« 幽霊より怖い話VOL.3 | TOPページへ | BOSS »

2009年04月17日

● 春月を…


このところ、毎日 真夜中に病院の屋上に行き 夜空を眺めている。




キッカケは 先日、千歳に自衛隊機の撮影に行った際 その日は空気の条件が相当良かったのか 眼鏡使用の我が目にでも月の模様がハッキリと見えて つい興味を抱いて写真を撮ってみたら 思いの外、クレーターが写っている画像に感動したのと もうひとつ、とある別の理由により ちょっと真剣に月を撮影してみようかな…と思ったから


月は楕円軌道の為 新月と呼ばれる真っ黒な状態から満月を経て 再度、新月に至るまでに30日弱の日数がかかり、その都度 違った欠け方の姿を見せる。


いっそのこと、月齢一周期ぶんをそれぞれ撮ってみようか…なんて思ったわけだが、いざ そうやって始めて見ると、案外 曇ったり、雨が降ったりで月が見れない日が少なく無く、全部をコンプリートするには1年近く掛かるんじゃないか… いや、1年でもヘタしたら無理かな…なんて思う今日この頃だ。


出来る事なら、毎日 真南に上がった状態を撮りたいと最初は思ったのだが それでコンプリートするには 間違い無く数年かかるので とりあえずは「見えたら撮る」というスタイルで 雲が多いわりに風で流れるのが早い日だと「見えるかな?」と 何度も病室や自宅の窓から夜空を見上げたりしているわけだ。


で、つい先日 晴れた夜空なのだが、大きな雲が月を隠し 見えそうで見えない… そんな状態が続いてしまったものだから1時間以上 屋上で夜空を見上げていた。


すると、宿直の看護師(4月ならではの 見た事もない新人)が ハァハァ息を切らしながら屋上に現れ


「@@@号室のブタネコさんですか?」


と、聞くので


「そうだよ」


と、渋い微笑みをプラスして応えると 彼女は首から提げたPHSで


「いました、失踪した患者さんが屋上にいました!」


と、おそらくナースセンターに連絡している。


「ん? なんだ? その失踪した患者…って」


怪訝な表情で尋ねる私に その新人看護師は否応言わせず


「ダメじゃないですか! 病室を真夜中に勝手に抜け出しちゃ!!」


そう一喝すると 私の右手を掴み引きずる様に歩き出す。


「おい! 待て! ちょっと冷静になれ!」


慌てて私がそう言っても


「グダグダ言わないで まずは病室に戻って! 話はそれからです!」


全く聞く耳を持っていない。


三脚にセットしたカメラを屋上に置きっぱなしにしたまま 仕方がないので彼女に引きずられたまま病室に戻ると 彼女はナースコールを押し


「今、病室に連れ戻しました! 宿直のS先生お願いします!」


と、天井に向かって叫び 私が何を話しかけても応えようとせずに睨んだまま


数分後、呼ばれたS医師が病室に到着したが 彼も事態が飲み込めていない


「どうしたの?」


そう聞くS医師に


「この患者さんが無断で病室を抜け出して 屋上でフェンスの外を見つめていたので連れ戻しました」


と、看護師


S医師は 二代目開業医の病院に勤務して5年以上過ぎており、私の事をよく知っている。


ゆえに、夜に限らず真っ昼間でも病院を抜け出し ともすれば院長である二代目開業医に対して上から目線でモノを言い、噂では(実は実話なんだが) その病院の理事でもある事を知っている。


だから、物凄く困った表情^^


私は ただニコニコと事態の推移を眺めている。


すると、遅れて看護師のCちゃん(私担当の看護師という噂)が登場


「どうしたの?」


と、新人に事情を聞く そして、


「あぁ、この患者さん 夜になるとボケちゃって

 自分が本当は”かぐや姫”だったと思い込んじゃうのね

 だから、屋上に上がって 月を見上げたら 月からお迎えのベンツが来ると信じているの」


と、真顔でトンデモ無い事を言う。


S医師は今にも噴き出しそうに笑いを堪えているのを尻目に 新人看護士は


「拘束しなくていいんですか?」


これまた真面目な顔でCちゃんに尋ねる。


それに対してCちゃんは


「いいのいいの放っておいて

 この患者さんは 屋上でしばらくして満足したら ちゃんと戻ってきて自分で寝るから」


そう言うと


「それよりアンタ 雑用がたまってんだから こんなとこで遊んでないでナースセンターに行きな」


と、新人を連れて病室を出て行った。


途端、吹きだして笑うS医師


「Cちゃんにボロクソ言われてますね」


「なんだかなぁ… あの娘には何を言われても怒る気にならんわ」


苦笑する私。


その後、再び屋上に行き たまたま雲間から顔を出した月を撮影して一服していると…


「今日は撮れたんですか?」


と、いつの間にか背後に現れたCちゃん


「おう、撮れた けど、迎えのベンツがまだ来ねぇんだよ」


と、私が応えると


「なにボケてるんですか? 来るわけ無いでしょ月からベンツなんか

 風邪ひかれると私達が迷惑なんで とっとと病室に帰って寝て下さい」


Cちゃんは相変わらずのポーカーフェイスで夜風よりも冷たかった。(ToT)




月


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『ブタネコの句』関連の記事

コメント

あれから 月の写真をこっそり楽しみにしているんです(^^;)

これもDELIさんの新作ですね^^
満月の月明かりで草にも色が・・・
さすが細かいですね~よく描かれています^^

★ Nob さん

彼は「ボブの絵画教室」を見て 日々、修行しているようです。^^


奥さまといい、Cちゃんといい....
ブタネコさんて女性に対してはドM??(笑)

★ スミゴルフ さん

相手によりますね。^^


【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。