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2011年08月17日

● 北緯15°のデュオ


先日、久しぶりにWenさんよりメールを頂戴し その中で話にあった「北緯15°のデュオ」のDVDを取り寄せて観た。




で、冒頭にあたり この記事の大半は「北緯15°のデュオ」を観た感想であると同時にWenさんに対する私信も兼ねさせて頂く事をお断り申し上げておきたい。


で、まずWenさんへ


メールでは「見た様な気もしますが、記憶がありません」と記したけど これ、「見ようと思っていたけど 何かの事情で見逃したまますっかり忘れていたよ」というのが正確でした。


御承知の通り、私は「川谷拓三」という俳優が大好きで 基本的に彼の出演作は見逃すはずは無いのだけれど なんでなのかは判らないけど、見逃していた事に気づけた事に謝意を申し上げたい。


北緯15°のデュオ


さて、この「北緯15°のデュオ」は1991年に公開された映画。


北緯15°のデュオ

「川谷拓三」が実名で登場し たまたま、フィリピンで出会った慰霊の為に訪れた日本人老女と知り合い 二人でクラーク飛行場やコレヒドールなどを巡る ドキュメンタリー風ロードムービーの様な構成


北緯15°のデュオ

北緯15°のデュオ

北緯15°のデュオ


戦跡を辿りながらレイテにおける戦争や神風特攻隊に関して思いを馳せるわけだが…


この映画がどの様な制作意図だったかは判らないけど、興味深い事は この映画の感想をネットで検索しながら相当数を拝読したところ


・レイテ戦や神風特攻に関して これまで知らなかった事を知る事が出来ました


と、いった感想が多い中で 例えば、


「フィリピンのクラーク基地から米軍を撤退させるのに成功したのに 何故、日本は出来ないのか?」


と熱く持論を語っておられる一文も拝読した。


つい最近、私自身も経験した事だが 映像の解釈を間違えるとまったく真逆の見解に簡単になるもので 例えば、左的思考の方と右的思考の方が同じ映画を同時に見ても 思考の違いで全く真逆の見解に至るのは実に簡単な事で その際に重要な事は映像の中だけで判断するのでは無く 付随した状況をそれなりに知っているか否かなんだと思う。


例えば、クラーク空軍基地がフィリピンに返還された背景には 元々、この基地と近在のスービック海軍基地は1947年3月に1991年9月までという期限付きでアメリカ軍がフィリピン政府から使用を許可されていたもので 実質的にはこの期限が迫った時期にそれまでは使用期限の延長をアメリカはフィリピンに対して求めていたが 運が良いのか悪いのか、1991年4月から6月にかけてピナトゥボ火山が大噴火し クラーク空軍基地は壊滅に近い被害を受け アメリカは基地の放棄を決定した…なんて背景もある事を理解すれば 単純に日本の状況と比較出来る話でない事は判るよね?


また、この映画のラストで


北緯15°のデュオ


近寄ってきた子供にコインをあげようとしたのを見た女(烏丸せつこ)が


「すぐにお金を出す事が豊かになった日本人の優しさだって勘違いしないで下さい」


と、ともすれば心に刺さる台詞を言う


それをどういう風に受け止めるかは 観客それぞれの見解なわけだけども…


このシーンで 私がまず頭に思い浮かべた事は バブル以降、なんでも金で…と フィリピンやタイやベトナムで恥ずかしげもなく調子に乗っていた日本からのビジネスマン達。


そしてもう一つは ちょうどこの映画が制作・公開された1991年は湾岸戦争が起きた年でもあり、日本が130億ドルもの経済援助という名目で負担金を支払う事で体面を保とうとした時期でもある…という事。


「烏丸せつこ」が演じた女性の台詞が何に対しての風刺かは定かではないが 先述した私の場合の二つの事例を知っているか否かだけでも受け止め方は大きく変わるのではなかろうか?


というわけで 良い機会だから書き添えておくと、事実に関する解説なんかは実はどうでもいい


事実としての羅列さえ きちんと歴史教育で教えておけば、たった一言の台詞でさえ受け止め方は大きく変わるのだ…という事を ちゃんと踏まえておけよ>日教組 ことある毎に私が言いたいのは そういう事なのだ。


で、最後に


Wenさん この映画内の戦争中の映像はとても重要なものばかり


DVDを今のウチに入手出来て本当に良かったと思ってます ありがとう。


北緯15°のデュオ


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コメント

早速御覧になって頂けた様で何よりでした^^

私が今月になって何気にこのDVDと出会い、
川谷拓三出演作だからブタネコさんのブログでも過去記事があるんじゃないだろうか?と思い、
検索した所ヒットしなかったもんで、もしやと思いご連絡をした次第です。

我が妻、そして私の母方の数代前の御先祖様もここ比島で亡くなられた経緯があり
行った事もないのに、画面を見ていて慰霊に行った様な気にさせてもらいました。

劇中、川谷拓三が「俺も長生きするよ」と言った所で、もう駄目でした。

お盆は、万世、知覧、指宿の特攻基地跡、
枕崎の第二艦隊慰霊碑と共に、
開聞岳の裾野にある比島戦没者慰霊碑と瞑目合掌してきました。

最後に、北の大地もまだ暑い日がもうしばらく続くと思います。
残暑お見舞いを申し上げて、どうか御身御自愛下さいね。

追伸:どうもこの時期は脳内に「朔と亜紀」のBGMが流れ続けていけません^^;

★ Wen さん

>もしやと思いご連絡をした次第です。

ご明察。

>瞑目合掌してきました。

特攻隊の映像を見ていて 知覧に行った時の事を思い出してました。

>「朔と亜紀」のBGMが流れ続けて

そんなときは 森高千里の「この街」です


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