● たまたま目撃した事。
昨日(11月25日)、千歳基地に所属するF-15に事故が発生した。
いつもの様に千歳の滑走路脇で撮影をしていたら 3時過ぎになって無線で騒ぎが始まった。
「エマジェンシー」
「エマー機は基地から38マイル」
今までに実は何度も「エマージェンシー」には遭遇した事がある。
「エアブレーキが作動しない」
「ギアランプが点かない」等々…
その度に基地には 明らかに緊張状態が目に見え
「左エンジンをカットして…」
なんて物騒な会話が飛び交い、次々と消防や救急などの車両が「所定の位置についた」と連絡を入れる。
・画像をクリックすると大きな画像で見る事が出来ます。
①
そこへ問題のエマー機が着陸してきたのだが…
最初に遠く見た時には外観に異常を感じなかったのだが 微妙にいつもには見られない様な不規則な揺れ
実際、私の側で撮影していたマニア達の多くは この機がエマー機だと気づかなかった人も多かったようだ。
しかしながら、私はこの機がエマー機だと近づくにつれて確信した。
それは 上の機体の尾部のシルエットのバランスがおかしい事に気づいたからだ
②
上の写真はエマー機が頭上を通り越した後の後ろ姿を撮ったもの
何がオカシイかは一目瞭然だよね。^^
③
上の写真③はサンプル
④
⑤
写真④⑤は着陸後の状況
⑥
⑥はエマー機が事故直前の離陸する時の写真(右の機体)
さて…
本当は私は この記事の写真を公開するつもりは無かったし、昨日のエマジェンシーについて記事で触れるつもりも無かった。
というのは、F-15の様に有事の際は最前線で戦わねばならない機体だから 日頃の訓練が平和ボケした人間から見たら如何に過酷なモノかは想像がつく。
で、過酷であればあるほど 機体にかかる負荷も大きいわけで、年に一度行われる「戦技競技会(通称:戦競)」の前の時期になると高機動訓練の影響で油圧系統などに負荷がかかり、不具合を無線で報じるケースが増える。
ゆえに、整備員達の責任や奮闘も大きく それを知る者の一人として、わざわざ大騒ぎする必要は無い…と考えたのが私の理由の半分。
そして、もうひとつが自分達が中立公正と勘違いしている左系新聞社など メディアに余計なエサを与えたくない…と感じたのが もう半分の私の理由だ。
しかしながら、
●『訓練中のF15、エンジンの一部が洋上に落下 千歳基地』 朝日新聞
●『空自戦闘機:200キロの部品脱落…千歳基地所属』 毎日新聞
●『エンジン一部脱落、F15緊急着陸…千歳基地』 読売新聞
●『F15の部品落下 積丹沖で訓練中 空自千歳基地』 毎日新聞
このように、昨日の件は報道されたわけだけどね。^^;
でね、良い機会だから 例えば上の4つの記事を読み比べていただきたい。
共通している内容は
「訓練中のF-15戦闘機から部品が落下し、異常が生じた機体は緊急着陸した」
という点なのだが…
私の目が曲がっているのか、「戦闘機に事故が」という部分よりも「部品が落下した」という部分に重きがおかれた内容に映るのだが如何であろう?
たしかに、200kgなんて重さの部品が住宅街、人の頭の上に落ちてきたら…と想像すると怖いわな
ましてや、仮に事故機が操縦不能に陥って 部品ではなく機体だったら…と考えたら これは大問題でもある。
けどね、上に挙げた少なくとも4つの新聞は昨日の件を報ずるにあたり いったい何をどう報じたかったのかね?
例えば、私はたまたま千歳の滑走路脇でこの一件が生じた前後の無線をずっとレシーバーで聞いていた。
事故が生じたのは積丹沖の海上で それなりに安全が確認されるまでエマー機があえて海上を飛行していたのも 僚機や地上から再三それらの安全確認のやりとりがなされていたのも聞いている。
つまり、自衛隊は マスコミ如きに指摘されるよりも以前に 洋上で安全確認のための最善の努力を懸命にはかっていた… 私はそれを聞いていたという事だ。
けれども、報道はそんな自衛隊の努力は「当たり前の事」とでも思っているのか、無関心なのかはいざ知らず、案の定「~だったら」の方ばかりに重きが置かれる。
これは今に始まった事では無い。
私は自衛官の息子に生まれ官舎で育ち 親戚縁者や知人にも自衛隊関係者が多いから、どうしても いわゆる民間人とは感覚が違って親自衛隊というか 自衛隊擁護と思われる思考・発言になるのだが…
昔からマスコミの報道姿勢には 公正中立という名を借りた悪意が介在していると私は感じている。
例えば、つい先日 近頃騒ぎの「事業仕分け」において自衛隊の広報活動費に関して
「施設やイベントの有料化を含めて民間委託も検討すべき」
という発言がなされたと報じている。
これってさ、全部が全部間違いだとは思わないけど、先にも述べた様に自衛官の息子で官舎育ち…業界用語で言うところの「官品」である私には「なんだそれ?」という感覚が否めない。
私は「朝霞の厚生センター」や自衛隊基地の航空祭を有料化する事には大いに賛成である。
一般人と称する民間人が「タダだから」と自衛隊施設を訪れ、「どうせ自衛隊の基地だから」と汚したり傍若無人な言動で帰る様を いつも苦々しく感じている。
けれども もし、以前の自民党時代に「朝霞の厚生センター」や「航空祭」が有料だったら民主党や社民党は黙って容認していたのか? 否である。
間違い無く彼等は「自衛隊という組織が営利活動を行うとは何事か?」と文句を言っていたはずだ。
が、時代の変遷で発言内容が変わるのは百歩譲って良しとしよう。
でもね、展示品には民主党や社民党 それに左巻き連中には悪の権化に映る「武器」や「兵器」があるのよ? それを「民間委託」で本当に良いの?
仕分け会議に出席した防衛省の背広組の連中もマヌケ揃いだった事は否めない。
逆に「有料化にして営利活動とは言われませんか? いいの?本当に金取っても」ぐらいのツッコミをして欲しかったね私としては。
現職の札幌市長などは 雪祭りの雪像制作に携わる自衛隊員を尻目に、一般の雪像制作参加者に媚びをうり、一般人参加者には豚汁などの差し入れに嬉々として参加しながら自衛隊員達の活動に関して「彼等は仕事でやっているから 差し入れの要は無い」等と平気で発言するクソ野郎だが 不思議と北海道のローカルニュースを眺めていると 雪像制作をする一般人や、ごくまれに消防隊員などはTVに映るけど 吹雪に真っ白になりながら期日完了を命ぜられた隊員達の姿を映す機会は少ない。
なんか、メディアの自衛隊を報じる姿勢や内容に疑問をずっと抱き続ける私としては
「地域住民に 少しでも自衛隊の活動を知って理解して貰う為に…」
と、無料で施設を公開している自衛隊の根本を メディアに理解して貰いたいと思うのだが。
さてさて、上の写真を撮った時に 私と運転主兼付き添いの「気の弱い弁護士」の息子の他に撮影マニアの姿は無く…
尾部が欠落した機体の写真を撮った息子が
「この写真、新聞社が買ってくれませんかね?」
と、呑気に嬉しそうに言ったので
「クソ野郎共にネタ持ち込む気かオマエは?」
と、私に怒られたのは言うまでも無い。
【追記】
先程、ニュースを見ていたら事業仕分けにおいて「自衛官の人員増を認めない」としたうえで またまた「民間委託」という発言も出たようだ。
思うんだけどさ、失業対策 雇用機会を増加させる一環として「自衛隊」に限らず「警察官」や「消防官」「海上保安庁」などの人員増ってのはダメなのかね?






