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2009年01月28日

● お弁当


最近の私の毎日の楽しみは「お弁当」




入院中とはいえ たいして食事制限を受けているわけでは無い。


二代目開業医の病院の入院食は けっして悪くは無いのだが、味付けといい 量的にも物足りない。


さすがに病室では具合が悪いので 時々、院長室に行き蕎麦やラーメンの出前を取るのだが、いわゆる店屋物ばかりでは それも味気ないし、看護師達に見つかると当たり前の話だが小言を言われる。


が、愛する嫁(”愛する”はこっちの話、あっちがこっちを”愛してる”のかは不明^^;)が差し入れてくれる弁当は さすがに栄養士の資格を持っているだけに文句は言われず、だから嫁に懇願して時々、弁当を作ってもらってる。




さて… 


私は嫁に弁当を作る際に 出来るだけ、中学・高校で私が母親に作ってもらった弁当に似せて作ってくれと頼んでいる。


だから、いわゆるタッパとか呼ばれるプラスチック製の密閉容器ではなく アルミの私や嫁が学生の頃にはごく普通の弁当箱を某国立大学理工学部教授に探させて入手し それに詰めてもらっている。


お陰で気分はすっかり学生だ。




さてさて…


そんな弁当をたべていると学生の昼食時に教室の隅で食べた弁当を思い出す。


「タコさんウィンナー」とか「ウサギのリンゴ」なんてものは私の弁当箱に入っていた事は無く、基本的には前夜の夕食の残り物がメインのおかずだが、玉子焼きとか煮玉子とか一品だけ朝作った卵料理を入れてくれるのが私の母の弁当の特徴だった。


でね、何の変哲もない料理なのだが 生卵にパン粉をまぶしてフライにした いわゆる卵フライという料理が妙に懐かしい。


私の母は それを弁当に入れる際に卵フライに少しケチャップをかけてくれていて、数時間後の昼食時にはそれが染み込んで絶妙な味わいがあった。


で、嫁と私は中・高の同級生だから 嫁は私の弁当の中身をよく知っているし、私の母や妹とも その頃から親しかったから、たいていの我が家のオフクロの味は引き継いでいるのだが、このところの弁当に入れて貰ってる卵フライが なんか微妙に味が足りない。


特別なケチャップではなく 昔から今でも売られている市販品で味に大きな変化は感じない。


ハッキリと足りないと感じるのは塩っ気


けど、アジシオを軽く振ってみたが塩っ気だけは近くなるけど、やはり何かがもう一つ違う。


それを嫁に言うと 嫁も


「そうなのよねぇ… 私もなんとなくだけど そんな気がしてたの」




さてさてさて…


中学生の2年の時、同級生の一人に米屋の息子がいた。


彼はその頃から商売熱心な息子で 毎日、学校に来る時に大きなタッパを風呂敷で包んで持ってくる。


タッパの中身は「おにぎり」がギッシリと入っていて 彼はそれを教室内で同級生や同学年の生徒達に たしか1個30円で売っていたのだ。


当時は今の様にコンビニなんて無く、親の都合で弁当を持って来れなかった生徒は 学校の正門横にあった文房具屋を兼ねた雑貨屋に行き パンと牛乳を買って食べてたのだが、食べ盛りの中学生にとってパンと牛乳じゃ腹持ちがせず、しかもそれなりの組み合わせを購入すると200円ぐらいかかる。


だから米屋の息子のおにぎりは 安くて腹持ちがするし、パン代の差額も浮く。


それに、体育会系の部活の連中も弁当だけじゃ足りない連中が多かったから 米屋の息子のおにぎりをひとつ買って よく授業中に隠れて食べたりしていた。


まぁ、今の時代に 生徒の誰かがそんな真似をしたら「衛生上に問題が…」とか「校内での営業活動は…」とかいろいろと問題にされるのであろうし、第一に そういったおにぎりを買う生徒も殆どいないらしい。


けど、私の時代には けっこうこういう話はいろんな学校であり、今では笑って話せる良い想い出だ。


で、その米屋の息子が商売熱心だった もう一つの理由に、彼が売るおにぎりは いつもタッパから取り出す時に海苔をまく事。


そう、タッパの中にはただ握ったままのおにぎりが詰められていて それとは別に海苔の袋を持っており、


「食べる時に海苔がパリッとしてたほうが美味いべや」


と言う理由と


「おにぎりに海苔を巻いたままおいておくと 海苔から先に腐る」


と、何処かで誰かに聞いたのだそうだ。(信憑性の是非は不明)


現在、コンビニで売られている海苔とおにぎりを包装内で区分けしたスタイルを30年以上前に彼は編み出していたんだな。^^


しかも、商品開発に貪欲で 中学3年の時には海苔をまくおにぎりだけでは無く、海苔の代わりに「おぼろ昆布」をまいた物や ごま塩をまぶした物、それに冬場はストーブの上にヤカンを置いていたので 味噌汁の販売までしていた。


で、思い出したのが


おぼろ昆布

「おぼろ昆布」をまいたおにぎり


食べた事の無い人は 一度、試しているといい。


これがなかなか美味でね、中学生の時に その米屋の息子から買って食べたのが産まれて初めてだったのだが、海苔とは違う風味が実に良い。


思い出したのを良いキッカケに 嫁に電話して「おぼろ昆布」をまいたおにぎりを作って差し入れて貰った。


で、それを二代目開業医や見舞いと称して遊びに来ていた「腕力だけが取り柄の歯科医」が 嫁や私と一緒に食べながら中学の頃の思い出話でひと時を過ごしたわけだが、その時に ふと思い出した。


「昆布茶だ」


そう、オフクロの卵フライには パン粉と一緒に昆布茶もまぶしてあったのだ。


というか、唐揚げや天ぷらの中の具によって下味代わりに昆布茶を使う事がオフクロの技だったのだ。


それを嫁に言うと


「あ、そうだ そうだった…」


というわけで、翌日 差し入れてくれた弁当に入っていた卵フライは 昔の味そのものだった。


そんな弁当を たぶん私は見るからに美味そうに食べていたんだろうね…


私が食べている姿を見ながら「腕力だけが取り柄の歯科医」が


「俺の家は自慢じゃないが俺がガキの頃から金はあったけど、

 俺は中学校の時に田舎から越境入学で兄貴と二人だけで札幌に来てたから

 作ってくれる人がいないから 学校に弁当を持って行った事が無いんだよね

 あの米屋の息子のおにぎりが 俺にとっては学校給食みたいなもんでさ…

 昨日のおぼろ昆布のおにぎりは懐かしい味だったなぁ」


…その米屋は 今は無い。


その話については別の機会に記そうと思う。


お駄賃

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コメント

ブタネコさん、おはようございます。

お弁当つながりという事で、下記の曲ををご紹介します。
メロディも良いですが、詞と声が心に沁みます。

ttp://jp.youtube.com/watch?v=eVBADRGB34o

★ たまごろう さん

早速、聴いてみました。

なんか、和みますね^^


関西では「とろろこんぶ」
とよんでおりますが(たぶん)
私には母がいなかったので、
懐かしい祖母の味です!
明日たべよ。と思いました。

★ カルチェ さん

そうですか^^


ところで、北海道にも「とろろ昆布」があるのですが「とろろ」と「おぼろ」の違いとして「とろろ」は糸状 「おぼろ」は帯状のものを区別して呼んでおります。

関西では どうなんでしょう?

そうなんですか!?
私は両方「とろろ昆布」と
呼んでおります(汗)
ちなみに、袖があってもなくても
「ちゃんちゃんこ」と同じく、
かなり大雑把な性格の
家系だと思われます(笑)

★ カルチェ さん

まぁ、どちらも味噌汁に放り込んだら同じ…ですからね。^^


【※注意!!】

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