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2010年05月15日

● 我が家の桜2010


長女が結婚した事は 以前、いくつかの記事で述べた。




次女の婚約も成立し、今年の秋に挙式も決まり あとは日付と式場の段取りだけとなっている。


父親である私としては娘が生まれた時点でこの日が来るのは理解しており、それについて特別な感慨は無い。


しかしながら、世の人の多くは


「娘さんが結婚しちゃうと寂しいでしょう」


と、判で押した様に決めつけてかかり


「いや、別に何も変わらないけど…」


と、私が応えると


「いいんですよ そんなに強がらなくても^^」


と、どうしても私が悲しんでいるんだろうと決めつける。


それがねぇ… 最近の私の一番気に入らない事なんだよね。^^;


私がどんなに「そうじゃない」と否定しても


「いやいや、無理しなくても判ってますって 察してますから」


と、勝手に決めつけて解釈して どんどん私が悲しんでいる方向へと勝手に決めつけて解釈していく奴が多すぎる。


もうね、ホント腹が立つ程にだ。^^;


私はね、長女の結婚式の最中も そして前後にも泣いたりなんかしてないんだけどなぁ…


花嫁の父親は泣くモノ…って たしかに、そういう父親が圧倒的に多数なんだろうとは思うけど、だからってブタネコもそうだろうと、どうして型にはめてでしかモノを考えられない奴が多いのだろうか?


ゴールデンウィークの最中に


「こういう時じゃないと、なかなかお見舞いに来れないからさ」


と、わざわざ言い訳めいた事を挨拶代わりに見舞いの様な様子伺いに来た親戚が何人かいたが、その悉くが上述の様な連中で 結局、私を怒らせただけ^^;




さて、数日前の事。


我が家の庭の桜が良い具合に開花したと聞き、自宅に帰宅して平日の真っ昼間だというのに昼風呂を楽しんだ。


以前、何かの記事に記した事だが 私は今の自宅を建てる際に、一番こだわったのは風呂だ。


出来合のユニットバスみたいなものは絶対に嫌だった。


だからと言って、総檜造りとか 小洒落た温泉旅館の様にライオンの口から湯が湧き出る…なんて下卑た成金趣味ではない。


大人二人が並んで足を伸ばして浸かれて 湯を満たせばそのまま肩まで浸かれる深さの広い湯船と、湯に浸かりながら庭や夜空を眺める大きめの窓のある風呂にしたかった。


風呂場と私自身の書斎だけは私の希望で仕切ったが、家屋の他の部分の建築の設計・指揮はウチの嫁と 高校のバイト仲間からの付き合いである「一級建築士の資格を持った詐欺師」と呼ばれる友人で 完成した我が家の風呂は庭に面しており、大きな窓のブラインドを開ければ そのまま庭が見える。


もちろん、外から嫁や娘達の入浴が覗かれない様に 浴室内のブラインドの他に、庭に色々と樹木を植えたのだが 風呂場の窓から一番近い所に植えたのが桜の木。


おかげで、満開になった桜の木を眺めながら風呂を楽しむのは 年に数日だけ、春の訪れを楽しむ事でもある。


で、数年前に とあるTVドラマを見て以来、桜の花が散り始めたらその花びらを拾い集めて湯船に浮かべて それを楽しむのがまた、ここ数年の楽しみでもある。^^




さて…


風呂場で湯船に浸かりながら庭の桜を眺めていた私だったのだが…


ふと気がつくと 風呂場の隣に設けた洗濯室兼乾燥室に午前中に洗ったらしい洗濯物が干してあり 天気が良いからと開けたのであろう窓から流れ込む風に揺れている。


それを眺めていたら ちょっとした変化に気がついた。


というのは、我が家では二人の娘が中学生になった頃から下着や靴下を干す いわゆる「タコ足」が女用の大きいモノの他に 父親用の小ぶりなモノとに分けられ、お父さんである私のパンツやシャツだけは別扱いで乾されるのがここ10数年当たり前の風景になっていたのだが、その日 湯船に浸かりながら見た乾燥室では ひとつのタコ足に嫁や娘のパンツやブラに混じって私のパンツも干されて仲良く風に揺れていた。


なんかね… それを見ていたら「家族がひとつになった」そんな感じがして嬉しくなった。


娘達も結婚したり、結婚が決まったりとなると


「お父さんのパンツと私のパンツを一緒に洗ったり干したりしないで」


なんて事は言わなくなるんだなぁ… もう、そんな大人になっちゃったんだなぁ…


湯船に浸かりながらしばし、そんな感慨にふけった私だった。




病院に戻り、自分の病室でまったりとタバコを吸っていたら買い物帰りの嫁が立ち寄ったので二人でコーヒーを飲みながら雑談を交わしつつ その時に、風呂場から見た洗濯物の話しをすると 嫁は笑いながら


「何、今頃言ってるわけ? 2・3年前からずっと一緒に干してたわよ^^

 だって、あの娘達 結婚したら旦那さんのパンツを洗うのよ?

 だから、彼氏のパンツは洗えても 父親のパンツが洗えないってのはスジが違うでしょ?って

 ちゃんと話したら理解してたわよ」


なるほどなぁ… さすが、我が嫁 でも、あれ? 待てよ


「すると、アレか? 長女の婿は隣の家にもう住んでいるわけだから 洗濯や食事はウチで一緒にしてるんだろ?

 …って事はアイツ(長女の婿)のパンツも同じタコ足で揺れているのか?」


「そうよ」


「ダメだろ…、それ絶対にダメ、駄目ダメ、俺のパンツとアイツのパンツが同じタコ足なんて絶対にダメ」


「ちょ・ちょっと…」


「それよりもだ、考えてもみろ? 次女と長女の婿のが一緒に混じるってのは もっとダメだろ?」


「…」


「娘達が何と言おうと その件に関しては俺が駄目だった言ったら駄目だ!! 即刻、止めさせて区別しろ。

 そうだ! 婿のは婿自身に洗わせて干させろ それこそ修行だ、ウン そうしろ!」


私は吠えた。^^;


「もう、何 女学生みたいな事を言ってるのよ

 アナタはどうせ老い先短いんだから、そんな細かい事を気にしてたら駄目よ

 それに、結婚して 隣の家で新婚生活を始めてから もうとっくにみんなの下着は混ぜこぜで揺れてきたのよ

 もう、手遅れよ」


と、嫁は苦笑いで私の叫びをアッサリとかわす。




このクソブログをずっと前からの御愛読頂けている読者諸兄は もう既にお気づき、御想像の事と思われるが あえて記しておくけれど…


私は そんな物判りの良いオッサンでは無い。


嫁が病室から去るのと同時に ベットの枕元にあるインターホンを使い


「担当医(長女の婿)に大至急 俺の部屋に来いって言え。

 ブタネコの血圧がテンパってるから とっとと来いってそう言え」


と命じ 数分後に現れた担当医兼長女の婿に


「おう? オメェのパンツと 俺のパンツが仲良く並んで干されてるんだよ」


と、ドスの効いた声で話し出し


「まぁ… 俺とオマエは現時点でブタネコ家のただ二人の男だから その辺は百歩譲っても良いとしよう

 でもな、オマエのパンツと ウチの嫁や次女のパンツやブラまでもが混じって干されているってのは

 どうにも我慢がならねぇんだけど オマエ、どう思う?」


当初、私の話の意味が判らなかった婿ではあるが 時間の経過と共に私が何を言ってるのかに気づき


「いや、でも、それは… 私が洗ったわけでも、ましてや干したわけでも…」


「ん? なんだオマエ、洗って干した長女が悪い… そう言いたいのか?」


「え? いえいえいえと・とんでも無いです そ・そ・そんなつもりは…」


「いや、オマエの受け答えはそういう意味だった。

 ところでよ、オマエは長女と結婚する際に”キミ(長女)の事は一生僕(婿)が守る”みたいな事を

 言ったりしなかったか?」


「はい、一応… それらしい事を…」


「結婚して何ヶ月も経っていないのに もう、責任転嫁で長女を矢面か?

 これじゃぁ、先が思いやられるな お?」


「…」


しばしの沈黙の後、


「ま、今回は最初だからな 大目に見てやってもいい。

 その代わり、オマエには罰として ひとつ役目を命じるから心して聞け」


「ハイ」


「今、庭の桜が咲いてるわなぁ…

 あれ、あと2・3日もしたら散り始めるだろ?

 そしたら、散った花びらだけをオマエが拾い集めておけ


 ちゃんとゴミをより分けて 花びらだけ拾い集めておくんだぞ」


「それ、どうするんですか?」


「湯船に浮かべた風呂に入るんだよ

 それが、ここ数年の俺の楽しみなんだバカヤロウ 判ったか?」


「ハイ」


こうしてブタネコ家の「しきたり」がまたひとつ増えたのだった。^^


数日後の風呂が楽しみで仕方が無い。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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