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2009年10月06日

● 潮の満ち引き


この話は「常連さんからの躾(4)」の番外編でもあるが、間接的な知り合いである とある女の子に捧げたいと思う。




まぁ、迷信だ…と言われればそれまでなんだけど^^


非科学的な話に興味の無い人には意味のない話になるだろうから 以下を読み進める必要は無い。


また、以下の文章の内容は 私が実際に見聞した話ではあるけれど、だからといって それで話の中に登場する個人や団体を誹謗中傷されるのは筋違いであり、文句があるなら文責のある私を責める様に^^




カメラを弄る様になってから、私は 時々、このブログに私が撮った月の写真を掲示している。


なんで、私が月に興味を持って写真を撮っているのか?と たまにメールや非公開コメントで尋ねる方もおられるが、私が 月を眺めるキッカケのひとつは この記事の一つ前の「常連さんからの躾(その4)」と言う記事で記した 弁護士のOさんとのやりとり


そして、もうひとつは 私の趣味である「ビーシュリンプ」の飼育


  参考:『ビーシュリンプの記事


さて、水槽の中の小エビと月の因果関係は?と言うと…


ちゃんとした学説が有るのか否かは不明だが、ビーシュリンプを飼育 特に繁殖を積極的に試みている人達の間で「満月か新月(つまり、大潮)が近付くとビーシュリンプが抱卵する…」と言われている事。


たしかに例外も若干はあるのだが、大抵の場合「満月か新月(つまり、大潮)」の数日前に 水槽内を何匹かのビーシュリンプが狂った様に泳ぎ回る事がある。


それを愛好家達は「抱卵の舞」と呼び 数日後に抱卵するメスが、抱卵前に何らかのフェロモンみたいなモノを発し、それを感じたオスが発情してそのメスを探し泳ぎ回るのではないか?と思われている。


現に、「抱卵の舞」が起きると その数日後には腹部に数十個の卵を抱えたメスの姿を見つける事が出来るんだな。^^


なので、繁殖を積極的に行っている人は「次の満月(もしくは新月)が何日か?」という事を 自然と把握する様になる。




さてさて…


古来より、「満ち潮で人は生まれ、引き潮で往生する」なんて言い伝えがある。


それに関して科学的根拠がどうかなんて事は 興味のある人が議論すればいいし、本当に興味があるのなら「バイオタイド理論」という言葉をキーワードにネット検索してみる事をお薦めする。


ただ、私の知る限り 現実的に、科学的根拠を忠実に尊重するべき医師ですら


「今度の引き潮は@@時@@分かぁ…」


と、危篤状態になった患者を受け持っていると そんな事を気にしたりする者が複数以上、実在する。


なんで、こんな話を持ち出すかというと 人間もビーシュリンプと同様に、


「満月の時に出産するケースが多い」


という統計がある事と


「引き潮に息を引き取るケースが少なく無い」


という話の総合は 潮の干満が最も大きい「大潮」、つまり「満月」と「新月」の日が特に顕著だ…って事。


私の知る内科医と産婦人科医はカレンダーの「満月」と「新月」の日にさりげなく印をつけ、極力 飲み会とか私的な用事を入れない様にしていたりする。^^




さてさてさて…


こんな話を 何故、述べているかというと 一昨日、「中秋の名月」と呼ばれ、言うなれば「十五夜」と言って月見を楽しむ日だったわけで、私も夜中に病室でオンラインゲームに興じていた最中に中座して「中秋の名月」を撮影したのだが その時に、夜空に浮かぶ月が 心なしかいつもより大きく、しかも輝いて見えたので


「なるほど、さすが十五夜だな」


と、感心しつつ けど、なんかその月が悲しい…というか、寂しい月に見えて気になっていた。


実は、私の人生の中で 過去にその時と同じ様に月を見て感じた時が一度だけある。


それは、弁護士のOさんが亡くなる直前の事だ。


場所は、今 私が入院している「二代目開業医」の病院であり、病室も現在 私が使用している部屋。


Oさんは二度目の脳梗塞の発作により 殆ど脳死状態で、その時に病室にいたのは喫茶「職安」の元バイト学生が全員と 数人の常連さんが詰めかけ Oさんが安らかに眠る事だけを祈っていた。


そこへ、東京に出張していた運送屋のNさんが 最終便の飛行機で駆けつけてきたのだが、Nさんは病室に入って状況を把握するなり


「今日の干潮は 午前二時@@分だから、Oはまだ4・5時間は死なねぇよ

 O本人が事ある毎に、俺は引き潮の時にクタバルって宣言してたんだから間違い無ぇ!


 ボケーッと立ってないで 飯を食うなり、仮眠を取るなり 無駄に時間を過ごすんじゃねぇ!」


と、元バイト学生達に言い放ち 私と二代目開業医の二人だけを引き連れて病院の屋上に行くと


「お~ 綺麗な月だなぁ~

 知ってるか? 十五夜って言っても その日が満月とは限らねぇ…って事」


月を見上げながら Nさんが言い出した言葉が私や二代目には即座に理解が出来なかった。


「ま、その十五夜の話は 俺もOから聞いた話なんだけどな^^

 それにしても、綺麗な月だよなぁ~

 人一倍、月や夜空を見上げるのが好きなOの野郎に見せてぇなぁ~


 …っていうか、Oの野郎、満月の日を命日に狙ってやがったな、絶対


 そっか、Oの野郎 これから先、俺達が満月を見たら 自分を思い出す様に仕向けやがったんだ

 チクショウ… 巧ぇ事、考えやがったナァ…」


そう言ってるNさんは 月を見上げながらボロボロに泣いていた。




数時間後にOさんは息を引き取り、Nさんは感情を面に一切出さず、淡々と葬儀一切を取り仕切った。


このブログに今までいろんな喫茶「職安」の常連さん達の話を記してきたが 何人も常連さんはいたけれど、「屯田兵の御隠居」がトップで 運送屋のNさんと弁護士のOさんは 将棋に例えるなら金と銀であり、飛車と角的存在


そのせいか、Oさん亡き後は運送屋のNさんも どこか気落ちした感が否めず、Oさんが亡くなって半年後 ある案件の処理を終えると


「もう、俺は隠居する。

 後は オマエ(私)や”気の弱い弁護士”が好きな様にやれや な?」


と、言い出し


「よし、それじゃ盛大に俺の引退セレモニーをやるから集まれ」


と、元バイト学生を全員集合させて ススキノを豪遊した。


夕方からNさんが行きつけのスナックやクラブをハシゴしまくり 最後は某・高級クラブを貸し切り、ホステス達を巻き込んで大宴会を繰り広げ 午前5時を過ぎた頃、突然 Nさんは店内の小ぶりなステージにマイクを持って上がると 坂元九が歌った名曲「上を向いて歩こう」をアカペラで歌いきり、歌い終えると


「よし、俺は帰る!」


と、大声で怒鳴る様に吠え あっと言う間に店を出て行った。




本当なら、「満月を見る度に その時のNさんを思い出します」なんて書けば良いのだろうけど、正直言って そうそうその時の事を今に至るまで忘れたわけではないけれど、思い出した事も無い。


しかし、一昨日の中秋の名月を撮影している時 何故なんだろうね、本当に久しぶりに思い出し、そのせいなのかその時の月が妙に悲しい月に見えたんだ。


で、翌朝 というか、遅寝だったので目覚めたのは昼前なんだけど…


起きてみたら立て続けに 4人も訃報が舞い込んでいた。^^;


それが、昨日の出来事だ。




というわけで、下に動画をひとつ貼り 4人の方々の御冥福をお祈り申し上げる次第です。





お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

ブタネコさん、潮の満ち引きは私の住む地域では”生活の常”になっています。

私の祖父から、親父まで見事というまでに人生を引き潮のごとく、逝ってしまいました。

私は今、ある病院で、脳梗塞と心疾患で、入院生活をしています。

んなことはどうでもいい…。

いつもブタネコさんのブログを見ていました。

懐かしい北海道の風景、懐かしく拝見させて頂いております。

私は昔、302に在籍していまして、千歳から那覇に移駐して数年で退官した、老年ライダーです

丁度、フライトスーツが、オレンジからグリーンに変わる頃です。

はじめは、丘珠や千歳を拝見していたのですが、書き込みしたくなり、今に至った次第です。

私は、夕陽が好きです。特に羊蹄山に落ちる夕陽が綺麗だったのを憶えています。

★ 雪風 さん

コメントありがとうございます。^^

そうですか、302でしたか 私の知人に302の整備をしていた人で、その方は部隊が那覇に移動が決まった際、家庭の事情でどうしても北海道から離れる事が出来ず除隊した方がおります。

もしかしたら顔見知りかもしれませんね。^^

>羊蹄山に落ちる夕陽

私の知り合いの 現在、千歳勤務のパイロット達からも同じ事を聞いた事があります。

ナイトのタイミングと天候がハマると そりゃぁ綺麗なんだよ~と。^^


今後も拙ブログの御愛顧の程 よろしくお願い申し上げます。


【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。