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2010年07月19日

● ザ・パシフィック 第1回


WOWOWで放送が始まったドラマ「ザ・パシフィック」の第1回を観た。




ザ・パシフィック


今年の夏、私が最も楽しみしていたドラマが始まった。


かつて、ハンクスとスピルバーグによる『バンド・オブ・ブラザース』というドラマを初めて目にした時の私の感動は筆舌に尽くしがたい。


だから、私はこのドラマに勝手ながら寄せている期待が大きいのだ。


ザ・パシフィック


その上で感じた事は「ガダルカナル」の攻防は これまでの日本の映画やドラマでは日本側の視点でしか描いておらず 「それほど価値があるとは思えない、日本から遠く離れた南洋の名も無き小島に意味もなく大量の兵隊を送り込み飢え死にさせた地獄の戦場」みたいな描かれ方しかしていないから、余程の軍事マニアで無い限り日本人にはそれが定義みたいに印象づけられている。


しかしながら、「ガダルカナル」を連合国 特にアメリカやオーストラリアの視点で見た時 どういう風に見えるのか? 同時に、ガダルカナル奪回を命じられて送り込まれた米海兵隊の兵士達にとって ガダルカナルという戦場はどのように映ったのか? それを知ってこそ はじめて「ガダルカナル」という戦場の実態が見え、理解出来るんじゃなかろうか? …なんてね。


ザ・パシフィックザ・パシフィック


これから上陸戦へと向かう兵士に訓示する大尉の言葉…


米軍の中隊長あたりの台詞としては よくあるパターンではあるが、興味深いのは この大尉は後に前線で怯え錯乱する皮肉さ


ザ・パシフィック


自暴自棄になった日本兵をなぶり殺そうとする米兵、負傷し前途を覚悟して米兵を道連れに手榴弾で自決する日本兵… そんな映像に私は涙がこぼれた。


とりあえず、まだ第1話を見ただけの段階なので憶測混じりの感想は述べたくない。


なので、現段階で述べたい事は「バンド・オブ・ブラザース」を見るまで、いろんな戦争映画を何本も数え切れないぐらい見たし、その中には当然名作とか傑作と感じたものもあるけれど「バンド・オブ・ブラザース」は そんな名作・傑作をはるかに凌駕したものだった。


お陰で「バンド・オブ・ブラザース」を観て以降 戦争映画に対する私のハードルはかなり高いモノになってしまったようで そうそう簡単に「こりゃ良い」とは思えなくなってしまったが…。


「バンド・オブ・ブラザース」のクォリティがどれほど高かったのか…、映像を観る前に原作を読了していた私は その中で特に驚きに近いモノをいくつも感じたのだが…


最も唸った部分は とかく戦争物の場合、その国の視点でしか描かれない事が殆どであるにも関わらず、「バンド・オブ・ブラザース」(特に原作者)の視点はグローバルというか公平に限りなく近い…という点。


アメリカ人による「アメリカが絶対に正しい」なんて視点では無く ともすれば略奪や虐殺まで真摯に述べ記している部分にいたっては 読んでいるこちらの方が


「いいの? こんなの書いちゃって」


とすら、思ったほどだ。


その上で「バンド・オブ・ブラザース」の原作内第16章「敵を知る」において記された欧州戦線で戦った空挺隊員達がそれぞれの目で見た フランス人やイギリス人やオランダ人 そしてドイツ人の印象が描かれている。


この中で ある元・隊員のインタビューの言葉


「もし、戦争が無かったら ドイツ人とは良い友達になれた」


と、述べた点。


私は この部分にいろんな意味を感じ 自分自身の考えを新たにした。


というのは、まず大抵の場合 戦争映画においてはそれぞれの映画で「何かが正義」で「何かが悪」として描かれる 例えばユダヤ人に対するドイツの悪行や、日本軍の特攻・玉砕的戦い方などを「悪」として描けば観客には判りやすい構図となる。


しかも、現代の世相や風潮 それにあくまでも現代の歴史観や背景認識でそれらを描く。


しかしながら、「バンド・オブ・ブラザース」の原作者であるアンブローズ氏は米軍の元・従軍兵であった退役軍人達へのインタビューだけではなく、敵国であるドイツ軍の元・従軍兵達からもインタビューを行い 当時の世相や背景をちゃんと交えた上で解説している点が秀逸この上無い。


で、「バンド・オブ・ブラザース」の後 アンブローズ氏は米海兵隊に視点を定め、「バンド・オブ・ブラザース」の太平洋戦線版を描く構想に着手していると聞き、もしそのアンブローズ氏の視点で日米戦を見た時 氏がどのように描き解説してくれるのか? ともすれば今の日本では出来ない斬新な解釈がうかがえるのではないかと大いに期待していたのだが、残念ながら氏が2002年に急逝され その件に関する私の期待は消えた。


で、今回の「ザ・パシフィック」の制作にあたり「バンド・オブ・ブラザース」の制作スタッフの多くが参加しアンブローズ氏の子息も関わっていると聞き、あらためて私の期待も復活したわけだが…


  ・日本軍兵士がシースルーの着物を着ていたり、裸で猿の様に駆け回っている様なトンデモ描写

  ・中国系や韓国系の俳優に日本兵を演じさせ あきらかなカタコト日本語を喋らせる


少なくともアメリカ映画に登場する「ロクに調べもしないで描いた日本兵」が登場しない事と…


  ・日本兵だけじゃなく、米兵においても 敵兵に対して行った残虐行為


等を どこまで本当に描くか…


と、同時に 当時の日米両国の政府と、それぞれの軍の上層部と、前線で戦ったそれぞれの兵士達の認識の違いを明確に描き分けてくれる事


それが私の「ザ・パシフィック」に対する期待であり願いでもある。


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コメント

 放映前にメイキングの番組で、背嚢の中から、紙の日本人形を取り出すシーンがありまして、おやっと思っておったのですが、あの掃討後のシーンに使われていたのですね。後は、荒くクロッキーの線を引くのが、あのタイトルになるとはおもいませんでした。今後がもっと悲惨なシーンも多いと思いますが、目をそらさずに見ていくつもりです。
 しかし、原作のひとつで、”ヘルメットオンマイピロー(鉄兜を枕に)”の邦訳をぜひ読んでみたい気がします。

★ ニャ王様 さん

>今後がもっと悲惨なシーンも多いと思いますが、目をそらさずに見ていくつもりです。

ですね。


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