● 男はつらいよ 葛飾立志編
今回は「男はつらいよ 葛飾立志編」について少しだけ触れてみようと思う。^^
昨年(2009年)末、大原麗子の追悼番組として「男はつらいよ」の第22作「噂の寅次郎」がTVで放送されているのをチラッと見かけて ある考えが浮かび、見るのを止めた。
誤解を招くと嫌なので言い訳をしておくと 大原麗子の追悼の意が無いわけでは無い。
ただ、久しぶりに「男はつらいよ」を再見するのであれば 第22作ではなく、別の回を見たい。
同時に、昔の私がそうだったように「男はつらいよ」を正月映画として見たい…
というわけで、2010年に見る1本目の映画は

1975年の暮れに公開された第16作「男はつらいよ 葛飾立志編」
高校生の時に 私は札幌の狸小路にあった松竹遊楽館でこの映画を見た。
映画館の入り口横にあった立ち食い蕎麦屋で「月見蕎麦」をまずかっ喰らう… それが、当時の私の松竹遊楽館で映画を見る時の恒例で かけ蕎麦に卵をひとつ落としただけだが たったそれだけで贅沢気分が味わえた。
現在、札幌の買い物客は札幌駅周辺に集まっているが、当時の狸小路は立派な繁華街のひとつであり、年末の喧噪は風物詩のひとつ。
「今、スーツをお買い求めのお客様には新巻鮭をもれなく1本プレゼントしております」
今思えば こんな意味不明な紳士服店の謳い文句が狸小路の宣伝スピーカーから時折流れていたのを なんの違和感もなく聞き流していたものだ。
既にその頃、盆暮れに「男はつらいよ」を映画館に行って見るのは私の恒例行事となっており、結果的に全48作を見たし 後年になってトランク入りのDVD-BOXも購入した。
そんな全48作の中で、この第16作「男はつらいよ 葛飾立志編」は私にとって思い出深い一本の一つ。

ヒロインは「樫山文枝」なのだが、申し訳ないけど 正直言って、さほど覚えていない。^^;
この回の私にとってのヒロインは


「桜田淳子」だからだ。
彼女の役柄設定は 山形の寒河江から修学旅行で東京にやってきたついでに ある理由で「とらや」を訪ねる女子高生。
僅かな出演シーンではあるけれど

この時代のトップアイドルとして 同年代の私にはある種の憧れみたいなものがあったんだよね。







ラストの富士山が綺麗だった。
(沼津市の三津浜がロケ地)
映画を見終えて、まず私は「勉強しよう」と思った。
そして、東京の大学に行く事で札幌から離れて 例えば、この映画の舞台となった山形の寒河江や静岡の沼津を旅しようと思った。
「男はつらいよ」を見て「勉強しよう」と思う事は奇異に映るかもしれないが 実際に「男はつらいよ 葛飾立志編」を御覧頂けば どれだけ私が単純な高校生だったかが判ると思う。
さて…
久しぶりに正月早々「男はつらいよ」を見たら なんか高校生の頃の正月が懐かしく思い出された。
ただ、気をつけなくてはいけないのは「男はつらいよ」は 年末に公開で制作されたものと「お盆」に公開で制作されたものがあり、「葛飾立志編」は年末公開だからこの時期に見て正解だった…という事だ。
