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2010年02月08日

● 年末年始の乱 追記(その3)


最近、ベッドに潜り込んで 睡眠薬代わりに「上遠野浩平」のブギーポップ・シリーズをサイドストーリーも含めて順番に読んでいる。




このブギーポップシリーズは 実は既にそれぞれの巻が発売された直後に一度は読んでいるのだが、登場人物が入り組んでいたり 巻によって時系列が入れ違ったりしている為、巻によっては その巻だけではストーリーが難解すぎるきらいがある。


そのくせ、著者が遅筆なのか 続刊がなかなか発売されない事もあり、数年前に 私は新刊が出ても直ぐに読まず、買いだめておいて ある程度の冊数が溜まったら一気に読もうと考え それを実行していたのだ。


で、今回 第1巻「ブギーポップは笑わない」から読み始めて この記事を記している現在、「ビートのディシプリンSIDE4」の終盤


私は頑固で偏屈で陰険だが、いたって単純な人間でもある。


こういう本を読むと その読んでいる時期、何かに取り憑かれた様に 本の登場人物の台詞に影響を受けてしまったりする。


いつもの様に、私の目覚めを敏感に察知した看護師のCちゃんが点滴セットを持って病室に現れ


「おはようございま~す。 

 今日は見事なぐらいに吹雪いてますよぉ♪

 う~ん、大丈夫 この点滴入れてみてぇ もぅ、最高に、生きている喜びに浸れるからぁ」


看護師のCちゃんは 何故か判らないのだが、最近「真矢みき」のモノマネにハマっている。


宝塚調の歌う様な喋り方とオーバーアクションを身につけようとしているらしい。


正直言って、寝起き早々 そんなザマを見せつけられるのは鬱陶しい。


だから、私は


「君は 世界の敵か?」


と、ブギーポップで応じる事にしている。


「え? それ、誰のモノマネですか?」


看護師のCちゃんは怪訝な顔で私に問う


「僕が誰なのか、君はもう知っているはずだ」


上遠野浩平の小説ならば 私がそう言った時点で


「ぶー ブギーポップ……?」


と、聞き返されるはずなのだが


「ブタネコさんでしょ? ボケてんですか?」


看護師のCちゃんは素っ気ない。(ToT)


「で、何やってんですか? そのブタネコさんは」


「世界の敵と戦っているのさ 僕は自動的だからね」


「ブタネコさん 落ち着いて、その壊れた心臓の収まっている胸に手を当てて考えてみて下さい

 多くの人達は、アナタを ブタネコさんこそを”世界の敵”って指差しますよ」


「じゃぁ、僕は 僕自身と戦っているんだな」


もうCちゃんは何も応えない。


私の左腕を 西友やヨーカドーの食品売り場に並んでいる一本の大根と同じ様に無造作に掴み挙げて ゴシゴシとタワシで泥を洗い落とす様に消毒アルコールで拭き上げて 有無を言わさず点滴針を刺す。


「おい、人の腕を大根みたいに扱ってんじゃねぇよ」


私が そう言うと


「大根は文句言いませんから黙っていてくれます?

 だいたい、ブタネコさんがブギーポップなんて柄じゃ無いんですよ

 誰がどこから見たって ブタネコさんは”統和機構”ですよ リセットとかフォルテッシモみたいに

 他人からは何を考えてんのか判らないクセに 誰かの事をバッフンって大爆発させるでしょ」


と、Cちゃんは何気に言う


「おい?」


「はい?」


「Cちゃん、オマエ ブギーポップを知ってんじゃん」


「ええ、夜勤の暇潰しの時に ブタネコさんの部屋から本を借りて読んでますから」


「だったら、俺が”君は 世界の敵か?”って言った時に 既に、気づいていたはずだよな?」


「ええ、残念ながら」


「だったら、もっと違った応え方してくれても良いじゃんよ」


「だって、ブタネコさんはブギーポップって柄じゃ無いもん フォルテッシモだもん」


そんな会話をしているところに 主治医であり、この病院の院長である「二代目開業医」が病室に現れ


「なんだ? シシャモがどうしたって?」


「二代目開業医」という男は いつもフラリと現れては誰かの話の腰を折る、というか 話の腰を揉む。^^;


「あぁ、ちょうど良いや オマエ(二代目開業医)に相談したい事があったんだ」


「ん? 何?」


「誰かに フライドチキンを買って来させて欲しいんだ」


「どうしたの? 急に」


私はサイドテーブルのパソコンで ケンタッキーフライドチキンのHPを開き、今放送されているCMの動画を「二代目開業医」に見せると


「おぉ?! こりゃ、イカン! イカンぞ これは!」


「だろ? 今日のお昼はコレだろ?」


二代目開業医は 慌てた様に早足で病室を出て行った。


その後ろ姿を見送りながら看護師のCちゃんは


「院長、ここに何をしに来たんでしょうね?」


「俺の特殊能力”マイ・マザー”が発動したんだな^^」


「何ですか? それ」


「”マイ・マザー” つまり、”我がママ”だよ Cちゃん」


「ブタネコさん ブギーポップの登場人物って 殆どが中高生か せいぜい20代半ばなんですよ

 そんなオヤジギャグを持ち込まないでくれます?」


「 … 」


「あ~ なんか、私もフライドチキンを食べたくなってきたなぁ…」


「大丈夫だよCちゃん 間違い無く、君の分もある」


「そうですか? ちょっと追いかけて院長に頼んだ方が良くなくないですか?」


「いや、あのバカ(二代目開業医)の事だから 片っ端から出入り業者に電話して

 ケンタッキーの40周年バレルを持てるだけ買って”集まれ!!

 …って言ってるはずだから 余る事はあっても足りない事は無いな。^^」




想像通り、その日の昼前から午後にかけて 次々と、40周年バレルが病院に届けられ 少なくとも 院長室、看護師や医師達の休憩室、それに事務室はフライドチキン臭が充満し 夕方には「無臭」のはずのファブリーズの匂いが充満していた。^^;


基本的に 私はフライドチキンは最低でも5P食べる。


それは、ケンタッキーフライドチキンの場合 1羽の鳥のカット方法が決まっていて 5つの部位に分けられるからで 私はそれぞれの部位を1個ずつ味わいたいからだ。


基本的に40周年バレルって5P入りで 私の望む5つの部位が一つずつ入るのが基本形の様ではあるが、5つの部位のうち、おそらく胸にあたる部分は1羽からひとつだけしかとれず、他の部位は左右それぞれで2個ずつ その為に、急遽 大量に買い求めると胸の部分が足りず、他の4つの部位のどれかが2個入ってくるんだな。


が、そんな事はどうでもいい。^^


昼過ぎには 40周年バレルを丸々ひとつたいらげて 私はひどく満足。


そして夕方…


院内の関係者に一通り配っても まだ余ったバレルが院長室の応接テーブルに積まれていたので 私は自宅に電話して長女を呼び、嫁と娘二人のぶんを貰ってけと指示をしている最中に 次女の婚約者であり、「気の弱い弁護士」の息子でもあるBが私の病室に現れた。


「お? なんだ?」


Bの顔を見て そう聞く私にBは


「東京出張中の親父(気の弱い弁護士)から電話がありまして きっと喜ぶはずだからコレを届けろ…と」


見ると、来る途中にどこかで買ってきたのであろう Bは40周年バレルをひとつ私に差し出した。


なんとまぁ、相変わらず間の悪い男なんだろうね「気の弱い弁護士」という奴は^^;


ちょっと考え、私は黙ってそれを受け取ると Bを病室に残したまま まず、ナースセンターに行き 看護師のCちゃんにリネン室から交換用の清潔なシーツを一枚持ってきて貰い それを持って院長室に行き、応接テーブルに積まれていた40周年バレルを2つ取って そのシーツを風呂敷代わりに包み、再び 病室に戻ってBに


「オマエの親父の心配りに感謝して コレをお返しにやるから持って行け」


「え? すいません、なんか…」


「いや、良い。 たぶん、中の品はオマエの親父が喜ぶはずの品だから…

 ヤツが帰ってくるまで この包みはそのまま開けずにヤツの書斎の机の上に置いておいてやれ」


そう言ってBに渡すと


「すいません、逆にお気遣いいただいて… 間違い無く、大事に親父の机の上に置いておきます」




それが昨日の出来事だ。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

自分は「ビートのディシプリン」のSIDE2か3あたりで挫折しました‥orz

こちらの記事を読んだ後でググッてみたら、なんでもカーメンが何かわかったそうで‥

続きを読もうかな‥いや止めようかな

あ~

シリーズの登場人物の名セリフに絡めたコメントをしようと思いましたが‥気の利いたのが浮かびませんでしたorz

そういえば何年か前に東京でも四月に雪が降っちゃいましたね

★ さんばるばり さん

普通というのは、そのまま放っておいたらずーっとそのままだということだ。だからそれが嫌なら、どこかで普通でなくならなければならない。

by 霧間誠一 (夜明けのブギーポップ より)


【※注意!!】

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