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2010年10月23日

● 映画「インシテミル」


本来、映画館に行く事はドクターストップで自粛しているのだが どうしても見たい映画が2本あり、ちょいと裏技を使って見てきた。




この映画の原作を読んだ時の感想は『インシテミル』という記事を記してあるので御参照いただくとして…




【注意!!】以下の記事にはネタバレが満載です。




映画を見終えてまず思った事は この映画は記憶に間違いがなければ「ホリプロ事務所創業50周年映画」と銘打たれていたと思うのだが、だとすれば敢えて言わせてもらうが


「こんなヤッツケで周年記念って言っちゃっていいのか?」と。


原作にはいくつかの欠点があるので 原作通りに映像化しても意味が無いと思うので原作との比較めいた内容で この映画を批判する気は無い。


ゆえに、この映画の中身のみで感想を述べようと思うのだが…




【もう一度警告します!!】以下の記事にはおもいっきりネタバレが満載です。




まず、あくまでも私の場合は…という前提で申し上げると ラスト前の綾瀬はるかの台詞


私は機構の人間なんです 私は機構の職員なんです」


この台詞を聞いた瞬間 ズルッと椅子から落ちそうになるぐらい私はズッコケた。


映画が始まってストーリーが進行していくのを眺めていて、事前に想像していた悪い方の予感がどんどん当たっていく流れに正直嫌気がさしていた。


例えば、藤原竜也


奇妙な偶然か否かは判らないが 映画が始まる直前の新作予告で「バトル・ロワイアル3D版」の映像が流れ 


「なんで、わざわざ3Dにしなくちゃならないの?」


と、深作健太に対する嫌悪感が増し… あ、そんな事はどうでもいいや


オーバーアクションで喚いて泣き叫ぶだけの それも、一人だけ舞台演劇…


結局、藤原竜也って バトル・ロワイアルの演技から全く何も進歩していないんだな…って事が再確認できたのが 最悪の予想通りだったのが一番の要因。


ただね、北大路欣也が事務所所属の大御所らしく大事に配役されているのはともかくとして 片平なぎさの死にっぷりは 予想に反して「ほぅ」と良い意味で思えたし 最も、「へぇ」と思ったのは 石原さとみの死にっぷりと その後のシーンで死体のまましばらく放置されていた事。


記憶に間違いがなければ 映像内で石原さとみが死んだのはこれが初めてじゃないか?と思うのね 

で、もし石原さとみがアイドル系とか清純派なんて路線にこだわるとするならば「殺される役」なんてのは最も忌避したいはずなのだが 逆に真の意味で女優なのだとするならば「見事な死にっぷり」は避けちゃいけない演技なわけで そう言う意味でこの映画で初めて「殺され」てみせるのは さすが「50周年」と讃えたい。


で、個人的に最も注目していた「綾瀬はるか」なのだが… 何も目新しさがない。


原作における須和名という女性の背景設定には部分的に無理を感じるところがあるので須和名という女性を機構の人間に設定を変えるのはダメとは言わない


けれども、機構の人間に設定を変えた須和名を綾瀬はるかに演じさせる…ということが なんだか結果的に事務所が彼女をお姫様扱い(悪い意味で)してます…って風に感じられたんだな。


ほんと勿体無いと思うんだよね。


こういうシチュエーションの映画で もっと冒険的な役柄に挑戦すればいいのにと。




この映画「インシテミル」は「サスペンス」とか「ミステリー」なのだろうか?


原作的には「クローズドサークル」を題材にした「サスペンス」なんだよね


余計なお世話で説明すれば「クローズドサークル」とは「猛吹雪で孤立してしまった山荘」とか「隔絶した孤島」など 閉ざされた狭い地域に限られた人々が閉じこめられた状態


そんな中で殺人が起き、誰が犯人かも判らない状態で時を過ごしていく緊張感…


この映画「インシテミル」において そういった閉塞感や緊張感が醸し出されていただろうか? 否!である。


また、この映画「インシテミル」において特筆すべきシチュエーションは「時給1120百円」


原作では 犯人ボーナスとか、探偵ボーナスなどのシチュエーション・ルールを持ち込み「金」という要素を用い、であるがゆえに少しでも多くの金を得るため殺人を犯す…という人物の登場が緊張感に繋がったりするわけだが、映画を見終えてふと考えてみると 登場人物の中で「金目当て」って 最初に死んだアリキリぐらいのもので、ラストに藤原竜也が金の入ったバックを放り投げるのを見て「え?」って疑問を抱いた観客も少なくないでしょ?

せっかく生き残って 太ももを刺されて痛がっていながら、銭を投げたり 持たずに歩いて帰るって… ねぇ?


でも、それ以上に私は


「お~い 北大路欣也ぁ オマエは銭もらってないのか?」


と、スクリーンに叫びそうになっていたんだけどね。


それと、これまた落ち着いて考えてみれば 最初に2・3人殺して犯人ボーナスを稼ぎ、誰か探偵役に犯人宣告されて投獄されれば 金も儲かり身の安全も保証されたんじゃ無いの?…なんてセコイ考えが思い浮かぶ。


要するにワケ有りで金目当てに参加したはずのメンバーに そういう「欲」って部分でギラギラした奴がいない…ってのが根本的な違和感。


たしかに武田真治が演じた青年にそんな様子が伺えない事もないが 彼の場合は金にギラギラなんじゃなく 殺す事にギラギラしていただけで、それが最初に冤罪で投獄されて…じゃぁ、違うよね。




さて、よく問題視される映画の2時間前後という尺の問題を考える時 先述した~ボーナスといったシチュエーションルールや「ガード」と名付けられたロボット(?)の存在や役割を端折るのも判らなくは無い


でもね、突き詰めて考えれば それらが原作のキモなのであって、それらを端折ると何も残らないとさえ言える


要は閉じこめられた空間で ワーワー、キャーキャー騒いで 次々に誰かが殺されていくだけのもので それならば誰がどの様に殺されるのか?をホラーチックに描いた方がよほど面白かったのではないか? なんて感じたりもするのね この映画の監督が「リング」の中田秀夫だけに。


例えば、最初に死亡するアリキリが 機構が仕込んだサクラで、彼が他殺の様に見せかけて自殺する事により メンバー内に殺人犯がいると思わせメンバー全員を疑心暗鬼におとす…という導入設定はストーリーの流れとしてアリだとは思う。


けれども、最初の死体が発見されて それが誰かの仕業、つまり生存者の中に犯人がいる…とメンバーの誰もが考えたとしたならば メンバー達はどの様な言動や行動を取るだろう?…


まぁ、ツッコミどころを挙げていけばキリが無いのだが 私がどうしてもつっこんでおきたい点は


・メンバーそれぞれの個室やドアが防音になっており、室外の音が聞こえない


そういう設定だからこそ アリキリが射殺された事に朝まで誰も気づかなかった… だよね?


でも、藤原竜也は 音を聞いて夜間巡回するガードに気づくんだよね?


そう、ガードの動く音より銃声の方が大きいし判りやすいんだよなぁ…


私はおそらく、人一倍重箱の隅を突くタイプの性質なので 気にしなくても良い事、気にしちゃイケナイ事を気にしてしまうタチの悪いタイプなのである。


ゆえに、映画の前半1/3ぐらいを見た時点で


「あぁ~」


と、失望感に包まれちゃったわけだが、そんな私にトドメを刺したのが前述した


私は機構の人間なんです 私は機構の職員なんです」


という、綾瀬はるかの台詞。


ここ数年、数多のクソ映画を見てきたけれども これほどクソ映画を決定づける破壊力のあるたった一言の台詞に出会ったのは本当に久しぶりの事だ。


多くの観客の中には 綾瀬のこの台詞を聞いた瞬間に


「え? こいつスパイだったの?!」


って驚いた人も少なくないそうだが、私は


「なんだそりゃ?」


と、違った意味で驚き 呆れて顎が外れそうになった。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

観ました。綾瀬はるか観たいばかりに・・・
ブタネコさんのご意見に全く同感です。画像がすべて、安ぽかったな~!
綾瀬はるかの一言、「私は機構の人間なんです」ではなかったですよ、
「私は機構の職員なんです」でした。
おい、おい、市役所じゃないんだから・・・

★ 伴睦 さん

すいません、台詞間違ってましたね 慌てて訂正しました。

【※注意!!】

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