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2010年01月03日

● 年越しの謀劇


娘達が一生懸命におせちを作っていたのは 元旦にそれぞれの彼氏が両親を連れて我が家を訪れる事になっていたからだ。




はからずも私は小指を直角に曲げてしまったばかりに、娘達の計画を察した。


不機嫌な私を慮ってか二代目開業医は満面にニコニコ顔。


そこへ立て続けに”腕力だけが取り柄の歯医者”と”某国立大学理工学部教授”が現れ 私の姿を見て


「なに? オマエ、随分くつろいだ格好してんのな? 俺もパジャマで来れば良かったな」


と、”腕力だけが取り柄の歯医者”


「あれ? なにその小指、とうとう詰めたの?」


と、”某国立大学理工学部教授”


そんな教授に


「オマエの残りの人生、詰めたろか? お?」


と、八つ当たりの私。


早速、院長室の奥の小部屋にしまってあった全自動卓を引っ張り出し 麻雀を始める私達。


結局、ガキの頃から馴染みのオッサンが4人揃って囲むと 麻雀をやりながら、屈託のない世間話


「で? オマエ、心臓だけじゃなくて 小指がおかして入院が長引いてんのか?」と、歯科医


「小指曲がっただけで入院するアホはいねぇべ」と、教授


「保険金詐欺みたいなもんだ」と、二代目開業医


歯科医や教授はともかく 二代目開業医の台詞は聞き捨てならない


「保険に関しては オマエに言われたくないぞ」と、二代目に私


「あぁ、ごめん たしかに稼がせて貰ってる ウン、ついでに俺リーチだから振り込んで」


「で? その小指 どうしたの?」と、歯科医


「あ、俺も その原因聞いてない」と、二代目開業医


「主治医だら まず聞かないの? そういう肝心な事?」と、教授


「普通の人なら聞くよ真っ先に でも、コイツ(ブタネコ)だよ?

 コイツそのものが普通じゃないし、原因だって 普通なわけねぇべ? 聞くだけ無駄だ。」

と、二代目開業医


「折れてんの? それ」と、歯科医


「こら、俺の小指を”それ”ってなんだ?”それ”って」と、私


「で? どうしてそうなっちゃったわけ? それ」と、教授


「おう、俺も聞きてぇなぁ」と、無責任な主治医の二代目開業医


「耳の穴が痒くなったから この小指でほじくってた時に…」私が そう話し始めたら


「嫁の拷問で折られたのか?」と、教授


「あぁ、ヤベェからな @@ちゃん(嫁の本名)」と、歯科医


「まずいなぁ… 傷害事件だと保険の扱いが…」と、二代目開業医


「いや、だから 小指で耳の穴をほじくってたんだよ…」と、私が言っても


「したら、耳の穴から何かが出てきて その小指に噛みついたのか?」と、歯科医


「あるな、うん、あるある こいつの頭の中なら得体の知れない魔物がいても不思議じゃない」と、教授


「まずいなぁ… 非科学的な理由じゃカルテに書けねぇべや…」と、二代目開業医


「だから、話を聞け! ちゃんと話を!」と、私


「あぁ… 聞いてるよ」と、3人


「だから小指で耳の穴をほじくってた時にね、耳の穴に小指を突っ込んだままで 急にクシャミしたのよ

 そしたら、グキッって鈍い音がして あれ?って見たら 小指が変な方向に曲がってたんだ」


「…(キョトン)」状態の3人


「オマエらも歳なんだから気をつけろよ クシャミする時は

 耳の穴に指が入っていない事を確認してからにしろよ」


と、私がありがたい教訓を授けたら


「歳、関係無ぇんじゃねえか?」と、歯科医


「耳の穴に指を突っ込んでクシャミするバカは オマエぐらいのもんだ」と、教授


「困った、カルテになんて書けばいいんだ…」と、二代目開業医


「で? 痛いのか?」と、歯科医


「いや、痛み止めが効いたのか今は痛くない」と、私


「可哀想にな…」と、教授


「ま、仕方が無ぇよな」と、私


「いや、オマエ(ブタネコ)じゃなくて その小指だよ可哀想なのは」と、教授


「ん? どういう意味?」と、私


「いや、他の人の小指に産まれたら そんな馬鹿な目に遭わなかっただろうに…って」と、教授


「なぁ? オマエ(教授)、さりげなく俺に喧嘩うってんの?」と、教授に向かって私。


「オマエ(ブタネコ)さぁ、去年の夏 鳩間島に行った時の事 覚えてるか?」


「おぉ、覚えてるよ」


「俺(教授) 鳩間島の砂浜で貝殻踏んづけて足の裏を切った時の事を覚えてるか?」


「二代目が5針縫ったんだったよな?」


「そうそう…」と、二代目開業医


「あの時、ホテルに帰ってから オマエ(ブタネコ)が俺(教授)に言った事、覚えてるか?」


「え? 何、言ったっけ?」


「俺(教授)は忘れてないぞ… あの時、オマエ(ブタネコ)は俺に

 ”その(足の裏の)傷口からフジツボなんかが生えてくるかもしれないな”

 …って言ったんだ。」


「そうだっけ?」


「そう、絶対にオマエ(ブタネコ)は そう言った」


「あ、それ俺も聞いた うん、間違い無い」と、二代目


「あれから、キズが疼く度に足の裏のキズに びっしりフジツボが生えてくる夢を見て

 数え切れないぐらい夜中に悲鳴をあげながら飛び起きたんだぞ 俺(教授)」


「そうなの?」


「それを思えば 小指の脱臼ぐらいで偉そうにしてんじゃねぇぞ」


「そうだな」と、アッサリと応えた私。


「あれ? 反省してんの?」と、拍子抜けた顔の教授


「うん、俺が悪かった」と、さらにアッサリと私。


「そうか、判れば良いんだ」と、教授




その後、我々4人は しばらく麻雀に興じていた。


が、ふと、教授が


「なんかさぁ、ブタネコがパイを山からつもる仕草を見てたらイラッとくるな」


と、言い出した。


「え? なんで?」


と、私が聞くと


「だってよぉ、キザな奴がカッコつけて小指立ててつもってるみたいだべや」


と、教授


「おぉ、カラオケのマイクとかワイングラス持つ時 小指立ててるの見たらイラッとくる時あるもな」と、歯科医


「バカヤロウ、立てたくて小指が立ってんじゃねぇよ 添え木と包帯で固まってんだから仕方ねぇべよ?」


と、私


「そりゃそうなんだけど、なんかその立ってる小指を見てたら腹が立つ」


「文句は俺じゃなくて こういう治療を施した二代目開業医に言え」


「なんだコノヤロウ? 俺の医術にケチをつけようってか?」と、二代目開業医


「その小指さ 本当に添え木がしてあんの?」と、今度は歯科医


「どういう意味だよ?」と、二代目開業医


「いや、ブタネコの事だからさ 添え木の代わりに”十徳ナイフ”なんかを仕込んでるんじゃないの?」と、歯科医


【注:十徳ナイフとは】


万能ナイフ

アーミーナイフ、ツールナイフ、万能ナイフとも呼ばれたりする。


「折り畳みで フォークとか、缶切りとか出てくるやつか?」と、教授


「たしか、耳かき付いてるやつもあるよな?

 あ、そうか それつけてやれば ブタネコも二度と小指を脱臼しなくて済むな」と、二代目開業医


「缶切りもついてるから ネコ缶開けるのも小指一本で充分だ」と、歯科医


「ついでに、花とか国旗も出る様にしたらどうだ? 余興で手品をやれるぞ」と、教授


「いいなぁ、それ 正月明けたら業者に言って探させよう…」と、二代目開業医


「だろ? 医者たるもの、ただ病気を治せばいい…ってだけじゃ駄目なんだよ

 患者が退院した後の事にまでケアして初めて名医という称号を…」と、歯科医


「待て、コラ! オマエ(歯科医)も医者だろ?」と、私


「そうだよ、そんな偉そうな事言うなら なにか? オマエんとこの入れ歯は火を噴いたり、

 金歯から鳩が出たりするのかよ? お?」と、教授


「あれ? オマエ達知らなかったの? こいつ(歯科医)は微妙に医者とは違うんだよ」と、二代目


「なんだ? 今度は俺に喧嘩か?」と、歯科医


「だって、コイツのデンタルクリニックに今度行ったら よく見てみろよ

 受付の横の壁に 歯科医:@@@って勤務医の札かけてあるだろ?

 で、コイツ(歯科医)の札の歯科医って文字の歯と科の間を よ~く見ろ ”って濁点があるから」


「濁点? …バカ医か」と、教授


「正直なデンタルクリニックだな」と、私


「何言ってんだコノヤロウ そんなのあるわけ無ねぇだろ」と、歯科医


それに対して二代目開業医は


「安心しろ 一昨日、オマエのトコ寄った時に 受付の@@ちゃんにマジック借りて

 この俺が直々に濁点を入れておいたから 間違い無い」と、胸を張る。


「五十過ぎて そんなイタズラしてんじゃねぇよ」と、歯科医


「いつまでも 瞳は少年の輝きのままなんだよ」と、二代目


「瞳は少年だぁ? 脂ぎったエロ中年が」と、教授


「テメェは黙って足の裏でフジツボ養殖してりゃいいんだ ボケッ!

 そのうち怪人フジツボゲルゲに変身してバロム1にブッちめられてればいいんだよ」と、二代目


「あ? 誰がフジツボゲルゲだコノヤロウ」と、教授


「まぁ、アレだ オマエらちょっと大人げないぞ」と、私がその場を納めようとすると


「耳の穴かっぽじりながらクシャミして脱臼するバカに言われたくねぇな」と、歯科医


「偉そうな事は その小指から万国旗を出せる様になってからにしてくれや」と、教授


「いつも一番大人げないのはテメェだろ」と、二代目開業医


「君達の怒りは 全てこの僕が引き受けて、まとめて明日”気の弱い弁護士”に叩き付けてやるから

 とりあえず、今日のところは大人しく麻雀しよ? な?」


と、私が応えたら「そうだな」「うん、それでいい」「そうそう、全ては気の弱い弁護士が悪い うん」と皆、納得。


その後、外が明るくなるまで麻雀は続いたのであった。


お駄賃

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