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2012年03月11日

● 雑感(3月11日)


思った事をそのまま記しておく




震災からちょうど1年という事で 朝から晩までテレビ各局が震災番組を流している。


それが駄目とか言う気は無いが、つくづく思い感じた事は この国のメディアには「慰霊」という気持ちは全く無いな…と。


奇しくも、慰霊祭で天皇陛下は避難誘導中に殉職した消防や警察の方々に対する弔意を御言葉の中で述べられていたが、手術から日も浅いこの時期に御出席された御心中には そういった弔意の大切さを陛下が常に尊重されている表れに感じてならないゆえに 余計に民放各局が競い合う様に放送する震災番組には したり顔のキヤスターやワイドショーの司会者の「お涙頂戴」演出ばかりが鼻につく


とはいえ、番組全部を否定する気は無い。


中には「へぇ、そんな事が」と感じた事も多々あったからね。


ただね、


「その時、~さんはこうだった」


被災者の個にスポットあてて 奇跡の様な生存や、こんな悲しい事がありました…という事を 例えば、私の様に被災とは関係なく過ごせた者にとっては知る事も必要とは思う。


そういった話を耳目にして涙を流す事で慰めとなるのなら いくらでも泣きたいとは思うけど、泣いてばかりじゃ何事も良い方向には進まない。


もしかしたら私の認識が間違っているのかもしれないけど、ジャーナリズムの意義の一つには 誰もが気づけていない重大な事柄を世に知らしめる事だとするならば、復興が遅々として進まない地域や事象にはどういうのがあるのか? その原因は何? …なんて事じゃないのかな?


「その時、~さんはこうして助かった」


という話も大事だけど 折角、助かったその~さん達が その後、この一年間の生活は多少なりとも救われているのか?って事に目を向けるべきなんじゃないかろうか?


たまたま、見かけた番組で 何人かの子供に密着して…というモノもあったけど、それはあくまでも他人事として端から眺めているのと変わらない構成で もう少し、踏み込めないのか?と疑問ばかりが膨らむのだ。


たとえば、つい先日知った事なんだけど とある商店街が復興しようとする活動の中で、それぞれの個別の店舗がもともと小規模だった事もあって自己資金が乏しく 支援の制度融資を申し込んだところ、審査に通らなかった理由が


「融資で開設しようとする店舗が恒久的な建物ではなく 仮設店舗だったから」


それを聞いた時に私は呆れを通り越した。


高台移転をどうするか目処がついておらず、土地の権利関係も現状では流動的な中にあって 将来的な事を見据えたら、自営業の商店などは 資金の問題も併せて仮設店舗でと考えるのは むしろ当然の事であり、そんな現状で恒久的な建物を建てられるのは それなりの自己資金と不動産を持った者じゃなければ出来ない事じゃん


そんな審査基準の制度融資で 小規模経営の店舗の救済には全くならないのは明白なわけで そんな矛盾を何故、ジャーナリストは叩かないのかね?




震災瓦礫の受け入れに関して被災地以外の都道府県の多くが難色を示しているという。


無理矢理こじつけて語る気は無いが 沖縄の米軍基地を他の都道府県に移設する事に関して 他の都道府県が受け入れに難色を示す様と重なって見えて仕方が無い。


「大変だよねぇ」「酷いよねぇ」「同じ日本人としてなんとかしてあげたいよねぇ」


口ではそう言いつつ、実際に「それじゃ***を@@@県で」なんて言うと途端に拒絶する上で「絆」とか言っちゃっていいのだろうか? 疑問を感じるし、福島や鳩山がこういう時こそ「最低でも県外」とか言い出せば 若干ながらも見直せるし、いち北海道民として個人的意見を言わせて貰えば 苫東開発として莫大な税金をつぎ込み、いまだにその大半が膨大な荒れた空き地と化しているエリアなんか受け入れ地として最適だろうさ(注1:鳩山の選挙区)(注2:輸送コストは度外視)




昨年の3月11日に たまたま千歳空港脇で趣味の撮影をしていた時の事の話は


  ●『新千歳空港 ダイバート


  ●『雑感(3月24日)


という二つの記事に記したが、あらためて述べると、昨年の3月11日に千歳の基地脇で感じた3度の大きな地震と その後の航空無線の混乱ぶりを耳にしながら 私はまさか大津波が東北沿岸を襲っているとは夢にも思わず


「成田と羽田がしばらく閉鎖から ダイバートが来るぞ」


とか


「三沢や松島から米軍やF-2が非難して来ねぇかな」


等と 正直に言えばウキウキしていたのだ。


でもね、航空無線から聞こえてくる内容が 時間を経る毎に想像を超える深刻さとなり、ふと気が向いて携帯電話でテレビを見たら そこには家や車が流されている想像を絶する映像が…


私は、間違いなくその日のその時の事は一生忘れない。


事の重大さに気付いていなかったとはいえ、ウキウキしていた自分を今でも深く恥じている。


ところが…だ、ひと月ほど前の事 あるTV局の報道プロデューサーから最初はメールで「お話しを伺いたい」と


先述した私の二つの記事が


  ●『らばQさん:「燃料が足りない!」震災で空港閉鎖、上空にいたパイロットの真に迫る手記


という記事からリンクを頂戴したお陰で この1年間に相当な数の方がこのクソブログを訪れて下さった関連で


「震災当日の空の状況を番組で報じたいので…」


最初はそう話していたプロデューサーだったが、話しているうちに


「すごいドラマじゃないですか、これは世に知らしめるべきだと…」


私は心が狭く小さな人物だから その「ドラマじゃないですか」という言葉にプチッと何かが切れた。


同時に、こんなノリのアホがプロデューサーである限り 少なくともその局にはジャーナリズムは無いな…と感じたので 丁重に「二度と連絡してくるな」と言って電話を切った。


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『雑感(2012年)』関連の記事

コメント

正直、自分も最近のメディアでの報道の仕方をみて違和感を覚えました。

まず一つはあまりに復興が進まないことについて問題追及がなされないこと。
別に政府・県をいじめればいいとは思いませんが、アナウンサーなどの「日本の力ならもっと復興が進むと思っていた」
などの他人行儀なセリフを見ていると、お前らがその原因を追及して報道する役目だろ!!と強く思ってしまいます。

もう一つは、なぜ東電だけあんなに責められるのだろうと思います。原発がこれほどまでの問題になってしまったのに、いつも矢面に立たされるのが東電。
もちろん責任はあるとは思いますが情報公開や命令などを含めて当時の総理大臣などの関係大臣への追及などがなく、
むしろ英雄視された報道を見かけるたびに非常に違和感を強く持ってしまいます。

しかし最近思うのですが、テレビというメディアは本当に過去との整合性をとることを考えないものなのだなあと思います。
「はやぶさ」などは昨年あたりから急に脚光を浴びていますが、実際にはやぶさが着陸した当時それを生中継していたメディアはほとんどありませんでした。
それが結果を出したら急に持ち上げられていますが、着陸した当時を知っている人にとってはその騒ぎぶりがバカらしく感じます。
また、そこらへんの整合性や周囲の心情を考えないからこそ、今さら「西山事件」をモチーフにしたドラマを作ろうと考えるんだろうなあとあきれてしまいます。

★ ポラリス さん


>他人行儀なセリフ

視聴者ウケを狙った常套手段ですね


>矢面に立たされるのが東電

とりあえず、東電を叩いておけば正義感ぶれますからね


>当時の総理大臣などの関係大臣への追及などがなく

その点は私も甚だ疑問に感じてます。


>整合性

その時々で勝手な事を言ってるだけですから 整合性などあるわけないです


>西山事件

TBSですからね 


ブタネコさんへ

こんばんは。

ありがとうございます

私も、お祭り騒ぎだね、と思っていました
家族や仕事場を失った人たちの何によりそうつもりなの?どうせ、泣けるドラマがほしいだけだよね
労せずしてドラマが出来るんだから、よかったわね

あんたたちの感心は、視聴率だけでしょう?って^^

きっと24時間テレビのドラマとかに使われるのかしら?

ブタネコさんの「二度と連絡してくるな」の一言がなんだかうれしかったです。

★ 有 さん

>なんだかうれしかったです。

私には その一言で心が救われた思いです。 ありがとうございます。


はじめまして。
以前から時折拝読しております。
この度、はじめてコメントさせていただきました。

震災から一年に合わせたテレビの特集番組は、
確かにブタネコさんが仰るように「ドラマ」優先の意義のないものが多いように感じられました。

ただ、日テレの『鉄腕DASH』の11日の特番に関しては、
福島のDASH村でJAXAと協力して放射能除去を試みたり、チェルノブイリに見学にいったり、
現在避難中のDASH村協力者の方々をたずねて、避難生活の率直な悩みや不満を聞いたりと、
当事者目線を取り込んだ意義あるものになっていたかなあと思います。

記事最後の、TVプロデューサーの発言の件は残念でしたね。

★ 江楠 さん

こちらこそはじめまして コメントありがとうございます。

>日テレの『鉄腕DASH』

私は見ておりませんので内容に関しては判りませんが、この番組の場合は番組自体が被災者なので
御指摘の様な視点でなければ逆に筋は通らないのではないか?と思います。


【※注意!!】

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