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2008年10月22日

● バンド・オブ・ブラザース DVD5


「バンド・オブ・ブラザース」のDVD5巻(9・10話)について語ってみたい思う。




「バンド・オブ・ブラザース」はDVD全5巻を通して観て その制作過程や制作姿勢に関し 感動すら覚える程、今までに無い画期的さや斬新さを感じている。


例えば軍服や装具などの考証の拘り方もそう。


日本特有の「妻が…」「家庭が…」と 必ず、出てくる 夫や恋人を待つ女性の姿…なんかも無い。


むしろ、妻から離婚を一方的に宣告される戦場の夫…など、常に兵士の視線で物語られている部分の秀逸さには敬服する。


で、そんな中でも 特に感心するのは「正直」という部分。


バンド・オブ・ブラザース

第5話の冒頭、元・中隊員達が語る台詞は 何気に観るには驚きだった。


バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

戦場で弾を撃ち合い 殺し合った相手であるドイツ軍の兵士をE中隊の兵士達は罵らない。


むしろ、自分達と同じで任務の為に戦ったのだと理解し 平時であれば良き友になれた…とさえ語る。


この映像内では若干でしか触れられていないが、原作を読むと オランダの市民や、イギリス兵やロシア兵に関して悪し様に罵る隊員がおり、その論拠には説得力すら感じるのに ドイツを悪し様に罵っていない。


たしかに、


バンド・オブ・ブラザース

第9話においてはユダヤ人の強制収容所を描いた部分はあるが これに関しても冷静に見ると 実は近在のドイツ人ですら その内実をきちんとは知っていなかった…と 見受ける部分があり、ドイツという国の犯した罪と ドイツ人の個をきちんと区分けている点に 私は この映像の制作者に敬意を表したいと感じている。


ゆえに、映画「プライベート・ライアン」の記事の中で


なかには、スピルバーグがユダヤ系である事から ユダヤ風のプロパガンダが満載…みたいな批評をする人がいるけれど 確かに「プライベート・ライアン」だけに限って言えば 一時的に捕虜となったドイツ兵の行動などから そういう方向へと解釈を促す人が出る事も否定は出来ない。

けれども、根底にあるのは あくまでも戦場における心理であり、単純にスピルバークがドイツ軍蔑視をしてるのか?と考える時 その後の「バンド・オブ・ブラザース」を見る限り スピルバークによるドイツ軍蔑視論には 私は同意しかねる。


と、私が述べたのは ユダヤ系であるスピルバーグが この「バンド・オブ・ブラザース」を制作する中で 強制収容所と近在の住民との関係を この第9話の中で描く事で、ちゃんと 極端な言い方をすれば 


「ユダヤ系が ちゃんとドイツを知った上で制作した映像」


つまり、被害者側が ちゃんと、誰が「悪」で どこまでが「悪」で 何が「悪」なのかを区分けた画期的な作品の様に感じた…って事。


これをさらに言い換えれば 戦後の、例えばECと呼ばれたヨーロッパの時代を経て今日に至るまでのドイツと周辺諸国や米英との関係と 日本と韓国や中国の関係の大きな違いが見えてくる様な気がするのだが如何であろう?


例えば、

バンド・オブ・ブラザース

ドイツ兵捕虜が停戦後に虐殺されたり、死体から金品が略奪された事実


E中隊の隊員達も

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

自分達が略奪した事を正直に描いている点


綺麗事だけの証言や、一方的な言い伝えを元に物語を構成するのでは無く、「実際は~でした」という証言を元に描かれる事でこれらが、良い意味でも悪い意味でも ある種の相互理解に繋がると思う。


日本のこれまでの こういった映像において、こういう作り方のモノはあったのか?と記憶を辿る時、その殆どが 綺麗事でデコレートされたモノであり、中には 事実以上に日本を自虐的に描いたり語ったものは多いけれど「実際は~でした」という証言だけを元に描かれる事は少ない。


さらに言えば、生き残った者が死者に責任転嫁したり 尾ひれや背びれをつけたような証言を ろくに検証せずに事実として受け止めたり…が あまりにも多い。


で、もっとさらに言えば 中国や韓国の側で制作されるものに 良い意味でも悪い意味でもちゃんと日本を検証した物があるのか? この点が私の最大の疑問となるが、まぁ、それについては 言い出したらキリが無いので止める。


で、

バンド・オブ・ブラザース


第10話のラスト前


バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

ドイツの将軍が自分の部下に行った訓辞の内容をE中隊の隊員達が聞いて 結局は、E中隊の兵士も ドイツ兵も向きが違うだけで何も違いが無かった事に気づかされ、ともすれば その訓辞に感動すら覚えている部分が 本当に印象的だ。


そして、


バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザース

E中隊のその後…を観ていると 自然と涙が溢れてくる。


それは、「生き残れて良かったね」でもあり、「お疲れ様でした」でもあり、戦時と平時での 若者としての表情の違い…にでもある。


この「バンド・オブ・ブラザース」は 単なる戦争ドラマでは無い。


いろんな意味で 学ぶべき事が多い、ドキュメンタリー映像だと私は思う。


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コメント

始めまして、30代の子育て中の主婦SVNと申します。
ネットで検索中にこちらのブログにたどりつき、僭越ながらブタネコさまの取り扱っている
記事(戦争、マスコミ、芸能)から考え方にまでシンパシーを覚えちょくちょく訪問させて
もらっています。

私は、女なんですが戦争物に興味があり、本などは片っ端から読んでいるのですが
主婦友達には私みたいなのはまずいませんね・・・

ドイツに留学して、その後結婚し現在もヨーロッパ在住です。
留学時代は専攻とは関係ありませんが、図書館でありとあらゆる第二次大戦に関する本を
読み漁りました。
こちらも日本に負けず劣らず多くの戦争資料があります。
どちらかといえば、周期的なものよりも事実を淡々と伝えるものが多いでしょうか。
ドイツのテレビでは戦争ドキュメンタリーが頻繁に流されるので、ヒットラーの演説なども
当時のものを聞く機会のも恵まれました。

バンド・オブ・ブラザーズは外国人の主人がドラマ時に欠かさず見ており、その後にDVDを購入。
DVDは私もオリジナルで見ました。
感想は一言では言い表せませんが、本当に良い作品だと思います。
日本語訳がこれまた素晴らしいとのことなので、是非日本から取り寄せたいと思います。

今後もちょくちょく訪問させていただきます。
小娘(もういいオバサンですが)のたわごとですが、よろしくお願いします。

ちかじかトム・クルーズの「ワルキューレ」を見に行こうと思っています。
こちらの映画の評価では5つ星中2つですが・・・
フォン シュタウフェンベルグ伯爵に関する本を読んだばかりなので、どんなふうに描かれているか
興味深いです。

★ SVN さん

こちらこそはじめまして コメントありがとうございます。

>どちらかといえば、周期的なものよりも事実を淡々と伝えるものが多いでしょうか。

そう、外国の戦争物の場合 思いっきりプロパガンダ色の強い物か、さもなくば 仰る様に事実の羅列か…と、極端で フィクションかノンフィクションかを玉虫色にするものは 外国では評価が低いんですよね

>日本語訳

素晴らしいのは日本語訳原作本で DVDの日本語訳は字幕も吹き替えもいい加減です。


これからもよろしくお願いします。^^


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