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2010年12月08日

● 本当は「眉毛」の話だったのだが…


ある日の事。




目覚めてすぐ、目覚めのコーヒーと目覚めのタバコで目覚めの一服を楽しんでいたのだが 何故かその日、私の顔の左目の上 そう左の眉毛のあたりが異様に痒い。


で、何気に手をやって掻いてみると なんか、手触りに奇妙な違和感が


本来、なでらかであるはずの眉毛の中央部分に ほんのちょっとした異物感に近い指触りを感じたのだ。


なので、いつものように まるでどこかで私を監視していた様に私が目覚めると間もなく点滴を打ちに来る担当看護師のCちゃんに


「おい、悪いけど 手鏡を貸してくれ」


と、頼むと


「まず、点滴を打たさせて下さいね 話はそれからです」


と、Cちゃんはニベもない


「頼むよ、直ぐ持ってきてくれよ 痒いんだよ眉毛が」


私がそう言うと


「眉毛が痒いのと 手鏡に何の因果関係があるんですか?

 それよりも、そうやって私が手鏡をロッカーに取りに行っている間に病院を抜け出す魂胆ですね?

 そうは問屋が卸しませんよ」


Cちゃんは まるで、水戸黄門に出てくる「うっかり八兵衛」みたいな事を言う。


「そんな姑息な手なんか使わないよ」


「いえ、ブタネコさんは姑息です。

 つい、この前も

 ”ちょっとタバコを買いに行ってくる”

 …って 千歳空港に写真を撮りに行ったじゃないですか?」


「そりゃ、千歳のたばこ屋のが一番美味いからよ」


「聞いた事無いです そんな話 ほら、腕を出して下さい 話はそれからです」


Cちゃんは無理矢理私の腕をつかむと 点滴の針を刺す


「で? なんでしたっけ?」


「手鏡だよ 手鏡! 早く持ってきてくれよ」


数分後、Cちゃんは手鏡を自分のロッカーから取ってくると


「この時間帯は忙しいんですから 面倒臭いわがままは我慢して下さいよ」


と、言い捨てると ナースセンターへと戻っていき


一人病室に残った私は 自分の左眉のあたりを手鏡で確認すると…


眉毛の群れの中に周りの毛よりも明らかに太い毛が一本だけあり、何故かその一本の真ん中が直角に曲がっていて その毛の先が眉毛の中の私の肌に刺さるように触れていて その毛の直角が指触りに違和感を与えた原因であり、私が眉毛のあたりに痒みを覚える原因だった。


私はナースコールのボタンを押し


「Cちゃん 悪いけど、毛抜き持ってきて 大至急」


するとCちゃんは面倒臭そうな声で


「手鏡の次は毛抜き…って アソコの毛の手入れでもするんですか?」


と、すっとぼけた事を言う。


「なにが悲しくて 朝っぱらからアソコの手入れを俺がするんだ?

 いいから、黙ってとっとと毛抜きを持ってこい」


数分後、私の病室に現れたCちゃんが 手に持っていたのはピンセット


「おい、毛抜きって言ったべ? オマエが持ってるのは?」


「ピンセット」


「どうして? どうして言う事を聞いてくれないの?」


「毛抜きなんかナースセンターにあるわけ無いでしょ?

 あるとすれば、”トゲ抜き”」


「だったら、トゲ抜き持って来いよ」


「いや、そこでピンセットを持ってくるのがブタネコさんでしょ?」


「なんで?」


「これがホントの”手抜き” ”毛抜き”と”手抜き” 漢字で書いたら凄く似てるんですよ」


「おい、俺は真剣に頼んでんだ テメェ、いい加減にしないと…」


「はいはい、で? なんで毛抜きが必要なんですか?」


「いや、俺の眉毛の中に一本 変な毛があってそれが肌に当たって痒いから抜こうと…」


「じゃ、あたしが抜いたげますよ」


「おう、頼む」


Cちゃんは私の左眉を指で掻き分け…


「あ、ホントだ なんでこの一本だけブタネコさんみたいに偏屈なんでしょ?」


「五月蠅い、余計な事を言ってないで とっとと抜け」


「え? いいんですか? このブタネコさんみたいな眉毛」


「いいから抜け」


「だって、ブタネコさんみたいに…」


「五月蠅い! いいから、とっとと抜け!」


ブチッという鈍い音がして私の左目の上に激痛が走ると同時に


「はい、ブタネコさんみたいな眉毛 抜けましたよ」


と、何故か 妙に「してやったり」顔のCちゃん


そのCちゃんが突き出すように見せているピンセットの先に挟まれた一本の毛は なでらかなウェーブで 直角に曲がったものでは無い


「おい」


「はい?」


「オマエ、問題の毛じゃなくて 優等生な毛をわざと抜いたろ?」


「当然じゃないですか、こういう時の”お約束”でしょ?」


「テメェ、ふざけてっと オマエのアソコの毛を鷲掴みにすんぞ こら!」


「あ、それ セクハラです。 断固抗議します。」


「あぁ? 抗議だ? 誰に抗議すんだ? 二代目(院長)か? それとも総師長か?」


「ママ(ウチの嫁)」


「すまん、Cちゃん 俺が悪かった この件に関しては無かった事に…」


「どうしようかなぁ… 昨日、ママがコーヒーを届けに来て帰る時に

 ”また、あの人(ブタネコ)が馬鹿な事を言ったりやったりしたら直ぐに教えてね”

 って言ってたし…」


「Cちゃん、頼む、許して

 この前なんか、俺 嫁に”三途の川をバタフライで泳げ”とか言われて…」


「そういえば もう12月じゃないですかぁ 12月って言えば お寿司…みたいな

 しばらくお寿司食べてないなぁ…」


「Cちゃん 任せろ!

 そんな願い事なら すぐこのサンタさんが出前を取ってやるから

 お腹いっぱい寿司食って 変な事は総て忘れちゃえ」


「ホントですかぁ? じゃ、今日のお昼はお寿司って事で

 いつもの××寿司さんに頼んじゃっていいですね? ブタネコさんの支払いって事で」


「おう、オマエにはいつも世話になってるからな 特別だぞ」


「えっと… 今日、このフロアーのナースステーションの日勤は私を含めて7人…」


「え? なんで他の…」


「だってぇ、私一人で食べるわけにはいかないじゃないですかぁ…」


「いや、しかし…」


「だったら、もうすぐママがコーヒーを持ってくる時間なんで 私とママの二人分…」


「いや、嫁のぶんはいらないから」


「えぇ? どうしてですか? 愛する奥さんの…」


「バカヤロウ、真っ昼間に寿司なんか取ったら

 ”どうして今日のお昼はお寿司なの?”

 …って聞かれるべ?

 そしたら、オマエは絶対”実は…”って話すだろ? いつものように密告…」


「あ!、ママへの”報告”を”密告”って それ、別の問題発言ですよね?

 閣僚なら問責決議で辞任モノですよ」


「判った、判ったCちゃん 7人分頼んで良いから な? それでいいだろ?」


「仕方ないですねぇ…

 まぁ、ブタネコさんとアタシは短い付き合いじゃ無いですからね

 それに免じて、今回は良しとしましょう」


そう言って 満足そうに病室からCちゃんは出て行った。


「なんで、この俺が あんな小娘に…」


しばらくの間、言い負かされたのが悔しくて 独り言をブツブツ言っていた私だが、やがて落ち着いて考えた途端、「あっ!!」と気づいて ナースコールのボタンを押し


「ブタネコさん どうしましたぁ?」


と、天井のスピーカーから聞こえた声に向かって


「Cちゃんに、大至急俺の部屋に戻って 今度こそ、眉毛を抜け!って伝えてくれ」


と、怒鳴るように言った途端 しばし、天井のスピーカーは無音


で、長い間の後に 複数の笑い声が聞こえたかと思うと


「ブタネコさん 看護師にアソコの毛を弄らせたいのなら まずは盲腸になってからの話にして下さい

 もう、ホント みんな忙しいんだから ふざけないで下さいね」


それは絶対に私が聞き違う事の無い 世界中で私が一番愛してるウチの嫁の声がスピーカーから聞こえてきたのであった。


あまりの驚きでそれに対して、私が返答できずにいると


「もうすぐその部屋に行きますから”良い子”にしてるのよ」


と、再び嫁の声がして「ガチャッ」と切れる音


その後、何が起きたかは記憶が無い。



お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

はっはっは

どう頑張っても無駄な抵抗ですね。
特に連合軍は強烈^^。

★ おじさん さん

ええ、嫁には勝てません。


【※注意!!】

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