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2009年03月03日

● バレンタイン草加煎餅2009(その5)


そう、我が家の次女が付き合っている相手は「気の弱い弁護士」の長男だった。(ToT)




「おい、次女のチョコに入っていた封書 オマエの息子に見せたのか?」


怒気をはらんでそう聞く私に


「いや、息子は知らないよ

 ついさっき、俺が自分で開けて で、この手紙を見つけて読んで 急いで飛んできたんだから…」


いい歳かっ喰らって 今にも泣きそうにそう応える弁護士


「オマエなぁ…^^;

 よく文面を読んだのか?


 謹告

 この貯古齢糖を食せし者に一筆啓上仕る


 この貯古齢糖は何所にでもある貯古齢糖とは異なり、我が愛娘が丹精を込めて仕上げた物也

 故に、この貯古齢糖を不届き至極の心持ちにて食せし時は 如何なる不幸に見舞われようと仕方無し

 もし、この文を読みたる貴殿が このチョコを食せし者であるならば、速やかに我が面前に出頭し 愛娘に対して如何なる心持ちなるかを吐露すべしと警告する

 真剣なる御覚悟無き時は 当方、厳正なる態度と所作にて貴殿に対応する心づもり也


               この貯古齢糖を丹精を込めて仕上げた娘の父より


この、『愛娘に対して如何なる心持ちなるかを吐露すべしと警告する』ってのは


このチョコをくれたウチの娘に対して真剣に付き合う気持ちがどの程度なのか 父である俺の面前に来て告げろ


…って事だろがよ?


それとも何か? 娘の彼氏はオマエ(弁護士)なのか?」


「いや、俺じゃなくて ウチの息子…」


「だろ? だったら、とっとと その封書を息子に見せて 息子がどう応じるのかを俺に眺めさせろ」


「わ・判ったよぉ…」


病室から逃げる様に弁護士は帰宅した。^^




実は、ウチの次女の交際相手が 気の弱い弁護士の息子だって事は、私も とっくの昔に知っていた。


以前、ウチの二人娘に それぞれ彼氏がおり、どうやら結婚話になりそうだ…って事を それとなく嫁から聞いた時に 私は弁護士を通さずに 弁護士の配下の調査会社に命じて 弁護士に内緒でそれぞれの彼氏の素行と身上の調査をさせたのだ。


もちろん、その時点で 次女の相手が弁護士の息子だと私は知っており、息子の事も 産まれてから今まで充分に知り尽くしている。


にも関わらず、調査させて 分厚く詳細な報告書を作らせたのは いざ、私に挨拶に…という際に「親父はここまでやってんのかよ?!」とビビらせる為の小道具の為である。


それにしても…


父親である気の弱い弁護士に そのチョコが渡されるとは さすがの私も思わなかったし、受け取って手紙を読み、ぶっ飛んでくる弁護士も アホの極みだ。^^;


弁護士と入れ替わりに現れた二代目開業医に 事の顛末を話すと、二代目は腹を抱えて大笑い。


「バカだねぇ~

 自分が飛んできてオマエ(ブタネコ)にブッ飛ばされようと思ってたのかね?

 あ~、腹が痛い。^^」


「アイツ(気の弱い弁護士)さぁ…

 去年の春に 俺とオマエと某国立大学理工学部教授と4人で鳩間島に行った時にさ

 石垣島でフェリーに乗る時に 割り込んできたアメリカ人の親子連れに

 ”リード・ザ・エアー”って何度も叫んでて それどういう意味?って聞いたら

 ”空気を読め”って事だ!! …って言ってたじゃん 覚えてる?」


「おう、覚えてる。

 それで通じるのかよ?って 凄ぇ、疑問だったんだよな」


「そうそう、で、つい最近 別な話で義弟に聞いたんだけどさ

 英語で”空気を読め”は”リード・ザ・シチュエーション”って言うんだってさ

 あのバカ(弁護士)、東大出たくせに そんな事も知らないのな


 いつも一番、空気を読めないのは ホントあのバカ(弁護士)なんだよなぁ…」


ふと、見ると…


病室の片隅に 私の担当医であるA君が とても困った様子で立っていた。


私が弁護士に対してあげた怒鳴り声でかけつけた看護師達のすぐ後に 彼が病室に駆けつけたのを私は目の端で確認していたが、とりあえずそれまで放置しておいたのだ。


「お? A君、君も来てたの?」


「えっ?、あっ、はい…」


「全部見てたの?」


「は・はぃ…」


「そっか、見てたのか…

 じゃ、君は俺(ブタネコ)に 何か言わなきゃならん事、しなければならない事があるんじゃないか?」


私は あくまでも口調は柔らかく、私なりに爽やかな笑顔でA君に そう言うと


「え・えぇ…」


と、当惑気味のA


なので、私は精一杯 低く、意味ありげな口調で


「あのな?

 オマエ、ウチの長女と付き合ってるんだろ?

 オマエ、昨日 ウチの長女からチョコ貰ったんだろ?

 なんか、入ってなかったか? そのチョコの包みの中に…?」


驚愕して言葉を失い、立ち竦む担当医のA


その様子を見ながら


「フヒャヒャヒャヒャ…」


と、奇妙な笑い声をあげてニヤニヤしている 二代目開業医が私の視界の中にあった。


                                 (その6に続く)


お駄賃

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コメント

失礼ながら申し上げます。


つづきまだぁ?

★ あるこん さん

すいません


毎年、このネタ楽しみにしてるのですが、、、
今年はこんな展開になったのですね~

しかも、ここで担当医Aさんの話と繋がってたなんて
話の内容はもちろんのこと、読者の期待を煽る構成力にもブタネコさんの凄さを感じてます。

続き楽しみにしてます!

★ うっち~ さん

ども^^


ブタネコさんへ
担当医のAさんが可哀そうになってきました。相手の親(特に男親)に娘さんとの結婚を了承してもらうために覚悟を決めて訪問する日が来る前に相手の親から強烈な先制パンチを食らったようなものです。
野次馬のようで申し訳ないですが今後の展開が楽しみです、健闘を祈ります。

うちの嫁はブタネコさんのネタを読んで、時々「ふっ、ブタネコさん詰めが甘いわね」と
ニヤリと笑いながら呟いております。

さて、今回の結末や如何に??

★ タンク さん

>先制パンチ

その通りです。^^ 狙ってました。


★ sonden さん

>詰めが甘い

嫁と娘には 何故か… 甘くなっちゃうんですよね^^;


ある意味ホラーですなぁ~Ψ(`∀´)Ψフヒャヒャヒャヒャ…怖や怖や

A君がオドオドするのは、ブタネコさんと接する時だけではないのでしょうか?と思ってしまった今宵の夜でしたヾ(´▽`;)ゝ

★ Wen さん

誰がホラ吹いてるって?

【※注意!!】

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