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2009年12月11日

● 模倣犯 DVD再見


映画「模倣犯」のDVDを再見してみた。




模倣犯


2002年に公開された映画で 原作は「宮部みゆき」で、私はこの映画が劇場公開されている時に ちょうど出張先の広島の映画館で暇潰しに見たのを覚えている。


模倣犯

本当は このブログに「津田寛治」のカテゴリーを設けた際に 津田寛治を語るのであれば真っ先に記事にすべき映画だったとも思っている。


しかしながら、その時に記事にしなかったのは この映画の感想を語るには頭の中を整理する必要を感じたのだが、なかなかどう述べるかがまとまらないうちに月日が経過し、正直言えば面倒臭くなったから。^^;


率直に言って 私はこの映画はクソ映画だと思っている。


それも、過去10年遡って 映画館やDVDで私が実際に見た映画の全ての中で五指に入るクソ映画だと。


で、今回 わざわざこの映画版「模倣犯」の感想を記事にしようと思い立ったのは…


ある映画関係者達に言わせると 興行収入が10億円を超えると「大ヒット映画」と呼ぶらしい。


つまり、映画の制作者側の認識としては「大ヒット」=成功した映画、しいては「良い映画」と。


もっとも、この場合の「良い映画」とは制作者側にとって「儲かった映画」という意味合いであって 内容が良かったか否かとは関係が無い。


ところが、映画雑誌やメディアなどで何かの映画が紹介される際に


「この映画は¥¥年に公開されて大ヒットした映画で…」


と謳われる際の「大ヒット」は 案外、この興行収入10億円が基準で言われている事が殆どなのだそうだ。


ちょっと、参考までにいくつか例を挙げてみると…


2008年 チーム・バチスタの栄光 15.6億

2006年 フラガール 14億

2008年 ハッピーフライト 13.3億

2008年 クライマーズハイ 11.9億

2007年 それでもボクはやってない  11億


ちなみに、この「模倣犯」の興行収入は16.1億(推定)だそうだから 上述の理屈から言えば制作者にとっては間違い無く「大ヒット」映画となるんだわな。^^


でね、試しに 上に挙げた5本の映画と この「模倣犯」を合わせて全部で6本の映画をそれぞれ見て あくまでも個人感で良いからアナタが面白かったと感じた順に1位から6位まで順位をつけて下さい…としたら 断言しても良いけど、「模倣犯」は間違い無く5位か6位になるだろう。


常日頃、私がアホかと言ってる事の一つは 自分が見てどう感じたか?という事よりも 例えば観客動員数とか、興行収入という数字だけを根拠に「あの映画は傑作」って言う輩の存在。


これをTVドラマに置き換えれば「視聴率=ドラマの出来」と勘違いしているアホ…とも。




当たり前の事なんだけど 映画ってのは見る為に鑑賞料(入場料)を払わなくちゃいけないもの。


だとすれば、支払う料金に対して 見合った映画だったか否か?って尺度があっても良いのではなかろうか?…という考え方が 私の基準のひとつ。


例えば、映画館や、状況によっては 同じ映画でも1000円だったり、700円だったり、1800円だったり入場料は大きく異なる。


仮に、どんな駄作でも入場料が500円で暇潰しに入ったのであれば 内容が駄作でも腹も立たないだろうし、そういった目安で論じようとは思わない。


最近の映画館の平均的な大人の入場料である1500円を 仮にひとつの基準として考えた場合に 時には、あまりの感動でもう一回、1500円を払ってでも見よう… そう思える様な映画に出合った事はなかろうか?


その時点で、1500円で満足できる映画と、1500円以上払っても納得できる映画…という意味で評価を分けても良いわけだよね?


ただ、この場合 混同されがちなのは特定の役者の熱狂的なファンで その役者を見たいが為に 何回も正規の料金を払って見る… そういう人物を私は数人、存じ上げており その中には 一つの映画を数十回見た…という猛者もおられるが そういうケースは論外である。^^;


私が言いたいのは 特定の役者がどうこうではなく、映画全体のストーリーや構成をもう一度味わいたくて…という意味だ。


だが、まぁ、こんなのはひとつの尺度であり目安であって これを他人に押しつけるものでは無い。




さて、何が言いたいかというと…


この「模倣犯」という映画 名作か? 良作か? 傑作か? 駄作か? そのどれなんだろう?


実際に、ある人物からそう聞かれた事があり、それに対して私は自信を持って「駄作」と言い切った。


すると、そのある人が


「興行収入が16.1億もあった映画なんだから 駄作って言うのは如何なモノか…」


と、言ったのだ。


もうこの時点でね 話はかみ合っていないのは明白なわけだが…


この時、私がもっとも強く感じた事は


「なんで、こんなクソ映画の興行収入が16.1億もあったの?」


という疑問。


試しに、映画「模倣犯」を映画館で見た…という人に片っ端から「面白かった?」と聞いてみたのだが、十数人に聞いて「面白かった」と応えたのは2人だけ。


その2人に「具体的に 何がどう面白かったの?」と聞いて返ってきた答は


1人は「中居君が格好良かった」


もう1人は「宮部みゆきが原作なんでしょ? だから、面白かったよ」


…だった。


成程なぁ… 中居人気の組織票と、宮部ファンの期待度が 少なからず興行収入に反映したのかぁ


ところが、しばらくたって たまたまある人々と雑談している時の事。


「僕は 宮部みゆきの小説のファンなんですけど 森田芳光という映画監督には心底腹が立ちました」


と、憤慨する青年がいた。


どういう事なのかと話を詳しく聞いてみると その青年が言うには「模倣犯」という映画の内容・設定は 宮部みゆきの書いた原作とは全く違うのだと、しかも、それを原作者の宮部みゆき自身も怒っていると。


なので、原作本を買ってきて読んでみたところ…


確かに映画版は、原作を改編とか改良という範疇を超え 全く、別の話になっていた。^^;


こう言うと、映画ファンからは「原作を忠実になぞるだけが映画化ではない」という意見やら反論やら入り混じった声が飛んでくる。


毎度の如く、映画の二時間という尺の問題が…なんて声も聞こえてくる。


でもね、それなら私は逆に問いたい。


「では、何故 そんな原作を映画化しようとするの?」と。


長編で二時間枠内での映像化は難しい原作を なんで無理矢理二時間枠の映画化するの?


原作が描いた世界観や人物設定を「映画化」という一言で変えてしまう事は ファンが許す事なの?


さらに踏み込んだ事を言えば 中居が演じた「ピース」という人物は、その少し前に中居がTVドラマ「白い影」で演じた「直江」のまんま^^


率直に言って 私個人としては「模倣犯」の原作はそこそこ面白いとは思ったが、熱烈に支持するほどの傑作だとは感じていない。


しかしながら、中居の直江にピースという人物設定を置き換える事が許されるほどの駄作ではもちろん無いし、その事で原作ファンが味わった失望は察しがつく。


だから、さらに言えば そんなクソ映画に後年に至るまで「大ヒット映画」なんて言わせるほど興行収入を稼がせちゃいけない…とまで思ったんだな。


「いやぁ、興行的に大失敗だったんですよ」


と、むしろこういう映画を制作した連中に猛省させなきゃ駄目なんじゃないの?と。




このクソブログを始めて 早いモノでもうすぐ五年、その間 ずいぶんといろんな映画の感想記事を掲示してきたが 自分で言うのもナンだが、「これは良い映画だ」的な感想を述べた事は数少なく、殆どの場合が文句を言い 時には「クソ映画」とか「駄作」とこき下ろす事が多い。


そんな私の記事を見て 特に自分自身は良い映画だと感じているモノを 私が記事で「クソ映画」とこき下ろすのを読んで不愉快に感じた方も多く、そういった方々から「ブタネコは上から目線だ」とか「映画を作ってくれた方々の労苦を察し 感謝こそすべきだ」とかいろいろと批判も頂戴してきた。


まぁ、私自身も好き勝手な事を記事で述べているわけだから そんな私に好き勝手に文句を言われるのもお互い様ではある。


仮に、何かの映画を見て その映画がクソ映画だと思った時に、率直に「クソ映画」とこき下ろす事が「上から目線」に他者に映るのだとしたら ある意味、それはそれで本望だ。


ツマンネェ映画と思いつつ、他人の目を意識して 欠片ほどの「面白かった」部分だけを褒め讃えて「制作してくれた人に感謝します」なんて歯の浮いた記事を掲示するぐらいならブログなんか止めちまった方が良いモンね。^^


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

お久しぶりにコメントさせていただきます。

映画やドラマなどを観る際、勝手ながらブタネコさんの批評を参考にさせていただいております。

これからもブタネコ節全開の批評を期待してます!

映画「模倣犯」は駄作! 腹が立つくらいの駄作!

★ うたせ流 さん

え? 本当に参考になるんですか? ^^;


★ lily さん

お気持ちお察し申し上げます。^^


私もうたせ流さんと同じようにブタネコさんの批評をよく参考にさしてもらってます。

「運命じゃない人」や「夜のピクニック」などは知らなかった作品ですが、このサイトを見て知って、実際に見てみて大好きになりましたし♪

それと、知ってはいても見ていなかったTV版「世界の中心で、愛をさけぶ」もです^^

★ DEF0714 さん

ありがたい御言葉ですね。^^ (本望です。(ホモではありません 念のため^^;))


【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。