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2011年08月11日

● 僕の彼女はサイボーグ 再考


かねてより親しくさせて頂いている「ハウプマン」さんに敬意を捧げDVDを再見し再考してみる。




僕の彼女はサイボーグ


冒頭から言うのもナンだが、この映画に関して私の評価は高くない… というか、高くなかった。


それは、今までにこのクソブログに掲示したこの映画に関する記事を御一読願う事にして 今回、その多くには触れずにおこうと思うのだが…


正直言って、この映画のストーリーの根幹をなす未来と現在を巡るタイムパラドックスに関して 私の中では整合しきれておらず、であるがゆえに説得力を大きく損なっており、私がこの映画を評価しない大きな理由である…という事を以前にこのクソブログに掲示した記事で私は述べたわけだが、それに関して、特に私に向けてという訳ではないけれど ハウプマンさんは


素直な気持ちで鑑賞されることをお薦めする。


細かいことに囚われず、ジローと彼女の純愛物語に「 心の焦点 」をあわせるのが正しい鑑賞法だと私は思う。


タイムパラドックスだの何だの理屈を捏ね回す人には、この映画の真価は理解できないと思います。


という風に氏の記事の中や 寄せられたコメントへのレスの中でハウプマンさんが述べられているのを拝読し、ともすればその指摘は私の胸に痛く刺さる。


言い訳めいた事を少しだけ記しておけば 私がこの映画を最初に見たのは劇場公開よりも数ヶ月前に「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で上映されたもの


この時は「綾瀬はるか」や「小出恵介」の舞台挨拶が見たくて行ったついでに見た…というレベルのはずだったが、今思えば この時に映画を見たのは大失敗だった。


というのは、具体的に どこがどうと指摘するのはやめておくが この時に上映された映画はおそらくプロトタイプで その数ヶ月後に劇場公開されたものとかなりの部分、編集が違っており、劇場公開のもので「冗長」と感じたシーンは より以上に冗長だったし、トカゲを食べるシーンやゲップやゲロなどの韓国映画特有の「コミカル」とされる描写も もっと、私の感覚としては低俗的なシーンで描かれていたのでウンザリしたからだ。


勝手な想像で言えば 制作者側もきっとその辺に気づき、劇場公開版はもっと日本人向けにアレンジを変えたんだと思うのだが、DVD化に際して それはさらに手を加えられたと私は感じてもいるのだが、そんな事はどうでもいい。


要は、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で上映されたプロトタイプの「僕の彼女はサイボーグ」の韓国臭さにダメを感じ 以降、今に至るまで それがずっと鼻についている事が 私がこの映画を評価しない今現在の本当の意味での大きな理由なのだろう。




で、今回は 敢えてハウプマン氏の言に従い


素直な気持ちで鑑賞されることをお薦めする。


細かいことに囚われず、ジローと彼女の純愛物語に「 心の焦点 」をあわせるのが正しい鑑賞法だと私は思う。


タイムパラドックスだの何だの理屈を捏ね回す人には、この映画の真価は理解できないと思います。


という3点に留意して再見してみて感じた事を述べると…


まず、この映画を劇場公開で見た頃 私は紛れもない「綾瀬はるか」ヒャッホイだった。


でもね、正直言って最近の「綾瀬はるか」に対して その頃の様な熱を私は持っていない。


近頃の彼女は「天然ボケ」キャラにどっぷりと染まり 役柄も殆どワンパターンと言って良い程固まってしまっている。


2004年に公開された「雨鱒の川」という映画のメイキングDVDを御覧になった方ならば 彼女の天然ぶりは既に旧知の事なのだが、それを今になってあたかも「ウリ」の様に用いる事務所のアホさ加減にウンザリしつつ、ちょっとズレているけれどそれが可愛い女というキャラ以外の 女優本来の多面性が失われている様に感じられてならないんだな


例えば


僕の彼女はサイボーグ

僕の彼女はサイボーグ

僕の彼女はサイボーグ


「僕の彼女はサイボーグ」の冒頭 画面に綾瀬はるかが登場した直後の上の3枚のキャプの様な表情を この映画以後、彼女の出演作の中に見た事は無い。


微笑み一発でグッと惹き付ける様な小悪魔的雰囲気 少なくとも、彼女はこれが出来る数少ない女優なんだけど 何故、多くの制作者達や演出家 それに彼女の事務所は気づけないんだろう?


と、同時に 近頃の彼女のいくつかの出演作で見せた彼女の「泣き」には 美しさとか可憐さは殆ど感じられず「あ、泣いてら」程度の感慨しか抱けないから感情移入も出来にくい。


でもね、


僕の彼女はサイボーグ


この「僕の彼女はサイボーグ」の中で見せる彼女の「泣き」は実に素晴らしく それは綾瀬はるかヒャッホイだった自分を取り戻すぐらいに魅力的なんだけど どうして、この映画以降の彼女の「泣き」に魅力が欠けてしまったのだろう?


だから今回、今更ながら「僕の彼女はサイボーグ」を再見して最も痛感した事は女優「綾瀬はるか」の伸び悩みとも思える停滞だ。




さて… ストーリーに関してだが、私は以前の記事においてタイムパラドックスの整合性がとれていない事を この映画の最大の欠点と述べ批判した。


でもね、その後 私なりに考察を重ねた結果 思いっきり好意的に解釈すればタイムパラドックスが整合していると解釈する方法…というか、そのロジックを見つけたので 本来であれば映画に対する評価を大きく変えても不思議ではないと自分でも感じてはいるのだが、今回 再見しても評価を大きく変えようとは申し訳ないけれど思わなかった。


仮に、タイムパラドックスの件を棚に上げ、単純に彼と彼女の恋愛ストーリーと受け止める事は不可能では無いが、この映画における彼と彼女の出会いって何?(どこ?) 私がこだわるのはその一点だけなのだ。


思うに、恋愛ストーリーって「出会い」が根底における肝だと思うのね


それが、「たまたま」とか「偶然」とか深い理由が無いのはダメなんて思っているわけじゃ無いのだが、「無理矢理」とか「こじつけ」みたいな領域だと その時点でストーリーは破綻だと極論されても仕方ないと私は思うのだ。


べつにパラレルワールドが…とか、過去を変えた事による未来の変化…とか それらについて細かい検証を私は求めるつもりは無く ともすればどうでもいいとさえ言っても良い。


単純明快に言えば


・彼は たまたま街で行き合った女の子に一目惚れし、彼女にそっくりなサイボーグを作った。


・彼女は自分にそっくりなサイボーグを見つけ 興味を惹かれてその制作者に会いに行った。


つきつめて要約すれば 彼と彼女の出会いってそんな感じなわけで、これを裏返せば


・彼は彼女に会って一目惚れしなければ彼女にそっくりなサイボーグは作っておらず


・彼女にサイボーグがそっくりじゃなければ 彼女は制作者に会いに行ったかどうかは疑問


重要な点は 彼にとっては「たまたま街で行き合った女の子に一目惚れ」が 実は「彼女が確信犯的に会いに行っていた」という事であり、その理由が「自分にそっくりなサイボーグと出会ってその制作者に会いに行った」… つまり、「彼女にそっくりなサイボーグ制作」と「彼女が会いにいく」という 彼と彼女のそれぞれの起点である部分が「鶏が先か卵が先か」という無限ループになっちゃってるのに「君が好きだ」って結果だけ言われてもねぇ…という感じなんだな。


おそらく、この部分に引っ掛かりを覚えなければ 私もハウプマンさんと同じように「傑作だ」と高く評価していたかもしれない


けれども、私はそこに引っ掛かってしまい 今では若干ながらも好意的に解釈できるようにはなったけど、のめり込む事までは出来なかった…という事だ。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

「出会い」に関して、確かに云われてみればそうですね。
朔と亜紀の出会い(ドラマ版)のように、後から想像で色々と肉付け出来そうな余白が少ないかもしれません。
僕は恋愛モノではなくSFとしてこの作品に臨んだのでそこまで頓着してませんでした。
それどころか、この作品を"綾瀬はるか映画"と自分の中でジャンル付けているので、彼女の魅力を堪能する上では申し分ない一作なんでしょうが、やはり作品そのものの評価となるとどうしても?が付いてしまう。
タイムパラドックスに関しては自分にも引っかかるところがあって心地悪いのですが、今となっては考えるのが面倒くさくなって別にどうでもいいやと割り切ってます(笑)

前の記事にも書かれてましたけど、これってやっぱり韓国映画なんですよね。
どうしてわざわざ日本を舞台にしなければならなかったのかがイマイチ解せません。
大地震のシーンにしたって、あれぐらいであんなに大規模な災害に見舞われるのか見た当初から疑問だったんです。
M9.0をど真ん中で経験した今となってはその疑問は間違ってなかったと思ってますが(笑)

っとまぁ、そうやって横道に反れて考えてしまうのが野暮なんだ!と言われれば全くそうなんでしょうけど…この映画の真価を理解出来ない一人でございます^^;

連投すいません^^;

僕がこの作品の更に引っかかる点ととして、小出君演ずるジローのキャラクターがあります。
優しい性格と弱々しい性格がゴッチャになってて区別が付きにくいのに違和感を持つのです。
無論、お前の勝手な思いこみだろうがと言われれば否定は出来ませんが(笑)

仮にこれを純愛モノと捉えるにした場合、破損して上半身だけになった彼女から逃げたジローの行動には納得が行かんのです。
一瞬うろたえつつもそこでしっかと抱き締めるのが日本男子としての意地なんじゃねぇのか?と思っちゃうのです。
ええ無論、だからお前の勝手な思い込みだろうが!と言われれば否定は出来ませんが(笑)

★ sane1102 さん

この映画が劇場公開されて間もない頃、その時点で私の知る限りの「綾瀬はるか」ヲタの間で
この映画に関する賛否が大きく割れたのを 今でもよく覚えています。

その時、殆どの人は「この映画の綾瀬はるかは良いねぇ」という部分で共通でしたが
良い映画か否かの評価は「傑作」と「駄作」の両極端にハッキリと割れたんです

「綾瀬はるかさえ良ければ全て良し」そういう盲目的評価もありましたが、
内容的な部分に関しては否定的な見解が多かったんですが、興味深い事に
「綾瀬」ヲタでは無い人達には 内容的な部分がわりと好評だったのがヲタには不思議に
思えてならなかったんです。

私はこの映画を邦画ではなく韓流映画と認識してましたので あまり真剣に考察はしなかった
のですが、タイムパラドックスが最大の論点になったのは言うまでもありません。

そんな議論を耳目にしていて私が思っていた事は タイムパラドックスがどうこうよりも
一番最初にジローの目の前に現れた(サイボーグでは無い)彼女の衣服や靴の万引きと
大食いとその後の無銭飲食でして 韓国じゃこれが笑えて看過出来るシーンなのかもしれませんが
私の感覚では「こんな女、ダメだろ」と^^;

もう、その時点で呆れていたのでジローに関しては どうでもよくなちゃってます。^^


 再考、ありがとうございます!

 この映画が好きなのは、何度観ても「泣ける」からです。私の映画評価基準は、泣ける、笑える、興奮
できるが指針ですので、笑って泣ける、『僕の彼女はサイボーグ』は良い映画ということになります。

 ブタネコさんのおっしゃる通り、この作品には欠点も多く、タイムパラドックスに関してはループというか、
スパイラルして次々に新しい過去、新しい未来が出来てしまっているのではないかと思います。でも、私
はそこをあえて目をつぶり、矛盾や破綻も丸ごと飲み込んでしまいました。ジローと彼女の感情だけに
焦点を絞って、他は柔軟に理解しています。

 私が泣けるのは、サイボーグ彼女の献身です。ジローを守り、彼女はついにジローを心から愛せるよう
になって、最期は力尽き斃れます。彼女の思いは、記憶チップを通じて未来彼女に継承され、未来彼女
の中で愛となって結実する。私はそこに打たれました。

 綾瀬はるかファンではない私がこの映画の綾瀬はるかに強く惹かれたのは、純粋に彼女の演じたキャ
ラの魅力によるものです。今のところ、他の作品の彼女には興味がありません。

★ ハウプマン さん

>この映画が好きなのは、何度観ても「泣ける」からです。

そこは私にも理解出来ます。

意味は違いますけれど、少し綾瀬はるかヒャッホイ熱が冷めつつある今の私が
この映画の中の綾瀬はるかの泣き笑いを再見した時 貰い泣きしそうになり、
初見の頃の思いを思い出させられましたから。

>今のところ、他の作品の彼女には興味がありません。

キッパリとそう私に言われるハウプマンさんに対し 清々しさすら感じます。
(けっして皮肉とか嫌味とか怒って言ってるのではありません)

たとえ、誰が何を言おうと好きなら好き、嫌いなら嫌いと言うべきなのに
私が「綾瀬はるか」ファンだと思って「はるかちゃん可愛いですよねぇ」などと
お追従の様に言われる方が多すぎてウンザリしていたところですから^^

余談ですが、かねてよりハウプマンさんの戦争映画に関する造詣の深さを存じ上げ
いろんな戦争映画の感想や解釈に大いに頷き、大いに学ばさせていただいておりましたので
全く違うジャンルのこの映画で感想が大きく異なった事に とても驚いた、というか戸惑った…と言いますか、
もしかしたら私の感想の中に失礼なお気に障る表現記述があったならば それは私の本意では
なく、ただただお詫び申し上げます。

こんにちは。深夜放送で録画したものを、やっと最近になって鑑賞しました。
正直言うと、私も万引きや食い逃げを平然とやってのける所についてゆけませんでした。
東京大地震の描写もすごすぎて、韓国人はそうなることを願っているのかなぁと勘ぐってしまいます。
考えすぎると訳が分からなくなるので、パラドックスの件は気にしないよう努めました。
でも韓国を舞台にチョン・ジヒョンが演じたほうが、映画としてさまになったような感じがします。

言われてみれば、チョン・ジヒョンと綾瀬はるかはどことなく似ていますね。
韓国映画の中では「イルマーレ」だけが大好きなのです。DVDやサントラのCDまで購入したほどです。
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックで映画化されると知った時は嬉しかったです。
「猟奇的な彼女」もジェシカ・アルバ主演でリメイクされるという噂を聞きましたが、
結局どうなったのでしょうか?

「万引き」についてですが、キム・ギドグ監督の「悪い男」をご覧になったことはありますか?
主人公の女子大学生が本屋で見つけた大金を猫ばばしてしまう場面があります。
これも常識的には考えられなくて、なんというかお国柄なのかなと納得してみました。

それにしても綾瀬はるかさんは人気がありますね。管理人さんの「JIN」最終回に関しての考察は、
興味深いものがありました。石丸プロデューサーの次回作「南極大陸」は期待したいところです。

こちらのブログはボリュームがあって、圧倒されます。「太平洋の奇跡」を鑑賞する前に、
違う映画について、まとまりなくコメントしてしまいました。それではまた。

★ れい子 さん


>チョン・ジヒョンと綾瀬はるかはどことなく似ていますね。

お、やっと賛同者が現れた。(笑)


>「猟奇的な彼女」もジェシカ・アルバ主演でリメイクされるという噂を聞きましたが、
結局どうなったのでしょうか?

劇場公開はされなかったけど、DVDはレンタル屋に並んでいるそうですよ


>「南極大陸」

私は見る予定がありません


おはようございます。
「僕の彼女はサイボーグ 再考」はコメントが確かに7個に増えているのですが、
8月12日付けの管理人さんのコメントまでしか表示されません。
私のパソコンに原因があるのでしょうか?
それとも、私のコメント内容に問題があって、公表されないのでしょうか?
ブログを運営したことがなくて、仕組みがよく分かりません。
管理人さんのコメントが読めなくて、残念です(泣)。

などと思いながらコメントを書き込んで「確認」をクリックしたら、
登録直前の段階では2個の新しいコメントは読むことができました。


★ れい子 さん


お問い合わせの件に関しましては れい子さんがインターネットを閲覧に使用しているブラウザ(IEとかFirefoxとか)の設定が原因と思われます。

その様な現象の時にはブラウザのメニューに「再読込」といった項目や グルッと回った矢印のマークなどをクリックすると最新の状態の記事を表示しますのでお試し下さい。


【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。