● TOMORROW 明日
1988年に公開された「TOMORROW 明日」について語っておこうと思う。

この映画は公開されて数年後に、深夜TVで見た様な気がする。
正直に言うと つい先日、「美しい夏キリシマ」という映画のDVDを見て その感想をこのブログに記事として掲示しようと思い、いろいろと調べてみたら1988年に公開された この『TOMORROW 明日』と、2002年に公開された「美しい夏キリシマ」、そして2005年に公開された『父と暮らせば』という映画3本を「戦争レクイエム三部作」とされている事を知り、3本全てを見てから感想記事をまとめよう… そう思った。
で、まず第1作である「TOMORROW 明日」を見た感想から語ってみようと思う。
この映画は 長崎の平凡な家庭の 何でもない様な夏の一日を描いている。
こう言うと怒られるかもしれないが かつての小津安二郎や木下恵介が描いた様な、ともすれば なんで、わざわざこんな平凡な家庭を映画で描いているの?と聞きたくなっちゃう様な そんな感じで。

終戦間際で物資の乏しい中、精一杯の御馳走を用意して結婚式を行い…

夜中から明け方に至るまでの難産の末に子供が産まれる。
重要な事は その日が1945年8日8日の長崎だった事。
そう、翌日(9日)の11時2分に 長崎は平凡では無くなってしまうからだ。
誰も、翌日にそんな事が起きるとは知らずに なんでもない一日だとして過ごしている姿が平凡であればある程、そのギャップの大きさに形容する言葉が無い。
あくまでも、個人的な事だが このところ私は最近制作された日本のホラー物DVDを続けざまに何本か見ていたのだが、ハッキリ言って 見終わったとの恐怖感は この「TOMORROW 明日」はホラー映画では無いにもかかわらず、比べようもないぐらいに怖い。
ラストの30秒、そして映画はエンドロールへと移行するが 私は煙草の灰が落ちるのも忘れる程呆然となった。
