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2010年04月19日

● 猟奇的な彼女


まず、「猟奇的な彼女」から語ろうか…。^^




【注意】この記事には映画のネタバレが満載です 映画に興味のある方は先に映画を見る事を強くお薦めします。




韓国での公開は2001年だが、日本での公開は2003年だそうで… だが、そんな事はどうでもいい。^^


この「猟奇的な彼女」を見始めて早々


猟奇的な彼女

ヒロインを演じる「チョン・ジヒョン」の表情が時折「綾瀬はるか」に見えた事 全てはそこから始まった。^^


結局、今思えば「チョン・ジヒョン」という女優に惹かれたキッカケは まさにそれが理由なのだから彼女本人や彼女の真のファンには大変無礼な話だとは思う。^^;


もっとも惹き込まれて数分後には このヒロインが地下鉄の車内で爺ぃの頭にゲロを浴びせるシーンがあり、「初っ端からなんだかなぁ…」と滅入った事も明記しておこうと思う。




ただね、やはり私には予備知識が殆ど無い韓国語であるという事で、ふき替えの台詞や字幕に頼らなければならない点が解釈の際にいささか自信を持った推論を導き出せずにいる… という事を記事の冒頭に明記して 以下を読み進める際に御理解願いたいとお断り申し上げておきたい。^^;


たとえば…


猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

このシーンの「実は私、昨日好きな人と別れて…」という字幕は 単純に受け止めると明らかな嘘。


でも、ネタバレで恐縮だが、このシーンでの昨日とは彼女の1年前に亡くなった前の彼氏の命日 つまり、


「実は私、(一年前の)昨日好きな人と(死に)別れて…」


であれば、嘘にはならない。


まぁ、こんな些細な部分にこだわるのは如何なモノか?と笑う人も多いとは思うけど、要するに何が言いたいかというと…


なんとなくなのだが、この部分での台詞って もっと意味深な言い回しなんだろうと私は推察したいのだ。


ラストでの「えぇ?」を効果的にする伏線を考えれば こういう微妙な部分こそ意味深であるべきで、自分で解釈できない他言語だとそんなニュアンスが味わえないんだよなぁ…


つまり、翻訳家が優秀でセンスのある人だと こういう部分の配慮ひとつで映画全体が面白くもなれば、クソにもなる。


要するに全体を見終えて 私がこの「猟奇的な彼女」という映画に対して抱く最大の不満は、タイトルの「猟奇的」という言葉なのだ。


英語原題の「My Sassy Girl」って「猟奇的」というよりも「私のワガママな彼女」って意味合いだと思うしね。^^


で、ひとつ検証してみよう。^^


猟奇的な彼女

猟奇的な彼女猟奇的な彼女

猟奇的な彼女猟奇的な彼女

猟奇的な彼女猟奇的な彼女

猟奇的な彼女猟奇的な彼女

実質的に彼と彼女がまともに会話を初めてするファーストフード店で飲み物を注文する際に「コーヒーにしな!」と彼女が彼氏に命じるシーンがある。


その次に行った居酒屋みたいな店で


猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

今度は「つぶ貝にしな」と彼女は命じる。


この 彼女が傲慢に振る舞う様は


猟奇的な彼女猟奇的な彼女

猟奇的な彼女猟奇的な彼女

という風に中盤過ぎにもう一度あり、さらに印象強く植え付けられるからこそ 多くの人は彼女が傲慢というか、ドSな性格だと印象づけられるから「傲慢」「ドS」の総称として「猟奇的」という表現を用いたのかな?


しかしながら、映画をそれなりに解釈して楽しむ人達は この「猟奇的な彼女」を最後まで見終えた時、実は彼女は前の彼氏の様にキョヌ(今の彼)が振る舞う事を求めていたんだな…と想像する人が多いらしい。


つまり、「前の彼は喫茶店ではコーヒーを頼み、居酒屋ではつぶ貝を好んで食べた」のだから彼女はキョヌにも それを強要した…と。


たしかに、初見の時は私もそう思った。


でもね、初見の時のラスト間際 そう、彼女の手紙を読む中での回想シーンを見ていて一瞬だが見えたモノにサブリミナルの様に「あれ?」と私は気づいた。


猟奇的な彼女
猟奇的な彼女

上のカットをよく見て頂きたい。


回想シーンの中で 前の彼氏が飲んでいるのは「コーラ」なんだ。


静止画だから判り難いかもしれないが、映像だと炭酸系独特の細かい気泡が見えて けっしてアイスコーヒーでは無い事が判る。


だとすると、「前の彼は喫茶店ではコーヒーを頼み、居酒屋ではつぶ貝を好んで食べた」では無いんじゃなかろうか? これは真逆で前の彼氏と容姿が似ているキョヌが前の彼氏と同じ様にファーストフード店で注文を悩んで見せたり、居酒屋では「焼酎とキムチチゲ」を頼み、いつもの喫茶店では「コーラ」を当たり前の様に頼む姿が前の彼氏と重なり それを(納得できない)受け入れられない彼女の拒絶反応の様に「(アンタは前の彼氏と違うんだから)コーヒーにしな!!」だったんじゃなかろうか? …なんて私は思う様になった。


するとね、彼女は猟奇的なほど傲慢なのか? いや、否なんだな。


「薔薇の花」とか「靴交換」は彼女の甘えとワガママである事は言うまでもない。


つまり、彼女は自己に頑ななだけで それは他人に対してワガママとは言えても傲慢とは違うんじゃなかろうか?と。


だから、「猟奇的」という表現にとても違和感を抱くのだが これって、言葉としては韓国における韓国語としての原題なんだろうとは思うけど、もしかしてその言葉を日本語に訳する時「猟奇的」とするのは間違ってんじゃないの?と思うわけです私はね。^^


だって、私には「猟奇的な彼女」という映画の中で「チョン・ジヒョン」が演じた女の子は 全然、日本語の意味としての「猟奇的」な女の子では無い、勝ち気で自己に頑なな女の子なんだもん。


であるがゆえに、


猟奇的な彼女

お見合い相手といる席にキョヌを呼んだ彼女が「コーラでもいいわよ」と言ったのは、初めて彼女がキョヌ見せた弱気な姿だったんだろうなぁ… と。


私は そのシーンの直前に見せた


猟奇的な彼女

現れたキョヌを見て一瞬笑顔の後に見せた ちょっと拗ねた様な表情と


猟奇的な彼女

「本当に女といたの?」という ともすればヤキモチの様な台詞が この映画の中で2番目に好きなシーン。


猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

映画の中で わざわざ高校生の時の制服に着替えてディスコで踊るシーンがあり、その時の「チョン・ジヒョン」に目を奪われた。^^


まぁ、ツッコミどころは少なく無いけど 私はこの「猟奇的な彼女」に関してはその殆どをどうでも良いと思っている。


というのはラストの「チョン・ジヒョン」の驚いた顔から微笑みに変わってポロッと涙をこぼす、その表情の変化の秀逸さに思いっきり持って行かれたので 文句の殆どを忘れたからだ。^^;


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

>言葉としては韓国における韓国語としての原題なんだろうとは思うけど、もしかしてその言葉を日本語に訳する時「猟奇的」とするのは間違ってんじゃないの

ここら辺は外国語映画、外国語文学に接する時にいつも引っかかる事です。

昔の映画「カサブランカ」の中で名セリフとされる”「昨日何処にいたの?」「そんな昔のことは覚えていない」「明日はどうするの?」「そんな先のことは分からない」”というのがありますが、私が最初に観た時にはそんな字幕じゃなかったです。確か「明日はどうするの?」「予定は立てない主義だ」みたいな感じだったかな。

あと、ちょっと文学でいえば、ヘミングウェイなんかは、よく「ハードボイルドな文体」なんて言われるけど、何がハードボイルドなのかちっとも分かりません。ダシール・ハメットの「マルタの鷹」なんかはハンフリー・ボガートが目に浮かびやすくてハードボイルドって感じが分かったけど、多分ヘミングウェイのはそれとは違う意味なんですよね。結局そのハードボイルドっていうのも原文、つまり英語で読むと、っていう話で日本語ではそのニュアンスを伝えきれないんじゃないだろうか、と想像するんです。特に「武器よさらば」とか「誰が為に鐘は鳴る」なんかは、その時代背景、もっといったらその時代の空気を知らなきゃ本当に味わえないと思う。

逆に海外で三島由紀夫作品がよく読まれていると聞くけど、あの感じが外国語にして伝わるんだろうか、と思うわけです。そう考えると、ノーベル文学賞って何?って感じなんです(三島はもらってないけど)。川端康成の授賞理由で「日本人の心情の本質云々」とありますが、なんであの人たちに日本人の心情の本質が分かるんだろう?、と。


というわけで、ブタネコさんが映画の内容どうこうよりもチョン・ジヒョンという女優に惹かれた、というのは尤もなことですよね。私もこの映画のこのチョン・ジヒョン、好きですから。

チョン・ジヒョンが「アラッソー」って言っているところの字幕が「あら、そう」だった記憶があります

★ うごるあ さん

なんかねぇ… この映画の主人公であるキョヌの気持ちがよく判るんです。

なにせ、ウチのアレがナニなんで^^


★ さんばるばり さん

ええ、たしかにありますね。^^


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