● 風のガーデン 最終話
「風のガーデン」最終話を見たので 折角だから、ちょっと語っておこうと思う。

嘘か本当か判らないが、倉本聰はこのドラマの初回が放送される直前に これが氏の最後の作品になるかもしれないと言ったそうだ。
とはいえ、氏はまだ存命であり、壮健と察するので 気が変わって新しいドラマを書いても驚きもしないし、腹も立たない。
というか、むしろ もっとちゃんとした「最後」の作品を是非、書いて欲しいとさえ思う。

このドラマは 残念にも名優・緒形拳の遺作になってしまったドラマだから酷評したくないので敢えて内容に関しては触れずにおこうと思うのだが…
「奥田瑛二が演じた人物を登場させる意義って何?」
主人公と同じ様な癌に蝕まれた男の最期を主人公よりも前に描く事で 主人公が悟ったり、改心するキッカケみたいな対比なんだろうとは思うけど、株が…とか、闇資金が…とか 結局は物語の本線に何の関連も無い話を ただ、意味深に並べただけに過ぎず 私には意味が判らない。
ただ、強いて言えば 倉本聰自身が死に向かって何か哲学でもしてるのかな?…と 縁起でもない事を思ったが。
往年の倉本聰のドラマには 太い柱の様な信念と優しさが ドラマの何処かか登場人物の誰かが さりげなくそれをズドンと示してくれたものだ。
それぐらい、私の人生に影響を与えたドラマを何本も世に送り出した脚本家で 主人公や周囲の脇役は ちゃらんぽらんだったり、優柔不断だったりが多かったけど、いざという時はビシッと 物凄くビシッという音がするぐらいにビシッと決めてみせるぐらい素晴らしい名言と演技を見せてくれて… 今でもね ふとした弾みで思い出すシーンがいくつもある。
しかしながら、2000年ぐらいを境に 氏のドラマからは太い柱の様な信念と優しは感じられず、新作が放送される度に「今度こそ」と期待してきたが それももう終わりにしようと思う。
