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2009年09月28日

● 常連さんからの躾(その1)


ファミレスなどに入った時 貴方はすぐに注文を決める事が出来ますか?




メニューを眺めながら 色々ある品目に目移りして


「コッチにしようかなぁ… あ、これも良いなぁ…」


例えばそれが初めて訪れた旅先の小料理屋で 今まで口にした事もない様な料理の品目が羅列してあるのであれば、そういう事態に陥るのも理解が出来る。


しかしながら、全国展開のファミレスで 如何に品目が多いとはいえ半分以上は定番みたいに載っているメニューで


「コッチにしようかなぁ… あ、これも良いなぁ…」


と悩むのは 他人から短気と誹られようとも、私は如何なものかと疑問を呈す。




高校生の時に同級生であり、今では悪友として連帯している数人の友と喫茶「職安」で特殊なバイトをしてきた話を このブログに綴ってきたが…


まだ、我々が高校生の時に そんな喫茶「職安」のバイトで北海道内のとある地方都市を訪れた時の事。


作業までまだ時間があると その時にバイトの雇い主である機械屋のGさんは我々バイト学生達を引き連れて その街では有名だった食堂に行き


「まずは腹ごしらえせにゃな なんでも好きな料理を好きなだけ食べや」


と、言った。


ところがね、その時に行った食堂は 港町の特産を活かした海鮮料理がメインの店なのだがメニューが


  ・イカしたフルコース定食

  ・カレイな煮付け銀シャリ付き

  ・エビリバデイの盛り合わせ

  ・掘っ立て小屋のアラカルト

  ・つぶらな甘煮


という風に なんとなく料理が想像出来はするのだが、そのものズバリでは無い為に逡巡してしまうものばかり。^^;


それでも、私や二代目開業医といった短気系はほぼ即決で注文を決めたのだが、他のメンバー 特に、「石橋を叩いて渡る」どころか「石橋を叩き壊して渡れない」ほどの超慎重派「気の弱い弁護士(酒気を全く帯びてない時)」は メニューを睨み付けたまま微動だにせず考え込んでいた。


すると、それに気づいた機械屋のGさんは


「なんやキミ、メニューひとつ よう決められへんのか?

 ほなら、キミは”イカしたフルコース定食”な」


と、勝手にメニューを決めてしまった。^^


それに対して「気の弱い弁護士」が


「あのぅ… 僕、あまりイカは好きじゃ無いんですけど…」


と言うと Gさんは


「イカの方かて キミには食われたくないかもわからんで?

 けどな、せっかく料理されてキミの前に出されるんやさかい

 供養やと思って 存分に食べてやらなアカン」


同時に


「だいたいな、メニューひとつ決められないキミが情け無さ過ぎると反省せい

 自分の金で自分が決めた店で食べるんなら 好きなだけ悩んでも誰も文句も言わんやろ

 けどな、今はワシのオゴリやさかい そう言う時は歳上の人、目上の人を待たせたらアカン

 ポンポンと決めて頼んで、出されたモノをキチンと綺麗にたいらげて

 ”御馳走様でした”と元気よく礼を言うのが礼儀っちゅうモンや」


とか、


「歳上の人、目上の人からオゴってもらうのに”好き嫌い”を主張するってのは良い度胸してんな?

 それがアレルギーで…って言うなら無理はさせんけど 単なる好き嫌いなら許さんぞ お?」


とも。^^


この時の機械屋のGさんの考え方は 実はGさんだけに限らず、運送屋のNさんやO弁護士など 他の喫茶「職安」の常連さん達にも殆ど共通した考えで それぞれから食事を御馳走になる時に 注文をウダウダと悩むと


「なんだ? 決められないんなら食わんでもいいぞ」


とか


「奢って貰うのに悩む程、偉いのかオマエは」


と、叱られたものだ。^^




それと… 似た様な話だが、先述したケースと同じ様な状況の時にバイトの雇い主である常連さんが


「作業まで まだだいぶ時間があるから なんか食おうか」


と、言い出した後に その時に参加しているバイト学生の誰かに


「おい? オマエ、何が食いたい?」


と、いきなり問いかける事がよくあった。


その時に


「ラーメンが食いたい」


とか、


「焼き肉が食いたいっス」


と、即答出来れば良いのだが


「え? いや、自分は何でもいいです」


なんて応えると


「オマエには主体性ってモンが無いのか? お?」


と、怒られた。^^


北海道の田舎町(今から30年前)で「フランス料理」とか応えると 別な怒られ方をしたものだが…^^;


後年になって その事を口入れ屋のSさんと思い出話をしている時に話題にすると 口入れ屋のSさんが解説してくれた事を記しておくと


「例えば、運送屋のNさんって人は 常に周囲に気を配る事をオマエ達に身につけさせたかったんだと思うよ

 バイトで今まで行った事のない街に行ったとするだろ?

 そしたら、見知らぬ街を オマエ達がどういう風に眺めているのか?って事を考えてみな

 あれ?アソコに風変わりな店があるなぁ…とか、あそこのラーメン屋美味いのかなぁ?とか

 目にする景色をそのまま眺めるだけじゃなく、観察するクセみたいなもんだよ

 そうやって、眺めていれば いきなり、”何が食いたい?”って聞かれると

 ”アソコのラーメン屋でラーメンが”って即答するだろ? そういう細かい所に意識を持つクセを

 オマエ達に植え付けたのさ^^」


そう、Nさんて人は ボーッとしていると


「無駄に人生を過ごすぐらいなら死んじまえ!」


と、怒る人だった。^^




お陰で 今、この歳になって私を含めて元・バイト学生達には大それた好き嫌いは無いし 注文で悩む奴は一人も居ない。


しかしながら、例えば「某国立大学理工学部教授」のところに遊びに行き そこの研究室の連中に


「飯を食わせてやるから 何処かに行こう」


と言うと、まず店を決めるのに30分近くかかり 店に行っても、注文が決め揃うのにやはり30分以上かかる。^^;


まぁ、研究室の連中は他人の子供だし この先、私の人生に関わりがある可能性は薄いから怒る必要も無いのかもしれないが 気づけば私は昔のGさんやNさんと同じ様に


「オマエは @@@にしろ、そっちのキミは¥¥¥な」


と、勝手に仕切り 不満を返されると


「テメェで決められない奴が 文句だけは即答か?」


と、説教を始めてる。^^;


が、説教と言っても たいしたものでは無いけどね。




先日、我が家の次女と良い仲になっている気の弱い弁護士の息子を運転手に千歳まで写真を撮りに行った際の事。


「おう? なんか食いに行かないか?」


と、私が彼に言うと


「あ、良いですね ちょうど腹が減ったなぁ…って思ったところでした」


と、応えたまでは良かったが


「何処で何が食いたい?」


と、私が重ねて聞くと


「う~ん…」


と、考え込んでしまっている。


なので、


「なんだオマエ、せめて何が食いたい…ぐらいは無いのか?」


と言うと


「何でも良いんですよねぇ…」


だと。


「てめぇ、その”何でも良い”って感覚で ウチの娘に手を出しやがったのか? コラ!」


と、私がキレると


「いや、それとコレとは話が…」


「違わねぇんだよバカヤロウ! なんだ、その主体性の無さは! お?」


小一時間説教をかました私だった。^^;


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

草食系男子が多い世の中で、相変わらずグッとくる男らしさですね☆

ブタネコさんへ
ご無沙汰しています、ブタネコさんの入院中にもかかわらず毎日の更新で楽しませてもらっています。
今日の記事で昔先輩から同じことを言われたのを思い出しました。’残らずきちんと全部食べてご馳走様でしたと言うだけで良いんだ、いつかお前が部下を持ったときに俺に対するお返しだと思って奢ってやれ’と。僕も同じことを部下に言いましたが、彼らも同じようなことを部下に言うのかな?

★ おりょう さん

ども^^


★ タンク さん

言うようになっていると良いですね。^^


ほぼ野放しに育ててくれた父を持つ私には(嫌いじゃないですが)うらやましいと言いますか、父親戦記な

どに書き下ろしたくなるお父さんぶりですね^^

★ リリ さん

そうですか? じゃ、もっと頑張りますね^^


ブタネコさん、こんにちは。
やっぱりこのブログ、面白いですネ。

「無駄に人生を過ごすぐらいなら死んじまえ!」
不眠症にかかったぐらいで落ち込んでいる私に、目が覚めるような(いやいや覚めたらあかんのやけど)強烈なこの言葉に、なぜか笑ってしまいました。
おかげで、今夜はぐっすり眠れそうです(笑)。


★ hamako さん

ども^^


【※注意!!】

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