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2009年11月01日

● WILL


本多孝好の新刊「WILL」を購入して読んだ。^^




WILL

集英社 ISBN978-4-08-771322-0


発売と同時に購入したのだが「サンダーバーズ」が千歳に飛来したり 色々とバタバタしていたので ジックリと落ち着いて読めるタイミングまでおあずけとなっていたのだが 昨日、ようやく読んだ。


久しぶりに本多ワールドを堪能した。


私の言う「本多ワールド」の根源は「怖さ」と「温かさ」にあると思っている。


が、物語に葬儀屋とか霊とか死者が登場するので、それらによる霊的な「怖さ」と単純に思われがちだが、本多ワールドの怖さは人の想念とか怨念だ。


そして、とかくクールにとらわれがちな主人公達だが 実はとても温かい心の持ち主で、その「怖さ」と「温かさ」のバランス 混ざり具合によって不思議な感覚に襲われる… それがとても心地良いんだな。


というわけで、この本は是非読むべきとお薦めしたいのでネタバレ感想は避け どうでも良い話を記しておくと…




「WILL」を読んで 自分の子供の頃の断片を思い出した。


「オマエは赤ん坊の時に ミカン箱に入れられて@@川を流れてきたのを お父さんとお母さんが拾ったんだ」


小さい頃に 誰かからそんな事を言われた事がありませんか?


実際、私は自分の父親から そんな話を言われた事があり、それを言われてしばらくは「本当なのだろうか?」と悩んだものだ。^^


これは決して私が父親から虐待されたという話ではなく そもそもは私のオヤジがそういうタチの悪い冗談を酔っぱらうと平気で乱発する無邪気な人だっただけの話。


けれども、私は川で拾われたのではなく母が産んだ息子であると確認出来るまで子供ながらに悩んだわけで…


まぁ、「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」「キャベツ畑で…」「サンタクロースは…」等の話と同様 そう言う話を子供ってのは素直に受け止める純真さ 私にもそんな純真さがあった時代もあるのだという微笑ましいエピソード


とはいえ、中にはそんな話がトラウマみたいに心に残って 親に対する逆心となったり、拗ねた様な気持ちに支配されてしまった人もいるのを知っている。


人って 例えば同じ様な「たったひとつの言葉」が どう聞こえるか、どう解釈できるかに個体差の様な違いがある


もちろん その言葉を聞いた時の精神状態とでも言うのかな、気分とか機嫌とか雰囲気とか状況とか それらの要素によっても同じ言葉が違って聞こえる事もある。


また、「たったひとつの言葉」が 音楽だったり、写真や絵だったり、違うモノに置き換える事も可能で 同じ曲が悲しく聞こえたり、温かく励まそうとしている様に聞こえたり 人によって違う事など枚挙に暇は無い。


本多孝好という作家は その辺の人間の心の機微みたいなものを描く事に長けており、自分とは違う視点や思考の存在を教えてくれる。


タチの悪い冗談を言っていたオヤジを 私は今でも敬愛しているが、他人の誰かには 子供を精神的に虐待する無責任なオヤジに映る事も大いにあった可能性は否定できず、この記事を読んだ人にもそういう風に解釈する人はいておかしくない。


なんでもかんでも良い方向に解釈し受け止める事を美徳だとか「大人の振るまい」だと思い込んでいる人は多い。


同時に なんでもかんでも悪い方向に受けとめるネガティブな人も少なく無い。


重要な事は 自分はどうなのかを自分自身で知ろうとせず、「自分は至って平均的な普通」と思い込んでいる人が「一般論」とか「常識」を振りかざす事 本多ワールドはそこを巧く描いている様な気がして「怖い」んだな。^^


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

葬儀屋を去って行った者の心情や

不動産屋に対する商店街のおっさんたちの扱いの奥深さは

まるで「職安」話のようでした。


それから ブタネコさんの「本多ワールド」への目線の評価、

それはそのまま 自分(ら)の「ブタネコワールド」の評価そのものでもありますから^^;

★ 虎馬 さん


持ち上げて下さって こそばゆいです。^^ (褒め殺しですか?)


私が今日あるのは 全て南東北のtakuさんのおかげです。 (褒め殺しです)


【※注意!!】

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