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2010年03月13日

● 長女が結婚 その1


先週の金曜日の夜の事だった。




何気にTV番組を見ていたら「吉瀬美智子」が焼肉屋でホルモンを食べているのが映っていた。


それを眺めていたら


「ホルモン食いてぇ… 薄いペラペラのホルモンを塩ホルモンで食いてぇ!!」


と、急性「塩ホルモン食いてぇ」病の発作を起こした私。^^;


でもね、私は 心臓が壊れて(自覚無いけど^^;)入院中(抜け出してばかりだけど^^;)の身であり、いい歳をカッくらった大人でもある。


グッと堪え、自制を働かせて我慢した。




昔、私が喫茶「職安」でアルバイトに勤しんでいた時 よく、夜中に夜逃げの手伝いや 倒産会社から什器備品などを運び出す作業を終えた後


「おう、オマエ達 御苦労さん。 それじゃ、飯でも食いに行くかぁ」


と、運送屋のNさんの音頭で食事をしに行った先の一つに「T苑」という名の焼肉屋があり、


「食い放題でいいぞ、好きなモノを好きなだけ食え」


高校生という食い盛りだった我々バイト学生は その一声に、丑三つ時なんて真夜中にも関わらず、ここぞとばかりに食べた。^^


30数年前、「T苑」という焼肉屋は ススキノ地区の中でも特に寂れた一角にあり、爺さんと婆さんが二人で細々と経営していた店だが 開店時間が夜の10時過ぎ~明け方の6時迄という事もあって 殆どが、ススキノで商売している人や働いている人 さもなくば、ヤクザ者といった感じの客層相手で まさに知る人ぞ知る…という店。


経営者である爺さんは 朝鮮人でありながら、先の大戦中大日本帝国海軍で士官として日本の為に戦った人物だったが であるがゆえに、戦後幼馴染み達から日本の手先として付き合いを断られ困窮に喘いでいたのを 海軍時代に知古のあった「屯田兵の御隠居」が見かね 自分の持っている不動産のひとつを無償で貸し与えてもらった物件で焼肉屋を開いた…という経緯の持ち主である。


今では当たり前のようにどこの焼肉屋でもメニューにのっかっている「塩ホルモン」だが、そんな30数年前に 既に「ホルモン(塩味)」として掲げており、それが絶品の味だった事からファンが多く、経営が軌道に乗って以降は


「ちゃんと賃料を払わせてくれ」


と、自ら大家である「屯田兵の御隠居」に申し出たが 御隠居は


「アイツは日本のお陰で 祖国や幼馴染みを失った奴だからなぁ…」


と、毎月の賃料として払い込まれる額以上の金額を運送屋のNさんやO弁護士などと「T苑」で食事して払っていたが、年齢的に喫茶「職安」の常連さん達では 焼肉屋でそれだけの金額を消費するのは体力的にも健康的にも…だったが、そんな時に 食い盛りの高校生である我々の出現は需要と供給のバランスを良い意味で一変させた。


現在、「T苑」の爺さんと婆さんは他界し、私達バイト学生より一回り年上の独身の娘(今の婆さん)が数人の従業員を使って経営しており、「塩ホルモン」の味は昔と変わらない。


ゆえに、その「塩ホルモン」は 我々、喫茶「職安」のバイト学生にはひとつのソウルフードとして 今でも、時々食べに行くのだが…


入院患者が昼間に病院を抜け出して千歳に写真を撮りに行くのはアリだとしても 夜中に抜け出して焼肉やラーメンを食いに行く…というのは さすがの私も自制心が働くわけだが… 「食べたい」という欲求は抑えがたいものでもある。^^;




その翌日の土曜日。


数日前から嫁に


「土曜日の午後は身体をあけておいて頂戴ね?

 間近に迫った頂上の結婚に関して 大事な相談をいくつかしなきゃならないんだから」


と、きつく命じられていた。


基本的に、私は長女の結婚に際し 私が口を挟む気は無い。


ゆえに、嫁や長女に対して


「オマエ達が気の済むように決めてやれば良いじゃん」


と、放任に徹している。


兎角、世間一般の父親像を当て嵌めて


「娘さんが結婚するとなると寂しいでしょう」


とか


「泣いちゃうんだろうなぁ ブタネコさんも」


とか


「御心中、お察し申し上げます」


とか言ってくる人が多いが、実際の私の心中も知らずに 判ったようにそう言われるだけで逆に鬱陶しくて腹が立つ。^^


『娘が年頃になれば結婚し、家庭を築き、子を産み育てる』


古いと言われようが、封建的と言われようが、時代錯誤と言われようが 私のその考えに変わりは無い。


たしかに、「私には やりたい事がある」等と 自らの信念で結婚もせず、子供を産もうとしない女性が増えている現実がある。


それはそれで判らなくは無いが あくまでも個人感で言えば


「男が どんなに子供を産みたいと思い願っても 子供を産めるのは女だけ」


という原則を もう少し、真剣に考えるべきだと思うのね


ゆえに、私の場合 昔のように「子孫繁栄」とまでは思わないが 好きになった相手が良い奴なら とっとと結婚して堂々と子供を作れと、そして温かい家庭を築き合えと思うから なんで、泣かなきゃならんの?


それに、結婚式とは 新婦の人生最大のセレモニーなんだから 許される範囲で好きな様にやればいい


「お父さんとしては ここをこの様にしてもらってだなぁ…」


なんて口を挟むのは野暮の骨頂であり、新郎の仕事上の付き合い関係が 我が家の婿となる新郎に対して どの様な素振りを見せるのか? それを式の間中、睨み付けるのが私の役目だと心得るばかりなのだ。


そういうわけで、私は今まで 長女の結婚式に関して私絡みのお祝い返しの「熊をくわえた鮭」の木彫り以外、一切の口出しをせずにきたのだが… 間近に迫れば迫るほど、予想外に諸雑事に忙殺された嫁が そのいくつかを私を使って処理させようとし始めたんだな。^^;


「この前、A叔父さんから電話があって B伯母さんとは同じテーブルにしてくれるな…って

 一昨年のC伯母さんの法事で喧嘩をしたのが いまだに続いているらしいの。

 でも、いろいと遣り繰りしてみたんだけど 同じ家系の親戚がバラバラってのはねぇ…」


嫁の含みを察し、A叔父さんに電話をする私


「あ? Aおじさん? ども、ブタネコです 御無沙汰してます…

 ええ、このたびはウチの長女の件でお騒がせしちゃいまして…


 ところでね、おじさん 席の配置なんですけど、B伯母さんとこと一緒って事でどうかお願いしますよ


 え? 嫌だ? …あぁ、そんな経緯が はいはい

 でもね、叔父さん 気持ちは判らなくもありませんが ウチの娘の結婚式と A叔父さんとB伯母さんの喧嘩

 その何処に関連性があるの? 喧嘩したければ他所で当事者同士、勝手にやって下さいよ

 それよりもね、ねぇ叔父さん ウチの長女の結婚式にアナタはゴチャゴチャと口を挟む気なの?

 B伯母さんトコとの話なんか ウチはどうでも良いし、関係ないのよ

 要するにね、理由の如何に関わらず、ウチの長女の結婚式にゴチャゴチャと口を挟もうとする…って事は


 俺と揉めてぇのか? コノヤロウ?


 たんまり御祝儀届けて ヘラヘラ作り笑いを浮かべて、黙って帰ればいいんだよ お?

 それが出来ない…ってんなら ゴチャゴチャ言わずに欠席しろや^^


 でもな、言っとくぞ 今回のウチの長女の結婚に際して A叔父さんトコが我が家に対して

 どういう対応すんのか、それ如何で テメェのとこの長男や次男への将来的な対応を決めるからな

 それ、アンタのとこの息子達に よ~く言っておけよ じゃぁな。」


はい、一件落着。


電話を切った後 タバコに火を点けた私を見つめて


「それで、平気なの? アナタ」


シレッと言う嫁。^^(俺がA叔父さんにそう言うのを予測してたくせに…^^;)


「あそこの孫連中が TV局や某電話会社に就職した時の裏工作と保証人 俺だから」


平然と言い返す私。


「ところでね、式場のバンケットが 色々と細かい所でブツブツ言い出したんだけど…」


嫁の含みを察し、式場であるホテルの支配人に電話をする私


「あ~、どもども お忙しい所を ブタネコです。

 そうそう、このたびは うちの娘の式の件で えぇ、えぇ色々と…


 ところでね、やっぱ間近になると色々と、いろんな部分に実に細かい問題が起きるもんなんですね ハハハ

 ウチの嫁も ほら、娘のアレだから気合い入っちゃって… ハハハ

 で、そちらのバンケットの責任者も さすがに近頃は渋面らしくて… ハハハ

 …え? トラブル? いや、トラブってはいないでしょ現時点では

 まぁ、何かと そのバンケットの責任者さんも大変なんだろうけど…

 所詮はホラ、新婦の母親とバンケットのやりとりですからね ええ、ええ…

 間違ってもアナタ(支配人)と私のトラブルにはならんでしょうよ ね?

 そうそう、頼みますよ 支配人さんから、よしなに ね? 頼みますよ? ハハハ」


因果を含めて電話を切った私 (これじゃぁ、ドラマに出てくる「江守徹」だな > 俺)


そんな真似を昼過ぎから夕方近くまでさせられて 終わった直後には精神的にズドンと疲れ 私は爆睡。


目覚めると既に夕食の時間は過ぎ去っており、日付すらも変わろうとしている。


サイドテーブルの私の配膳は冷え切った上に 乾燥してカピカピ。^^;


「晩飯、どうすっかなぁ…」


なんて考えながら見ていたTV番組で また、芸能人がホルモンを食べているのが映っていた… それを見ていたら、晩御飯を爆睡していて食べ損なって空腹だった事もあって私の自制心も ほぼ限界。^^;


そんな時、急患の緊急手術を終えた私の主治医であり、入院している病院の院長でもある「二代目開業医」が 疲れ切った顔で私の病室に現れ


「あ~、疲れた。

 (手術が)2時間で終わるかと思って開腹してみたら まぁ、いろんなところが裂けちゃっててよぉ…

 なんだかんだで5時間だよ 飯は食いそびれるし ヒーヒーのフーフーだぁ、腹減ったぁ~

 オマエ、夕方から寝てて晩飯食ってないらしいじゃん なんか、食いに行かねぇか?」


私は思わず、「ホルモン!!」 そう叫んでいた。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさんのように頼りになる親父さんを持つ娘さんが羨ましいです・・・。

★ yah さん

「頼り」ではなく「便利」みたいです 私の場合。(ToT)


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