブルな名前になりました

なんてナウでヤングでトレンディなんでしょう…

そして今、土を汚され、水を汚され、病に冒され、この土地にも最早住めない可能性だってあるけれど、

でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた… ありがたいことです、本当によかったよかった。

これで土地も水も甦るんでしょう? 病気も治るんでしょう?

工場は汚染物質を垂れ流し続けるけれど、きっともう問題は起こらないんでしょう?

だって絆があるから!!


そうなんだ、このシーンを見た時 一番、胸に刺さったのは「絆」という言葉の使い方

東北大震災以降、いろんな所やいろんな意味で「絆」という言葉が用いられ、意味が見直されたわけだが、同時に被災者や支援者が用いる「絆」と メディアが用いる「絆」にもの凄く温度差を感じる

特にCMやワイドショーなどでの用いられ方は安易を通り越して軽すぎるとさえ最近では感じる事が多いのだ。

だから、脚本家がもしそこまで含めて この「絆」を嘲る様な台詞を仕込んだとしたならば… 私はひれ伏すしかない。


リーガル・ハイ

だから何だってんだ!

だから労わってほしいんですか? だから慰めてほしいんですか?

だから優しくされたらすぐに嬉しくなってしまうんですか?

先人たちに申し訳ないと、子々孫々に恥ずかしいと思わないですか?

何が南モンブランだ、絹美村は本物のモンブランより遥かに美しいとどうして思わないんですか?!

誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、みんな仲良しで暮らしていければ楽でしょう… 

しかしもし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない。

深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない 戦うということはそういうことだ、愚痴なら墓場で言えばいい!

金が全てではない? 金なんですよ、貴方方が相手に一矢報い、意気地を見せ付ける方法は、

奪われたものと踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を勝ち取る事だけなんだ、それ以外にないんだ!


(中略)


敗戦のどん底から、この国の最繁栄期を築き上げたあなた方なら、その魂をきっとどこかに残してる!

…はずだと期待した私が愚かでした。

いいですか、二度と老後の暇つぶしに私を巻き込まないでいただきたい。

心優しいダニ同士お互い傷を舐めあいながら穏やかに健やかにどうぞくたばっていってください

それでは皆さん、さようなら!


この「南モンブラン」という地名も「アルプス」とか「セントレア」なんて名称を知名につけたり、つけようとした敬意への皮肉を込めた風刺なのだろうか? 


「誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、みんな仲良しで暮らしていければ楽でしょう…」


この台詞も なぁなぁで争う事をせずに過ごす事が大人の振る舞い…なんて 私個人としてはもっとも毛嫌いしたくなる人種への風刺なんだとすれば よくぞ言ってくれたと私としては胸がすく


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『リーガル・ハイ』関連の記事

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。