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2012年05月07日

● 犬神家の一族(古谷版) 再見


1977年に全5話ドラマシリーズとして放送された「犬神家の一族(古谷版)」が先日BSで再放送されていたのを録画したので見た。




犬神家の一族(古谷版)

犬神家の一族(古谷版)


久しぶりに見ると懐かしい


「犬神家の一族」は


【映画】


●「犬神家の謎 悪魔は踊る」(1954年)「金田一耕助=片岡千恵蔵」


●「犬神家の一族」(1976年)「市川崑:石坂浩二」


●「犬神家の一族(リメイク版)」(2006年)「市川崑:石坂浩二」


【TVドラマ】


●横溝正史シリーズ・犬神家の一族 (1977年4月2日~4月30日、毎日放送)

 金田一耕助=古谷一行、野々宮珠世=四季乃花恵、犬神佐清=田村亮、松子=京マチ子


●横溝正史傑作サスペンス・犬神家の一族 (1990年3月27日、テレビ朝日)(中井貴一版)

 金田一耕助=中井貴一、野々宮珠世=財前直見、犬神佐清=石黒賢、松子=岡田茉莉子


●金田一耕助シリーズ5・犬神家の一族 (1994年10月7日、フジテレビ)(片岡鶴太郎版)

 金田一耕助=片岡鶴太郎、野々宮珠世=牧瀬里穂、犬神佐清=椎名桔平、松子=栗原小巻


●プレミアムステージ・犬神家の一族 (2004年4月3日、フジテレビ)(稲垣吾郎版)

 金田一耕助=稲垣吾郎、野々宮珠世=加藤あい、犬神佐清=西島秀俊、松子=三田佳子


という風に全部で7回映像化されている。


ちなみに、ウィキペディアや研究サイトなどを見ると


●「火曜日の女・蒼いけものたち」(1970年8月25日~9月29日、日本テレビ)


というドラマも「犬神家の一族」が原作として制作されているが 時代設定は違うし、何よりも金田一耕助が登場していないので論外とさせていただく。


で、今回はちょうど良い機会かもしれないので TVドラマの4本にのみ絞って個人的な比較論を記そうと思う。


まず、指摘しておきたい事は1990年の「中井貴一版」だが、何故かこのドラマの中井演ずる金田一が真っ白なスーツ姿で松本伊代が演ずる助手を連れている設定だった事 これはもう噴飯物で論ずるに値しない。


残りの3作における金田一像に関してはそれぞれ帯に短し襷に長しといったところだが、個人感で言えばやはり、古谷一行の77年版がTVドラマの中では最も面白かった印象が強い。


その理由を簡単に言えば 全5話という尺の長さが良点で横溝正史の原作を2時間程度の尺で映像化しようとする事自体が基本的に無理があるから、稲垣版も鶴太郎版も原作の一部をカットもしくは端折っているけれども、その部分の整合性 つまり辻褄合わせが上手くいってない部分があり粗が目立つんだな


で、今回 そんなTVドラマ版を並べて比較してみて「犬神家の一族」のドラマ化に際して 何故、76年の市川崑による映画版を超える作が無いのか 共通の欠点にいくつか気が付いたので挙げておくと


第1に「野々宮珠世」のキャスティングにある。


「四季乃花恵」「財前直見」「牧瀬里穂」「加藤あい」


どれもこれも「絶世の美女」とか「深窓の令嬢」といった感じに描かれた原作の「野々宮珠世」とは程遠い。


原作における「珠世」は 佐武や佐智から求愛されるのは何も遺言状の件だけが理由では無い。 


湖畔の宿に到着したばかりの金田一耕助が湖上のボートに乗った女性に目を奪われる美貌の持ち主であり、「守ってやりたい」と思わせる儚さの持ち主でもあるから その生い立ちなどが判った時にいろんな面持ちが広がり、実は佐清に思いを寄せていた一途さと相俟って読み終えた後の余韻も一層深くなる。


犬神家の一族(古谷版)


正直言って「古谷版」の「四季乃花恵」に関して 今あらためて再見するとオンタイムで見た時以上に 名前のわりに華の無い女性だなと残念に感じるが、それでも他のドラマ版に比べはるかに 原作における読後の余韻に対しては薄いけれども近い感覚は味わえるが、「財前直見」では余韻もクソも無く、(当時の)「牧瀬里穂」では幼すぎ、「加藤あい」ではネガティブ過ぎる。


また、犬神松子のキャスティングに関しても触れておくと 基本的に原作における犬神松子というキャラクターは 三姉妹の長女という事もあって権勢を誇り、勝ち気な女性であって いわゆる大物女優じゃないと演じきれない役どころではある。


犬神家の一族(古谷版)


従って、「京マチ子」「岡田茉莉子」「栗原小巻」「三田佳子」といった顔ぶれが据えられるの理解出来るわけで とりわけ「京マチ子」の松子は絶品で76年版映画の「高峰三枝子」と良い勝負だと思うが、「岡田茉莉子」は悪くは無いんだけど、どうしても映画「人間の証明」の時の母親役が被ってしまって違和感が 「栗原小巻」はたしかに大物女優ではあるがただそれだけ、「三田佳子」に至ってはプライベートにおける息子との問題が思い起こされて笑えない。


で、さらに言えば 2006年のリメイク版映画の松子にキャスティングされた「富司純子」が先述した4人と比べて如何にいろんな意味で格下かが判るが そんな事はどうでもいい。


犬神家の一族(古谷版)

犬神家の一族(古谷版)

犬神家の一族(古谷版)


さて…


気のせいか、最近このクソブログに「横溝正史」関連で検索した結果訪れる方が増えている。


で、思い出すのは 横溝正史の小説って10~15年おきにブーム起きる…と言う説がある事。


実は私が入院している病院で 中高生の入院患者の間でもちょっとした横溝ブームが起きている。


横溝フリークとしては嬉しい事だし、良い本が読み継がれていく事は望ましい。


が、かつて角川文庫で文庫本として多くがラインナップされていたが 今は扱いが低くなってしまったのか それなりの規模の書店に行っても数冊ぐらいしか置いてない現状は残念でならず、聞くところによると 先述した角川文庫の表紙絵の人気なども相俟って蒐集の対象として中には中古本にプレミアがついているものもあるそうな


そんな話を聞くと ジャンルを問わず、今までの国内の作家達の中で そこまで愛される作家がどれ程いるだろう? さすがは横溝正史先生だと実感せざるを得ない。


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