● うた魂♪
映画「うた魂♪」のDVDを入手したので見た。

この映画に関しては 良い評価と、批判とが二分している。
映画を見終えた私の感想も 確かに二分している。
私の個人感で言えば ストーリーには これといって特色を感じず、あまり意味を感じないギャグ的効果を狙ったシーンなどは邪魔にしか感じず、おそらくメインで描きたかったのであろう主人公の女の子の心の成長に関しては 冗長にも思える構成で、そこがマイナス部分。
ただ、それぞれのパーツを個々に見た時 私の感想は大きく変わる。

たとえば、「夏帆」の演技という点で 見た事のない「夏帆」の姿 特に成長したなぁ…と思える姿を見れた事は大きなプラス。

ゴリとの絡みで「フルチン」と何度も連呼し叫ぶ様は 一皮剥けた感がある。


また、「ゴリ」をはじめとするヤンキー達の謳う尾崎は 映画の台詞じゃないけれどソウルをビンビンに刺激する。
でもねぇ、個人的に 最も目を惹かれたのは

「薬師丸ひろ子」だった。
「薬師丸ひろ子」がデビューしたのは角川映画の「野性の証明」
それを映画館で見た時、私は大学生だった。
今では すっかり、ドラマオタクのオッサンになった私だが 考えてみると個人的にデビューからずっと眺めている女優の草分け的存在なのだ。
「薬師丸ひろ子」は デビュー以降 ずっと、角川三人娘と呼ばれ 角川映画にのみ出演していたが、角川のドタバタや本人の大学進学などで 一時期、あまり姿を見かけない時期がある。
勝手ながら思うのは もし、その時期に何のドタバタも無く女優として機械的に仕事を続けていたなら彼女はどんな女優になったのか?と。
で、私が勝手ながら想像すると 多くの女優同様、潰れるか消えていったんじゃなかろうか…
そんなブランクを経て 彼女を再見したのは「ダウンタウン・ヒーローズ」であり、「病院へ行こう」という映画
「ダウンタウン・ヒーローズ」という映画では ある意味、それまで通りの「薬師丸ひろ子」であるマドンナ像だったが、「病院へ行こう」で見せたコメディエンヌぶりと良い意味での老けぶり
そして「木更津キャッツアイ」で見せた変貌ぶりは 同世代の者として驚きだった。
アイドルとか若手とか言われているウチは 多少の失敗や稚拙さも「カワイイ」で誤魔化される。
けど、ある程度の年齢域に達した時 真の意味で女優として存在出来るか否かは別問題だという事を体現した存在でもある。
で、この「うた魂♪」での「薬師丸ひろ子」は 劇中で久しぶりに歌っている「薬師丸ひろ子」を見た時、またさらにバージョンアップしたんだ…という事を理解出来る姿が そこにあった。
