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2008年09月17日

● 正義は勝つ


つい最近、私にとって懐かしい二つのドラマDVDを入手した。




なので、放送順に古い方の「正義は勝つ」について語ってみたいと思う。


正義は勝つ

このドラマは1995年10~12月期にフジ系で放送されたもの。


正義は勝つ

主演は「織田裕二」で 若いが民事訴訟26連勝中のやり手弁護士


その他の主な出演者は


正義は勝つ

「鶴田真由」は新米弁護士で 主人公に法廷で完膚無きまでに叩きのめされるが、いつしか惹かれていく


正義は勝つ

「段田安則」は年齢こそ上だが 主人公と同じ大手弁護士の事務所に同期入社した親友


正義は勝つ

「井上順」は 主人公が所属する大手弁護士事務所の主宰


正義は勝つ

「谷啓」は主人公の父親と仲が良かった過去を持つ弁護士


正義は勝つ

「高杉亘」は谷啓の事務所の雑用係


このドラマは 幼い頃に弁護士だった父親がトラブルに巻き込まれ、弁護士資格を剥奪されて失意のまま死亡し、父親の部下で 後に大手弁護士事務所を主宰する男(井上順)に引き取られて育ち、弁護士となって その大手弁護士事務所に所属している…という設定でヒューマンドラマでありつつ 毎回、民事訴訟を扱う弁護士や 法廷での駆け引きを描いたところが見所。


特に、法廷で主人公が見せる追い込みの展開は実に秀逸。


何故、このドラマが最近までDVD化されずにきたのか不思議でならないぐらい このドラマは個人的に傑作の一本だったと記憶しているのは まず、それまでに弁護士が主人公の法廷闘争劇として映画やドラマで描かれたモノの殆どが 正義感溢れる弁護士とか 情愛に満ちた弁護士…という設定ばかりなのと 法廷という場所は真実を明らかにする所…という前提で 物語が構成されているものばかりなのに対して この「正義は勝つ」で登場する弁護士の中には 勝つ為には手段を選ばず、証言を捏造したり、被告人にいろんな悪知恵をつけるような生々しさがある。


実際、このドラマが放送された1995年から10数年経過する今日でさえ 法廷劇のその傾向は変わっていない。


けどね、実生活で私は民事訴訟の原告となった事は数えきれず、被告となった事も数回あるが 一般的にドラマに出てくる様な正義感溢れる弁護士に出会った事は一度も無い。


例えば、このブログによく登場する私の悪友でもある「気の弱い弁護士」や その師匠にあたるO弁護士も けっして「正義感溢れる弁護士」では無く、だからといって悪徳か?というと… まぁ、そんな事はどうでも良い。^^;


このドラマの第1話冒頭で 女性社員が不当解雇にあったとして元の勤務先である会社を訴える。


会社側の代理人弁護士である主人公は その女性社員が解雇されたのは有休申請の理由に虚偽があった事を突き その本当の理由が不倫旅行であった事を彼女の婚約者の前で暴露する。


正義は勝つ


女性社員は 自分の代理人弁護士に本当の理由が不倫旅行だった事を告げず、有休申請に虚偽で記した理由だけを告げていた。


正義は勝つ


それを指して、主人公が相手側の弁護士に対し「裁判は勝った方が真実なんです」「依頼人は嘘をつく それが鉄則でしょ」と、二つの 私にとってはとても説得力のある名言を吐く。


よく、民事事件では「真実を知りたくて裁判を起こす…」と原告が述べる事がある。


刑事事件においては「裁判で真実が判ると信じていたのに…」と嘆く被害者遺族が少なく無い。


でもね、酷な言い方ではあるけど 現実の法廷で全ての真実が公になる事など殆ど無い。


だって、刑事事件の被告は 自分の量刑が少しでも軽くなる為には、誤魔化しも言うし、バレていない事を自ら明らかにしたりはしない。


民事事件の被告は裁判に負けない様に 如何に自分の側が正しいか…を述べるだけで、もちろん原告側も 相手の非だけを挙げ連ね、自らの側の落ち度は指摘されるまで口にはしない。


司法とか、裁判というモノには もちろん理想の姿というのがあるべきだと思うし、そうあるべきだと努力している人も少なく無い。


しかしながら、現在の司法は 法律を司る裁判官や検事や弁護士の法解釈や法廷常識と 一般の人達が司法に対する理想とのギャップが大きすぎると思われる点がいくつもある。


そういうギャップがある事を誰もが知りながら そこを糾そうとしないのに理想ばかりを求めても無理がある。


例えば、資金不足に喘ぎながら経営を続けてきた会社が倒産に至る。


その会社の経営者は真摯な性格の人で 500万の手形支払いの金が300万しか工面出来ず、不渡りを出してしまったのだが、不渡りを出した直後に手持ちの300万の現金を持って行き


「すいませんが、今はこれしか工面出来ませんでした

 ひとまず、この300万をお渡ししますので

 どうか、残りはしばらく待って頂けないでしょうか?」


そう言って頭を下げるのが 人としての誠意だと思って そうしたのだが…


結論から言うと その300万は渡してはいけない金なのだ。


倒産の引き金は その500万の手形かもしれないが、倒産となった時点で債権者は その手形の相手だけでは無い。


従業員の未払い賃金や 税金の未納分、それに倒産後の整理費用や管財人 もしくは債権者に対しての代理弁護人の依頼費用、自己破産する為の費用… 何をするにも金が必要


そして、場合によっては 他の債権者達から


「手形の相手だけに300万を支払うのは不公平だ」


と、訴えられる事もある。


正義感溢れる弁護士が その情熱で裁判を闘う…という姿は一般人にとって理想であり そうあって欲しいと願う姿だと思う。


そういうドラマを制作して放送するTV局には どの局にもワイドショーの番組や、ニュースの番組もある。


ワイドショーでは「裁判で真実が判ると信じていたのに…」と嘆く被害者遺族に同情タップリの内容で話し、ニュース番組では大きな事件の裁判結果を放送する中でキャスターが


「裁判官の感覚が 一般人の感覚とかけ離れているとしか思えませんねぇ…」


なんてコメントを吐く。


ところが、そんなTV局自身が何かの事件を起こしたり 裁判の被告となった場合には


「現在、裁判中なのでコメントは差し控えさせていただきます」


と、よくある声明で誤魔化す。


判りやすく言えば「言ってる事とやってる事が全く違う」


だからこそ、この「正義は勝つ」の様に 現実に近い生々しい内容を私は高く評価したいのだ。


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コメント

概ね同意でございます。

法律というものは、それを作った側(支配者)に有利にはたらき
それを守らされる側(被支配者)に不利になっているのが
大前提ですから。いやなら作る側に回ればいいだけのことです。

あと裁判はお互いの利益不利益を主張しあうもので
それを法律というあるルールでロジックを構築していって
どちらのロジックが妥当性があるかを裁判官に判断してもらう
天秤ですね。

だから裁判官が世間一般の感覚と乖離していても一向に構わないわけです。
なぜなら裁判官はルール(法律)に基づいた判断に忠実であることが絶対で
むしろ世論にながされてはいけないのですから。

もし乖離しているならルールを変えればいい。
実際ルールを変えられるのは、ルールを守らされる国民の選んだ国会議員
の開く国会しかないのです。

ここら辺の法律の根底を描いてくれたドラマや映画は
白昼の死角ぐらいしか見たことないです。

以上長文駄文失礼いたしました。

★ やじ さん

白昼の死角… 懐かしいですね。^^

原作も とても面白かった記憶があります。


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