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2010年01月07日

● 元旦の夕劇


私は自宅に戻った。 本当の元旦を迎える為に^^;




自宅の中は何事も無かったかの如く 平穏と温もりが満ちていた。


居間にはおせち料理が並び、私の帰宅を聞きつけて長女が大きなお椀に雑煮を盛って台所から運んでくる。


嫁はソファに座り、頬杖をつきながらTVを見ている。(あきらかに不機嫌^^;)


私は何も言わず 自分の席に腰を下ろし、娘達もそれぞれの席に それを見て嫁も自分の席へ…


交際期間も含めればかれこれ30年以上連れ添った嫁である、こういう状態の時の最低限の対処法は身につけているつもりの私。


まず、今回の嫁の不機嫌の原因には基本的に私は含まれていない ゆえに、私が卑屈な態度や言動をすると 即座に八つ当たりという名の艦砲射撃が飛んでくる。


「ま、アレだ 今年も一つ家族仲良くって事で…」


私が酒を飲まないので 酒の代わりに用意されたサイダーが注がれたジョッキを差し出し、銘々が銘々の好みの飲み物が入ったグラスを差し出し乾杯


横目で嫁の様子を盗み見ると さっきとはすこし違って嫁の不機嫌さは薄れている様だ。


で、ふと私は ある事に気づく。


「あれ? このおせち、誰も箸をつけた形跡がないけど 昼間、食べなかったのか?」


すると、長女が


「それはお父さんが食べるおせちだから ママが作ったの」


「え? じゃぁ、昼間…」と 私が重ねて聞こうとすると


「あ、そうだ ごめん! お父さんの正月恒例のドンブリ茶碗蒸し…」と、長女は慌ただしく台所に


「あ、お父さんには 正月恒例の「おろし餅」も用意してあるの 持ってくるね」と、次女も慌ただしく台所へ…


「なんだ? おじいさんは山に芝刈りに、おばぁさんは川に洗濯…みたいな 桃太郎か? ここの家は」


私なりに軽い笑いを取りに言った冗句だったのだが、誰も無反応。orz


居間には私と嫁が二人きり。


「B(次女)から聞いたんでしょ? 昼間の事」


唐突に嫁が話をきりだした。


「ん? 全部じゃないと思うけど…

 とりあえず、オマエが気の弱い弁護士を家から放り出してバケツで水をぶっかけた事は聞いた。」


「なんか、文句ある?」


「無い、むしろ よくやったと俺はオマエを抱きしめたい」


「そ? じゃ、あとはよろしくね お任せしますから」


「うん、アイツは それなりに虐めておく」


「A(長女)の御両親ね 今まで言わなかったけど、何度か二代目クンの病院でお会いしてるのよ

 とても人柄の良い人なのね御夫婦揃って。


 で、その頃から アナタに御挨拶したい…って言ってたんだけど、会わせたら間違い無く

 最初はガツンといっちゃうでしょ?

 だから、どうしようかな…って考えてたら 二代目クンが ほら、アナタ 心臓壊れて入院じゃない?

 ショックを与えるのは患者にとって今は良くない…って 陰で言ってくれたから落ち着いていたのよ

 でもね、お母さんの方が どうも身体の具合が良くなくて長くないかもしれない…って話になってるらしいの

 だから、アナタさえ承諾すれば直ぐにでも…って気持ちなのね」


「え? そうなの?」


「うん」


「余命話を持ち出されたら 嫌も応も無いだろよ」


「アナタは そういう話を聞いたら、そう反応する人なの充分判ってたから 言い出せなくてさぁ…

 そういう話が無ければ アナタにはアナタの哲学があるわけでしょ? でも、そういう話を聞くと… でしょ?」


私には返す言葉が見つからなかった。


「で、実際に Aの彼の御両親が今日の昼間いらしたじゃない? お母さんの様子を見てたら もう何も言えなくて…

 そしたら”気の弱い弁護士”クン 酔っぱらっちゃってて調子に乗って… もう腹が立って…」


「そりゃそうだな 良いんじゃないか? ひと月ぐらい入院して反省を与えるぐらいにしてやればいいんだ そんなアホ」


ふと部屋の窓を見ると 台所の方から娘二人が私と嫁を盗み見しているのが反射して見えた。


心配そうな… いろんな想いが入り混じった娘達の表情を見てたら なんか気持ちが吹っ切れた。


私は あえて、さも知らんぷりを決め込み 嫁に


「ま、済んじゃった事だから良いじゃん この話はこれまで、な?」


と、言い。


台所の方に向かって


「おい、”おろし餅”と”茶碗蒸し” まだぁ?」


と、大声で怒鳴り ザク(仮名)、グフ(仮名)、ドム(仮名)、ズゴック(仮名)と 4匹の猫にも


「こっち来いや 一緒にみんなでお正月するぞ!」


と、呼び寄せ かねてから用意しておいた最高級の鰹節を削り箱で削って その削り立てを


「正月だから な?」


と、与えながら いつもと同じ様に正月の晩を過ごしたのであった。


お駄賃

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