● ブタネコ的「北の国から」の考察(その1)
少し思うところがあって「北の国から」というドラマシリーズについて持論を語ってみようと思う。

フジTV系列で「北の国から」のドラマシリーズが放送されたのは1981年の10月から1982年3月までの間で全24話
その頃、私は東京で就職し 愛する嫁とも既に結婚していた。
当時の私はSEで 社内OA化がブームの折もあり、信じられないほどの残業時間をこなしても受注に追いつかず、会社に泊まり込む事もしょっちゅうだったが 職場の方針で、その頃 別なブームとなりつつあった「ハナ金(週休二日制が導入され始め、連休前日の金曜の夜をそう呼んでサラリーマンは夜遊びした)ぐらいは残業無しで帰ろう」ということで 私はとっとと帰宅して嫁と二人で過ごしたのだが… ちょうど、そんな時に金曜の夜に放送されていたのが この「北の国から」
ストーリーも北海道が舞台とあって 嫁と二人でブツブツ言い合いながら見ていた。
正直に言うが、このドラマの放送当初の頃 私はこのドラマが好きでは無かった。
廃屋を直して富良野の山の中に住む… それがどれだけ厳しい環境かは北海道出身の私にとっては見知っている。
ゆえに、着想は斬新でユニークだとは思ったが 細かい部分に説得力を感じない、というか気にくわなかったんだな。
特に、田中邦衛が演ずる黒板五郎の喋り方が 北海道の訛りを模しているのは判るのだが、その頃の私には好意的に受け止められなかったのだ。
けどね、私は嫁と二人でなんだかんだとブツブツ言い合いながら このドラマを第1話からずっと見続け、気がついたら虜になっていた。^^
それは、主役である親子3人はさておき 中畑の社長こと「地井武男」、北村清吉こと「大滝秀治」、そして北村草太こと「岩城滉一」 この3人がとてつもなく良かったからだ。
この3人が演ずるそれぞれの人物が 北海道にはよく見受けられる人物像の3パターンと思えるほど身近に感じたのだ。
中畑の社長の様に世話好きの男、北村清吉の様に味のある爺ぃ、北村草太の様に尻軽で惚れやすい男…
草太が雪子(竹下景子)にまとわりつく様子は滑稽だが、どこかに憎めない魅力があり また、不思議と草太みたいな奴が私の周囲に沢山いる。
そういった脇の3人が とても魅力的だった。
さて…

「笠松杵次」こと「大友柳太朗」
「北の国から」の最初のTVドラマシリーズを語る時、大友柳太朗が演じた「笠松のとっつあん」を欠かすわけにはいかない
何故なら、私が この「北の国から」で最初に爆泣きさせられたのが この「笠松のとっつあん」だからだ。
笠松のとっつあんは周囲のみんなから嫌われている。
嫌われている最大の原因は「協調性の無い頑固さ」にある。
けれども、笠松のとっつあんは 実は優しい爺ぃなのだ。
純と雪子が吹雪の中、車で立ち往生した時に助けてくれたのは笠松のとっつあんと馬だった。
しかし、とっつあんは自分が身体を張って切り開いた土地の裁判争いに負け、その馬を売る羽目となり…

馬を売った翌日、事故で死ぬ。




第15話で この「笠松杵次」こと「大友柳太朗」が 死ぬ前夜に雨の中、五郎の家に立ち寄り語るシーンは圧巻だった。
そして、次の第16話










杵次の通夜で清吉が語る台詞が 私の涙腺を決壊させる。(ToT)
清吉が私を泣かせたのは この時が初めてで、その後 何度も泣かされる羽目になるとはこの時は予想もしていなかった。
