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2009年12月21日

● ブタネコ的「北の国から」の考察(その2)


調子に乗って「北の国から」というドラマシリーズについて持論をもう少し語ってみようと思う。




北の国から


前回の記事で


   正直に言うが、このドラマの放送当初の頃 私はこのドラマが好きでは無かった。


と、記したが 第15話の笠松のとっつあんこと「大友柳太朗」の語りと清吉の語りで いっぺんに引き込まれた。


で、さらに正直に言えば その「ひきこまれ」の最初の要因は


北の国から北の国から

小学校の先生役で出演していた「原田美枝子」が異様に可愛かった事と


北の国から北の国から

五郎の別れた妻の妹役だった「竹下景子」に3000点。


いつしか私は 毎週、金曜日の夜に「原田美枝子」と「竹下景子」が見たくて帰宅していたとも言える。^^;


けどね…


北の国から北の国から

北の国から北の国から

第21話で ボクシングのデビュー戦においてボコボコにされる草太(岩城滉一)


このシーンで俳優・岩城滉一の凄まじい役者魂に感動した。


放送から数年後、とある場所で倉本聰の講演会を見に行った際 このシーンの撮影の時に 相手役の本物のプロボクサーに対して岩城滉一は真剣勝負を挑み、倉本聰は「間違って勝っちゃった」時の為の脚本も用意していたという話をしていたのを聞き、あらためてこのシーンを再放送で見た時に泣いたね私は。


比較するつもりは無いのだが、近頃 白血病を患った女の子の役を演ずる女優さんが髪を切り、頭を丸坊主に剃り上げるのを「女優魂」と評価するケースが多いが この時の「岩城滉一」の挑戦は匹敵すると思う。


倉本聰の講演会での話によると その撮影で岩城は完全にノックアウトされ意識が混濁した為に救急車で運ばれた。


で、その後


北の国から北の国から

試合に負けた草太が コッソリと富良野に帰ってきたシーン


このキズは自前だそうだ。^^




さて…


このドラマがオンタイムで放送されているのを東京で見ていた北海道人の多くにとって このドラマが今風に言えば「神ドラマ」と呼ばれるに至った重要なシーンは 第23話での事。


元妻(いしだあゆみ)が急死し、純と蛍と雪子の3人は急いで東京へと駆けつける。


その後、五郎と従兄弟の関係にある清吉が おそらくは五郎の親戚代表という形で通夜に訪れる。


五郎は通夜には現れず、通夜が終わった後 元妻の親戚達が通夜に来なかった五郎の事を暗に批難し始めるが、それに対して清吉が語るシーン


北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から




ポイントは


「中畑ちゅうあれの友だちが それをきいてびっくりして銀行に走って…

 でも、あいつ それを受け取るのをしぶって…

 だからね あいつ汽車で来たんですよ
 
 一昼夜かかって汽車で来たんですよ

 飛行機と汽車の値段のちがい わかりますか? あなた

 一万ちょっとでしょう けどその一万ちょっと

 わしら稼ぐ苦しさ考えちゃいます」


という部分。


まず、身内に何かあった時に 友人達が助け合い、助けて貰う奴は その気持ちをありがたく思いつつも、同時に心苦しさをも覚える。


北海道から遠く離れた東京で暮らしている北海道人達は この清吉の言葉を身をもって経験し知ってる。


そして、「汽車代と飛行機代の一万円という差額」 


ちょっと意味は違うかもしれないけど…


盆暮れの休みには故郷である北海道に帰りたい、盆暮れが近付くほどに そんな思いが強くなる。


一刻も早く帰りたいから 誰もが飛行機で帰りたいと思うが、汽車代と飛行機代の差額というよりも、飛行機代って高かったんだその当時は。


しかも、盆暮れの休暇は世間一般がほぼ同じタイミングだから予約希望が殺到し 1ヶ月前の予約受け付け開始の時点で大手の旅行代理店が買い占め 中には「ホテルとパックの割高だったらありますよ」なんて 今思えば悪質な代理店までが存在していたのだ。


もうね、この清吉の語りをTVで聞きながら嫁と二人でボロボロ泣いた。


だって、我々の両親達(友人の親達も殆どが)盆暮れの休暇が近付くと、インスタントラーメンとか氷下魚の干ものとか缶詰とか いろいろと心づくしの物を段ボール箱に詰めて送ってくれる時、さりげなく聖徳太子の一万円札を1・2枚入れた封筒が入れてあり、それは帰省代へのカンパなのだが、真の意味は

「割高な飛行機代の差額を送ってやるから とっとと帰って来い」

という意味だったのだ。




それと、この第23話には「北の国から」ファンにとって もうひとつ記憶に焼き付く名シーンがある。


北の国から北の国から

北の国から北の国から


元妻の恋人(伊丹十三)が 純と蛍を連れて靴屋に行き、高価な新しい靴に買い換えさせる。


しかし、純と蛍は 夜になって、先述した清吉の語りを盗み聞き


北の国から北の国から


昼間、靴を買った店に行って それまで履いていたボロボロの靴を返して貰おうとするが 店は既に閉まっている。


ふと見ると店の前のゴミに気づき もしかしたら…とあさりはじめると


北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から

北の国から北の国から


北の国から


今でも、このシーンを思い出すだけで私は泣けてくる。


この時の警官を演じた「平田満」が 純が「(母は)4日前に死にました」と答えたのを聞いて絶句し、その後 態度を豹変させながらかける優しい言葉がたまんないのだ。


ついでながら重ねて正直に言うけど…


五郎と純と蛍 この3人が「北の国から」の主人公である。


けどね、私は 最初の連続ドラマから最終回と言われているSP「2002遺言」まで この3人のエピソードで多少は泣かされても爆泣きまでさせられた事は無い。


私にとっての「北の国から」の最大の魅力は 脇役にあたる人物のさりげない「優しさ」なんだ。


そして、そんなさりげない「優しさ」を具現化して見せてくれる倉本聰のドラマが大好きだったんだ。


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