● 私の撮った写真(飛行機編)
最初にお断り申し上げておくが 私はプロの写真家じゃ無い。^^
軍事オタクで乗り物オタクのオッサンが 一眼レフを手に入れたら、こんな写真が撮れました…という記事を このブログに掲載したところ、いろんな方からそれについてメールやコメントを頂戴する様になり、ある意味 私自身も苦笑するばかりなのだ。
で、喜ぶべきか否かはともかく、先日『ブタネコ's Photograph collection ボル1』を配布するに辺り 入手希望者にアンケートを行ったところ、私如きの写真を楽しみにして下さっている方が思いの外多く、その方々が「どうやって撮ったのか?」とか、「ブタネコ自身が今までに自分で撮った写真の中で気に入っている写真と、それについての解説を述べてくれ」という要望が寄せられているので 調子に乗って語ってみようと思う。
なので、あらためてもう一度 最初に断っておくが 私はプロの写真家じゃ無い。
だから、プロの写真家から見れば 間違った事を述べる可能性がある事を充分にお含みいただきたい。^^;
私がデジタル一眼レフカメラ(私の場合は キャノンのEOS-KISS X)を入手したのは 昨年(2007年)の秋に 松崎など本州方面へ旅行するにあたって、少し 行った先々の風景を ちゃんとしたカメラで撮影してみようと思い立ったから。
御多分に漏れず、カメラを買うのと同時に いろんなマニュアル本を買い、ゴルフ好きのオッサンがゴルフ雑誌を読み漁るのと同じ様に「~な写真を撮るには…」なんて解説をまる暗記し、まずは知識ばかり頭に詰め込んでいたものだ。
とても小生意気な事を言えば ロケ地巡りの旅での撮影は わざわざ一眼レフなんか持って行かなくても、コンパクトデジカメで充分だとも思う。
それに、今のカメラはとても性能が良く 全自動モードとか、プログラムモードを用いれば カメラの知識が無くても、それなりの写真が撮影出来るしね。^^
でもね、せっかくカメラを買ったのだから もう一歩、踏み込んだ写真を撮ってみたい… 私の性格は そういう方向へと突き進む性格なのだ。^^;
で、その当時、個人的にカメラの事を聞ける私にとっての師匠は 学生の頃からバイト代の殆どをカメラやフィルム、現像代 果ては自宅に暗室と現像機材を買いそろえた「気の弱い弁護士」と呼ばれている悪友なのだが、彼の目指す写真は「心霊写真を撮る事」という 私とは全く違う指向性の持ち主である事と、彼は学生の時からのニコン派であり、その当時、私がキャノンのカメラを買ったのが 元々、フィルムカメラの時代に70-200等 キャノン用のレンズを数本持っていたからなのだが、ニコン派の彼には キャノン・ユーザーとなった私に 異様な敵愾心を持った事もあって、次に 師と仰いだのは 南東北のアホことtakuちゃんである。
ところが、takuちゃんの指向する被写体はアイドルとかロケ地が多く、ロケ地撮影には大いに惹かれるものはあったけど、何故か私は人物写真には全く興味が無い。^^;
つまり、takuちゃんの写真は被写体が静止物であり 焦点距離がどちらかというと小さめのものが多く それに対して、私は望遠ズームを多用するのが好きだったところから 結局は独学の要素へと踏み込む事となる。
で、そんなある時、ふと気が向いて空港に飛行機を撮影しに行ったのだが…
飛行機の離着陸時や 空港ターミナルに駐機している姿を写し、その夜 自室のパソコンで撮してきた写真を一枚ずつ眺めていて 私の記憶にある ひとつの出来事が思い出され、その時の風景を写真に撮る事が出来ないか…
いや、是非 撮ってみたい… そう思うに至る。
その翌日から 暇をみつけては私の空港通いが始まった。^^;
というのは、その時に 私が「撮りたい」と思った写真を撮る為には いくつかの条件をクリアしなければならない事に 同時に気づいたからなのだ。
で、そのクリア条件の一つが「流し撮り」
着陸してくる飛行機をファインダーで追いかけながら連写するのだが、動く被写体を追いかけながらの連写って やってみると判るけど、ちょっとしたコツが必要であり、そのコツを身につける為には とことん、練習がてら撮すしか無い。
その結果、
「流し撮り」が成功すると 上の様な写真が撮れる。
上の写真は 昨年(2007)の11月16日午後4時過ぎ 丘珠空港のターミナルビル展望デッキで撮ったもので カメラはEOS40D f/5 1/30 ISO-800 100-400の220mm
で、少しだけ自信を持った私が 難易度が少しアップした被写体に挑戦したのが
上の写真は千歳空港で昨年の11月26日 4時過ぎ EOS40D f/5.6 1/20 ISO-800 100-400にx1.4テレコン装着で560mm相当
他人が何と言おうと 私はこの写真を撮影した夜に自室のパソコンで確認した時、身振るいするほど「やった!」と満足感に浸り 当初の目的へと技術的な準備が整ったの事を実感した。
で、ちと余談だが…
EOS40D f/5.6 1/640 ISO-400 400mm
EOS40D f/5.6 1/2000 ISO-400 400mm
EOS40D f/5.6 1/400 ISO-640 400mm
EOS40D f/5.6 1/400 ISO-640 400mm
EOS40D f/5.6 1/400 ISO-640 400mm
上の5枚は 今年の8月に撮影したものだが、こんな感じで「飛行機を綺麗に撮る」ってだけなら いつでも、誰にでも出来る。
だからこそ、私には 私だからこそ撮れた写真… そういうスペシャルじゃないと納得がいかなくなってしまう性格なんだな。^^;
EOS40D f/5 1/400 ISO-400 250mm
この写真は昨年(2007年)11月に撮影した1枚なのだが、興味の無い人には 変哲の無い ただの飛行機写真にしか見えないと思う。
撮影したのは2007年11月26日 午後3時少し前
新千歳空港民間側滑走路の通称:生コン・ポイントと呼ばれる場所で 北から南へと着陸したところを100-400の250mm f/5 1/400 ISO-400で撮影。
一概に飛行機撮影といっても、いくつかの分野というか指向がある。
ひとつは 機体の真横から機体番号も含めて撮影し カタログ写真的にコレクションしようとする人で そういう人が上の写真を見ると この写真の残念な所は 機体尾部に記された「JA8985」という機体番号が主翼の陰できちんと判別出来ない事だが、最前部ドア前にある「Procyon」とロゴが撮れているので まぁ、私としては及第点というところなんだけどね。^^;
ちなみに、上の写真の機体はJALのB777-200で「Procyon」という名前を付けられたものであり、JAL機の中で最後まで尾翼に鶴丸が描かれた旧塗装だった機体なのだが、情報によると2008年5月末に この機体も新塗装に塗り替えられたので、現在ではもう鶴丸は目にする事が出来ない姿… そこが私にとってのスペシャルとなる。
さて、飛行機を眺めていると 撮影する時の時間や気象条件等により、特異な現象を見かける事がある。
EOS40D f/5.6 1/60 ISO-800 100-400x1.4 560mm
上の写真は 昨年の11月に撮影したF4ファントムの偵察機型が離陸するところなのだが、午後4時過ぎの夕暮れ時だった為、アフターバーナーの炎だけじゃなく、滑走路の路面がオレンジ色に焼けているのが判る。
また、
EOS40D f/5.6 1/60 ISO-800 100-400x1.4 560mm
この写真を撮影したのは 今年の8月 小雨&霧の午後2時少し前。
湿度と気温の条件が揃うと 上の写真の様にベイパーと呼ばれる現象が写せる。
そして、
EOS40D f/5.6 1/60 ISO-400 100-400 400mm
上の写真は 今年の8月、小雨&霧 しかも5時過ぎの夕暮れなので ベイパーとアフターバーナーの両方が撮影出来た。
でね、よく 一般的には「カメラが雨に濡れたらヤバイじゃん」と言ってる人が多いけど そんな事を言ってる人には 殆どの場合、小雨が降ってる時じゃないと見れない上の様な写真は絶対に撮れない。
私は へそ曲がりのせいでもあるのだろうけど、カメラが濡れようと こういう写真が撮れるのなら それでカメラが壊れても惜しくは無い。
せっかく買ったカメラだからと大事にする気持ちは尊重したいと思うけど、「何の為に買ったのか?」が重要なのであって 私は こういう写真を撮って、それをパソコンで眺めて満足感に浸りたいが故に 今では天気が悪い日こそ、「よぉし、千歳に行くかぁ」って気にすらなる。
さてさて…
EOS40D f/7.1 1/640 ISO-400 EF-S17-55mm 17mm
この写真は いろんな意味で私にとってのスペシャルな一枚である。
まず、写っている機体が 政府専用機である事。
そして、通常は望遠レンズによる撮影が多い私の写真の中でEF-S17-55という標準ズーム系の広角寄りで撮ったものであるという事。
これは、この写真を撮った数日前に takuちゃんと電話で話した際に、EF-S17-55というレンズを私に強く勧めた彼が「試しに広角で撮ってみなよ」とアドバイスしてくれた事により 本当に試してみた一枚なのだが、ブログで公開して今日まで プロ系の人達から
「迫力があって良い写真だね」
と、褒めて貰う機会が多かった一枚でもある。
この写真は 昨年の12月に夕暮れ時に着陸してきたところを撮したので、機体の白色部が夕焼けを反射してオレンジっぽいいろいなっているのも なんか、枯れた茶色に染まっている地表の雑草と相俟って良い感じだと私も思っている。
で、上の写真と共に プロ系の人達から好評を貰ったもう一枚が
EOS40D f/5.6 1/25 ISO-800 100-400x1.4 560mm
今年の1月に撮影した 上の写真。
当時、私は夕暮れから夜間の撮影に拘っていて滑走路の色とりどりの表示灯と 地上に降り積もった雪によるレフ板効果で綺麗に見える機体を写真にしたかったのだが…
この日は 本格的に雪が積もった後の夕暮れ時だった為 脚立から滑って落ち、腰を強打しつつも粘った甲斐があった一枚でもある。^^;
で、雪が積もり始めた事で いよいよ、私の最終目標へと気合いが増す。^^
EOS40D f/8 1/1250 ISO-400 EF-S17-55mm 55mm
上の写真は 背景と周囲の木々などを画角に取り込む事による視覚効果…なんて事をマニュアル本で読んだが故に試しで撮った一枚なのだが 思いの外、自分なりに ここまで良い写真に撮れてるとは思わなかったぐらいにビックリした一枚。
この写真で重要なポイントは 多くの人が「飛行機を撮るならフェンス際」と思い込むのに対し わざとフェンス際から離れる事によってジャンボの大きさや迫力を撮す事に成功したと自分で悦に入っている点。^^;
ちなみに、写真内左上は夕陽ではなく朝日なのである。
この写真を撮影したのは 昨年の12月の暮れの朝8時、そんな時期の早朝に 何故、千歳に行っていたのか? それは、私の最終目標にとって必要条件の一つだったからだ。^^
というわけで、ようやく撮影に成功した最終目標の写真が
EOS40D f/10 1/500 ISO-200 100-400 250mm
これである。
この写真を撮影する為に必要な条件とは
1.夜間から早朝にかけて それなりの降雪がある事。
2.除雪直後に 軽く、さらに雪が降っている事。
3.2の状態の後 767や777ではなく747(ジャンボ)が最初に着陸してくる事。
4.舞い上がる雪煙によりAF(オートフォーカス)が狂いやすいので
マニュアル調整を身につけておく事
5.被写体は着陸した後、滑走しつつこの状態になるので「流し撮り」のテクを習得しておく事。
6.こういう状況の時は 間違い無く寒い。
(ちなみに、この時の気温は-17度 体感温度は-23度^^;)
この写真を撮る為に1ヶ月半かかったのだが、そのかわり これが撮影に成功した時 私は極寒の千歳空港の滑走路脇に設置した脚立の上で 狂った様にヘラヘラ笑っていた。
それぐらい、満足という感動に浸れたのだ。
ちなみに、数日後
EOS40D f/10 1/800 ISO-200 100-400 400mm
ジャンボはジャンボでも ポケモンジェットで同様の撮影に成功し、私の中でひとつの段階が終了した。
今だから言える事は、数年のうちに747型 通称:ジャンボは777型へ移行し国内路線から姿を消す。
それと、洞爺湖サミット以後 滑走路周辺の立ち入り禁止地域が拡大した事により、上の様な写真の撮影した場所には 今後、入る事は難しい。
ゆえに、去年から今年が 上の様な雪煙の写真を上の様な角度から撮影する最後のチャンスで 今後は無理と思われる。
それだけに、文字通り自画自賛ではあるが 私の写真のレア度は上がるわけで、それも挑戦した甲斐があったと結果的に思える。
将来、私の娘達に子供… 私にとって孫が生まれ、その孫達が成長して飛行機好きになった時、おじいちゃんである私は 上の写真を孫に見せて自慢する… その為には申し分のない一枚となるだろう。
















