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2010年01月06日

● 元旦の悲劇(2)


自宅に戻る為、二代目開業医の病院から次女が運転する車に乗った。




「ねぇ、お父さん 去年(2009年)の夏に 病院の喫煙室でヤクザとトラブらなかった?」


いきなり、次女にそう言われ 言葉に詰まる私。


昨今は喫煙のマナーが五月蠅く、基本的に病室でタバコを吸う事は御法度。


私の場合は 色々と事情があり、逆に病室内か さもなくば院長室でのみ喫煙しろとまで言われており、私と同時にTV版「世界の中心で、愛をさけぶ」に壊れた二代目開業医は


「ほら、亜紀の病室にあった無菌用のビニールの囲いを覚えているか?

 そう、朔と亜紀がビニール越しにキスした… アレ

 今じゃウチの病院にも ちゃんとした無菌室があるから、倉庫にしまってあって

 もう二度と使う事もないだろうと思っていたんだけど オマエのベットに設置してやるから

 その中でタバコを吸えよ


 な? 亜紀の気分も味わえて タバコも吸えて、病室も煙草の匂いや汚れが付かないから一石三丁鳥だ」


なんて言われて やってみた事もあるが… まぁ、そんな事はどうでもいい。


暇潰しに病院内を徘徊し 喫煙コーナーの前に来ると、自然とタバコが吸いたくなる。


この心理をタバコを吸う人なら きっと判ってくれるはず。


例えば、空港やJRの駅 それに映画館のロビーなど これから数時間、「絶対に吸っちゃ駄目」みたいな状況におかれる直前に喫煙コーナーの前に来ると 愛煙家は時間さえ許す限り


「とりあえず、一本吸っとこう」


そういう気持ちになる。


不思議なモノで「吸っても良いけど 出来ればひかえてくださいね」と言われたら2時間でも3時間でも我慢が出来る。


しかし、「絶対ダメだからね」と強制されると 反発めいた気持ちも沸くのか吸いたくなってしまうんだなぁ…


で、話を本線に戻す。


病院内を徘徊し、喫煙コーナーの前に差し掛かると 無意識で私は喫煙コーナーに入りタバコを吸う


昨今、病院の喫煙コーナーを利用する人って 見舞客はともかく、患者の場合は外科 特に整形外科系の患者が多かったりする。


二代目開業医の病院にも整形外科と病棟があり、交通事故による入院患者が少なく無い。


その中には いわゆるヤクザと呼ばれる人種もいる。


まぁ、ヤクザとは言っても 昨今の喫煙マナーに関しては人一倍気を使う者も少なく無く、その結果 病院の喫煙コーナーは時々、一般客には怖い空間に変貌する。


私が喫煙コーナーに立ち寄る時って 不思議とそんな怖い空間の時だったりするから不思議だ。^^


入院着の上着の袖って七分袖だから チラチラと入れ墨が見え隠れしているのは一般人には心地の良いモノでは無いわな^^


けどね、私の30年の職業上の経験では チラチラどころか、そのまんまを何度も見せられているので免疫が出来てるんだな^^;(新型インフルの免疫は無いけど)


たまたま仕事柄、不良債権の整理や倒産整理などをしていると どうしてもそのスジとの関わりは増え、債権の額や規模が大きければ そのスジの担当者もそれなりの肩書きの人物となり… 率直に言えば、交通事故で入院してゴネている様なクラスはどうでもいい。


ゆえに、喫煙コーナーに屯するヤクザをみつけると つい暇潰しのネタを見つけて嬉しくなり、からんで遊ぶのだ。^^


だから、次女の言う「トラブル」というのではなく そういった「ミーティング」は数え切れないぐらいにあったので 即座に「どれ?」と思い浮かぶ事が出来ない私。




「ごめん、どれ…って思い出せないんだけど それが何か関係あるのか?」


「Aちゃん(ウチの長女)の彼のお母さんが 去年の夏に胆嚢炎で二代目のおじさんの病院に入院してたの

 その時に、見舞いに通っていた彼のお父さんが 喫煙室でヤクザにからまれていた時に

 たまたま、お父さんが現れて助けたんだって それ、記憶にない?」


そう言われても、私は長女の彼氏は今では私の担当医だからよく知っているけど、彼の御両親とはちゃんとした面識が無く、母親が入院していたのさえ誰からも聞いていないから知らない。


けど、そういえば そんなシチュェーションが確かに初夏の頃にあったなぁ…


いつもの様に喫煙室に立ち寄り、一服しようと中に入ったら その頃、何かの怪我で入院していたヤクザが 理由は定かじゃないけどとにかく何か怒っていて 見舞客風の男性を怒鳴りつけていたのだ。


「おいおい、いつからここは事務所になったんだ?」


私がそう聞くと


「いや、この野郎がね…」


事情を話そうとするヤクザの話を聞かず


「それだけ怒る元気があるなら とっとと退院した方が良いんじゃないの?

 もう、充分に保険請求の最低入院日数を稼いだんだろ?」


そう言うと 途端に彼は


「勘弁して下さいよ… あんまり虐めないで、あ、痛ッ なんか具合が…

 すんません、自分 具合が悪くなったんで 部屋に戻ります」


そう言って病室に戻っていった。


彼の上司は 何度か不良債権の処理で融通をきかせあった仲だから、彼としては上司の得意先と揉めるわけにはいかないのだ。


その時にからまれていた男性の事は 正直言って覚えていない。^^;


私は 一応、二代目開業医の病院の医療法人の理事なので 院内トラブルを未然に防げれば…というのが大義名分 本音を言えば、静かにタバコを吸いたかっただけだ。


「でね、彼のお父さんが その時に助けてくれたのが息子の彼女の父親だ…って 最近、知ったらしくて

 だから、余計にお付き合いの件を ちゃんと御挨拶に伺わなくては…ってなっちゃったらしいの」


「へぇ、そうなんだ」


「でもね、ママが


 いきなり来られても お父さんは余計に暴れるだけだから会わせちゃ駄目だし

 それよりも何よりも お父さんの事だから雲隠れして会わないわよ

 折角、訪ねて下さるのに それじゃ、逆に無礼にもなるから…


 …ってAちゃんに言ったの で、Aちゃんが彼氏に話して 彼氏から御両親に話したらしいんだけど

 それでもどうしても…って」


「成程、そりゃ近頃珍しいぐらい律儀な話じゃん」


「で、ママが二代目開業医のおじさんに話して 元旦の日にお父さんを麻雀に誘って

 お父さんが家にいない様にしてくれ…って頼んだの」


「ん?」


「そしたら、お父さんクシャミして…」


「あれ? なんかザラザラした気分に…」


「それで… Aちゃんの彼氏の御両親が来る…って話を 私が私の彼に話してたのね」


「それって、いつ?」


「3日前」


「そんな段階から 話は始まってたのか?」


「そしたら彼の御両親も じゃぁ、ちょうど良いから ウチも挨拶に行くか…って」


「ちょっと待て、オマエの彼の御両親って ”気の弱い弁護士”夫婦の事だろ?

 あんなクソバカヤロウに”御両親”って敬語つけなくたっていいわ、ケタクソ悪い。(怒)

 しかも、なんだ? ”ちょうど良い”って?

 あれ?母さん 宝くじを売ってるよ、あ、そうだ 今日は年末ジャンボの最終販売日か

 じゃぁ、ちょうど良いから買っていこう… みたいな」


「そんな怒らないでよ 悪い人じゃ無いんだから」


「なにか? オマエは殺人犯でも”悪い人じゃないから”って言えば許すの? え?」


「おじさんは弁護士で 殺人犯じゃないでしょ? 何、言ってんの?」


「弁護士ったってオマエ、アイツの商売敵なんかシャブくってパクられて…(以下、管理人権限で記述自粛)」


「で、気の弱い弁護士おじさんとおばさんも 今日来たのね。で、Aちゃんの彼の御両親も」


「おぅ、だから俺は抜け出して…」


「そう、ちゃんとママはそれを見込んでいたの 私やAちゃんに

 ”お父さん抜け出したわよ”

 …って ちゃんと確認して こそっと教えてくれたもん」


「アイツ(ウチの嫁)はニュータイプか? ララァなのか?」


「で、”ウチの主人は 夕べ急に具合が悪くなって病院なんですよ”って

 そこまではママ的に予定通りで良かったの そしたら、気の弱い弁護士おじさんが

 ”なんだ? あの野郎(ブタネコ) ビビッたのか?”って言い出して…」


「ほぅ^^ 面白い話じゃねぇか…」


「そこで、ママも カチンときたらしいの。

 どうやら気の弱い弁護士おじさんの方こそビビッてたらしくて 出がけにワインを2・3本空けてきたらしいのね」


「あぁ? 酒の力を借りてきたのか? あのバカ」


「そうらしいの、で、しかも相当緊張していたらしいのね それが、お父さんが留守って聞いた途端に

 いろんな部分が緩んじゃったらしくて 急に酔いが回ったみたいにヘロヘロになっちゃって…」


「なんかやらかしたのか?」


「私が作ったおせちを食べた途端に吐いちゃったの」


「え…(絶句)」


「しかも、トイレとか台所に行って吐けばいいのに リビングでカーペットに…」


「…(絶句)」


「そしたら、ママが…」


「あ、なんか想像できる 良かった、俺 そこにいなくて…」


「たしかに、そこにお父さんがいなくて良かった…とは私も思うよ

 でも、あんなママ見たの 本当に久しぶり。^^;」


「凄かったの?」


「Aちゃんの御両親に 正座して三つ指ついて御辞儀して

 ”元旦早々、少しばかりお見苦しいところを御覧に入れます事をお許し下さい”

 …って、もう「極道の妻たち」(映画)の「岩下志麻」とか「三田佳子」なんてモンじゃないわよ

 気の弱い弁護士おじさんの襟首掴んで 玄関まで引きずっていって、玄関から外に放り出して

 ”頭冷やして出直しておいで!!”だもの。」


「わ~ 見たかったな それ^^」


「で、お風呂場に行ってバケツに水汲んできて 玄関先の気の弱い弁護士おじさんにバシャ~って」


「やるなぁ… さすが、我が嫁^^」


「で、おばさん(気の弱い弁護士の妻)に 悪いけど、今日のところはこのまま連れて帰ってくれる?

 ウチの旦那様がこんな時に帰って来ちゃったら、どうなるか… 判るでしょ? って。


 おばさん、ウンウンって頷いて 慌てた様に気の弱い弁護士おじさん連れて帰っちゃった」


「で? Aちゃんの彼氏の方は?」


「その後、しばらく居たけど 完全に気圧されちゃったみたいで 呆然って感じ」


「だろうな^^」


「でもね、帰りがけに 家を出たトコでAちゃんの彼氏に彼氏のお母さんが

 ”Aちゃんのお父さんがもしいたら どうだったの?”って言ってるのを 聞いちゃったのね」


「ははは^^ で、Aの彼氏はなんて?」


「”良い人なんだけど、普段でも思考が普通と違うから 怒ると何するか余計に判らないし、想像も出来ない”…だって」


そこまで聞いた時、次女の運転する車が我が家に着いた。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

428風にいくともしかしたら、ブタネコさんがいたほうが気の弱い弁護士さんも気が張っていて今回のようなことがおこらなかったかもしれなかったですね^^

でもその場合いも別なトラブルが発生しますかね?w

★ くま さん

私がいれば、間違い無く 私に何かされていたでしょうね^^


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