● あの日、僕らの命はトイレットペーパーより軽かった。
「あの日、僕らの命はトイレットペーパーより軽かった。-カウラ捕虜収容所からの大脱走-」のDVDを入手したので見た。

このドラマは今年(2008年)の7月にオンエアーされたもの。
その当時、私は「2008年7月夏の旅」の真っ最中で 旅先のホテルのTVでこの番組を見た。
旅行に出る前に ちゃんと留守録予約をしていたはずなのだが、原因がなんだったかは覚えていないが、放送時間が急に変更になり留守録は前半だけ
なので、記事を掲示するべきか否か迷っているうちに記事にせぬまま今日に至る。
で、先日 DVDが既に発売されていた事を知り、購入しておいたのだが未見の山の中に埋まっていた。
まぁ、そんな事はどうでもいい ドラマの話をしよう。
今年も いろいろと戦争に纏わるドラマが制作されて放送された。
戦争関連のドラマや映画に関して 私の評価は常に「慰霊の意」があるか否かが重要だと考えている。
その点において この「あの日、僕らの命はトイレットペーパーより軽かった。」は とても秀逸な一本だった。




特に私が このドラマに感じた秀逸さは
・カウラという捕虜収容所の存在を知らしめた事
・登場人物の誰かに悪を押しつけなかった事
以上、2点。
戦争史を好んで読む私みたいな者ならともかく、オーストラリアに日本兵が捕虜として収容されていた施設があった事を このドラマを見る前に知っていた人は たぶん、そんなに多くは無いだろう
全部が全部を知っておく必要があるとは私も思わない。
例えば、長崎や広島の原爆、東京大空襲で多くの民間人が亡くなった事は よく映画やドラマの題材として描かれる。
けれども、沿岸部では艦砲射撃を受けた工場地帯や 戦闘機の機銃掃射を浴びて亡くなった方が決して少なく無いにも関わらず、あまり描かれる事は無い。
無くなった方に対する慰霊の意は 原爆だろうが、大空襲だろうが、艦砲射撃であろうが、機銃掃射であろうが 等しくなくてはいけないと私は思っている。
だから、認知度の大きさを悲劇性の高さと勘違いした様なアホが作る戦争ドラマは腹が立つ。
そして、このドラマにも登場するが「戦陣訓」や「教育勅語」などに染まり、「お国のため」を乱発する軍人を「悪」と描くのが 多くの戦後に作られた戦争ドラマの定番だが、当時の世相や教育的に ただ純粋にそう教わり、そう信じ込んでいた人を 戦後の認識で単純に「悪」と描く姿勢には 私は同意出来ない。
紀元前であろうが、戦国時代であろうが 歴史を顧みる時、今の時代の認識を持ち込んで推し量ろうとしても その時代の世相や背景が理解出来るわけがない。
たまたま数十年前の話で その当時を知っている人が存命だから、ついつい今の時代の認識で…と考えがちではあるけれど たった数十年と言えども まったく別の国と言える程、違う背景だった事を まず、知るべきなのだ。


「大泉洋」と「小泉孝太郎」のコンビは 他のドラマでも見たが、なんだろう? その都度、似ている様で違う風味が感じられ面白い
しかも、今回は 本当に「大泉洋」が良い味を出している。
