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2009年05月13日

● 嫁の意地 vs 亭主の意地


結婚してから20数年 自慢じゃないが私と嫁は喧嘩した事が無い。




まぁ、喧嘩しても 結局は私が嫁に敵わない…という事情もある。


が、一応私も亭主として 時にはビシッと譲らない事もあり、そんな時に嫁は気配を察して何も言わないでいてくれる…という事もある。


そんな私と嫁なのだが、目に見えない所で意地を張り合っている事がある。


ちょうど、私と嫁が大学を卒業し それぞれの両親から


「遅かれ早かれ結婚するなら とっととしろ」


と、言われていた頃の事。


社会人となり 某大手保険会社に入社した嫁は 社会人として時にはフォーマルな衣装が必要となり いわゆるドレスっぽい服を買いに行くので私に同行せよと言う。


ある意味、それはショッピングという名のデートであり、私としては断る理由もなく 二人で銀座を歩き回った。


で、とある靴屋に入った時 買ったばかりの服にとてもよく似合いそうなハイヒールを見つけた嫁は嬉しそうに


「これ良いよね? ね?」


たしかに服にも そして彼女にもハイヒールはよく似合っている 


私の記憶に間違いが無ければ、彼女がハイヒールを履いたのはそれが初めての事で だからこそ その時にある事実に気づき 私は複雑な気持ちになる。


それは…


基本的に嫁は 私より数cm背が高い。


まぁ、数cmぐらいなら そんなに気にする必要は無いから、それまで気にもならなかった。


しかし10cmのハイヒールを履くと 完全に彼女の目線は高くなり、私は彼女に見下ろされている様になる。


そんな彼女と連れ立って歩くと まるでお嬢様と執事のようで…


靴屋の店員に六曜を聞き その日が先負である事を知ると、


「もう午後だから大丈夫よね」


と、慣れる挑戦も兼ねて 靴屋で買ったばかりのハイヒールに履き替えて店の外に出る彼女


思った通り、一緒に歩いていると 見下ろされている間隔がより強い。


だから、私はいつしかそれとなく彼女より離れて歩くと それが彼女には気に入らない


「ねぇ? なんでそんな離れて歩くの?」


「ん? そうか?」


「それに、いつもなら私の前を歩いているのに なんで今日は後ろを歩くの?」


「そりゃ、オマエの後ろ姿を堪能しようと思って…」


私の言い訳に効力は薄く だんだん不機嫌になる彼女。


「判った。 アナタ、私より背が低いの気にしてるんでしょ?」


その通りだった。


すると彼女は


「なんだ、そんな事か…^^」


ケラケラと笑って それまで何事も無かった様に


「ねぇ? せっかくだから洋食屋さんで なにか美味しいモノでも食べよ?」


と、店探し。




数日後、手提げの紙袋を片手に彼女が会社から帰ってきた。


「あれ? 今日はアナタの方が早かったんだ?

 ちょうど良かった、これ買ってきたから履いてみて」


そう言って差し出す紙袋から出てきたのは いわゆる「シークレットブーツ」と呼ばれる上げ底靴


踵が普通の靴より高く出来ていて「身長が10cm高くなる」とか「もうチビなんて言わせないぞ!」なんて言葉がキャッチコピー


「野口○郎が履いてるのと同じメーカーで ビジネススーツでも自然に見えるやつなのよ」


彼女は御機嫌 しかし、私は不機嫌


「そんなもん 必要ない!」


私が怒ると


「だって… 私がハイヒール履くと アナタは不機嫌になるんでしょ?…

 その時に これをアナタが履けば条件は一緒じゃない?」


端から見れば いかにも可愛げな女の子に見えるかもしれない


けど、彼女は そんな小悪魔的性格では無い、正真正銘の悪魔なのである。


久しぶりに私を虐めるネタを見つけたので シークレットブーツで私を弄りにかかっているのだ。


こういう時、


「お~ 俺もそれ探してたんだ いやぁ、助かったよ これで明日からまた並んで歩けるな^^」


なんて対応する選択肢もあるが、それ以前に 私がそういう風にモノに頼るのを嫌う性格なのを熟知した上で言ってるのは明白 なので、その時はストレートに拒絶して見せたのだが…


翌日の朝、さぁ会社に行こうと思って下駄箱の 私がいつも会社に行く時に履く革靴を取ろうとすると いつもの靴を置いてあるはずの定位置にシークレットブーツがデンと置いてあり いつもの革靴はその陰に


「あの野郎(嫁は女だけど^^;)…」


私よりも後に部屋を出れる嫁は 鼻歌を歌いながら鏡に向かって化粧をしているらしい


朝から言い合いをするのも大人げないので シークレットブーツを嫁の通勤用のパンプスの上にこれ見よがしに置き、いつもの革靴を引っ張り出して履いて出かけた私


その日の夜、帰宅してみると 嫁は既に帰宅しており夕飯の支度中でなにやら御機嫌、私はいつの間にかすっかり忘れていたのだが…


その翌朝、会社に行こうと下駄箱を開けると…


いつもの靴を置いてあるはずの定位置にシークレットブーツがデンと置いてある。


思わず、彼女に


「オマエなぁ!」


と、食ってかかりそうになるが 必死にそれを堪え言葉を飲み込む私。


そう食ってかかるのを彼女は 万全な迎撃体制で待ち構えているのに決まっている。


私は何事も無かったかの如く 自然に奥に隠されたいつも革靴を引っ張り出して履き、シークレットブーツを彼女のパンプスの上に置くと会社へと出かけた。


それ以来、20数年結婚して銀婚式も過ぎ とっくの昔に東京を引き揚げて札幌に居を構えているわけだが…


我が家の下駄箱の右側最上段 つまり、御主人様のメインの靴を置く定位置には 何故か今でもそのシークレットブーツがピカピカに磨かれて置かれている。


私はそれについて一度も文句を言った事が無く、それ以上に何度も そのシークレットブーツを下駄箱の別の位置に置き換えているのだが いつの間にかシークレットブーツは御主人様の定位置に戻されている。


私と嫁の間で そのシークレットブーツに関してただの一度も会話を交わした事は無い。


互いに無言で20数年間 意地を張り続けている。


おそらく、私が嫁より先に死ぬと 彼女はやはり無言で 私の棺の足下にそのシークレットブーツを入れ 勝利の笑みを浮かべる事だろう…


だから、私は彼女より先に死ぬわけにはいかない。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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コメント

シークレットブーツの実物を観た事ないので、一度拝見させて頂きたいです。(笑)

私はだんなよりはかろうじて低いのですが、ヒールを履くと追い越してしまい、威圧感があるらしいです。

また、男友達は私より低い事が多く、遊んでても少し離れて歩いてくれとよく頼まれてました。

やっぱり、気になるんですねえ。

★ スミゴルフ さん

シークレットです。^^


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