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2010年07月13日

● 追悼 つかこうへい氏


僭越ながら、いちファンとして…




私が「つかこうへい」の本を手にしたのは高校生の時だった。


その頃の私は敬愛する横溝先生の著作の殆どを読み終え、推理小説の面白さに魅了され かたっぱしから推理小説を読み漁っていた時期で 行きつけの書店の新刊コーナーに


「小説熱海殺人事件」


というタイトルの本を見つけた時 その「殺人事件」という4文字に反射的に手に取り買っていた。


今思えば、「くわえ煙草の伝兵衛」と目される人物のとぼけた表紙に疑問を抱くべきだったのかもしれないとは思うけど 逆に今思えば、その時に余計な疑問を抱かなくて良かった。


帰宅して、受験生なりの勉強の合間に「小説熱海殺人事件」を読み始め 数ページを読み通した時に


「これ、真面目な推理小説じゃ無ぇ…」


正直に言えば 一瞬だが、自分のマヌケさを呪ったが 開き直ってなお数ページを読み通したら、気がつけば一気に読了していた。


面白かった…


文庫本を読みながら声を出して笑わされたのは 私の人生の中でこの本が最初であり、その後の30数年の私の人生の中で 小説でこれほど笑わされたのは同氏の「ジャイアンツは負けない」ぐらいのもの


そう、腹を抱えてゲラゲラと笑わされた2冊の著者が「つかこうへい」氏の著作だった。


それだけでは無い。


「小説熱海殺人事件」や その続編にあたる「弁護士バイロン」における「逆転の視点」とでもいうべきヒネクレ方は 今の私の人格形成において多大なる影響を与えたのは言うまでも無い。


物事って真っ正面から見据える事は大事なんだけど、斜めや真後ろから眺める事も大事なんだな…


同時に、斜めや真後ろからの眺め方を身につけると 他人からは不謹慎と誹りを受けるかもしれないが、深刻な問題も滑稽に見えたりするという事を「つかこうへい」氏に教わったと私は感じている。


というのは、高校生の時に中学からの級友である女の子が病に倒れ早逝してしまうのを わりと身近で目の当たりにした事と それまで全く何の兆候も無かったのに、たまたま受けた身体検査から心臓の欠陥が見つかり、自分なりに目標であり夢だった仕事や学校を諦めなくてはならず、人生というモノをネガティブに考えがちだった私の人生観を思いっきり変えて今に至る 自分なりに面白い人生だったと思える日々を過ごせたのは喫茶「職安」の常連さん達と つかこうへい氏の数冊の著作のおかげだったと私は言い切る。


訃報に接してから、さっきまで


「小説熱海殺人事件」と「弁護士バイロン」と「初級革命講座飛龍伝」 それに「ジャイアンツは負けない」


を再読した。


今、読んでも全く色褪せておらず 私にとっての座右の書であり、横溝先生の書と共に私がくたばった暁には私の棺桶に一緒に入れて貰おうと思っている。


「つかこうへい」氏に対して 本当に深く深く感謝と御礼を申し上げる次第です。


ありがとうございました。


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コメント

ブタネコ様もつかこうへい氏に少なからず影響を受けなさいましたか。
私もそうです。熱海殺人事件や革命伝、郵便屋さん、広島・・・
渋谷パルコで演じられた「サロメ」をなぜか高校生のときに見ていたことが不思議なくらいです。
その後、エッセイ集や戯曲集やら読みました。
ねじれてしまったのは彼のせいだと思っています。
ねじれたおかげで世の中がよく見えるようになった気がします。

「サロメ」って蜷川有紀のデビュー作だったんですよ。

★ 支店長 さん

>蜷川有紀

誰ですか それ?


「小説熱海殺人事件」
すごく読みたくなりました。
ちょうど雨もやんでいるし、これから本屋さんに行って探してきます。

★ hamako さん

楽しんで下さい。


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