● 明日への遺言
映画「明日への遺言」のDVDを入手したので見た。
今年の夏、戦争を題材として扱ったTVドラマや映画をいくつか見たが、心に残った物は3本しかない。
その3本のうちの1本が この「明日への遺言」

主演は…

「藤田まこと」で 彼が演じたのは岡田資陸軍中将
岡田中将は 大戦中、東海軍司令官在任時 名古屋を空襲した際に撃墜され 脱出して捕獲されたB-29の乗員に対し処刑を命じた事でB級戦犯に問われ絞首刑となる。
特筆すべき点は 岡田中将は「部下のやった事は全て私の責任」と 部下の責任を一身に背負い処刑に関わった部下の刑を減刑させた事と「名古屋空襲は無差別爆撃であって戦争犯罪だ」と 裁判の過程で米軍側に認めさせた事。

戦後、我が身可愛さから 大戦中での都合の悪い事は部下や死者に責任転嫁し 事実を隠蔽したり、虚偽の史実に塗り替え その結果、裁かれずともよい人が裁かれたり、本来はされる覚えのない批難を死後に浴びせられている人達がいる。
そんな中にあって 裁判で死刑になるのを覚悟の上で部下を庇い 無差別爆撃を認めさせた岡田中将は 武人として天晴れと思うばかりだ。
「わたしは貝になりたい」という傑作ドラマがある。
が、これはいろんなノン・フィクションを織り交ぜたフィクションである。
この「わたしは貝になりたい」の劇中 主人公は捕獲された米パイロットを銃剣で刺し殺せと命じられるくだりとか、巣鴨プリズンで理髪店主だった主人公が将軍の散髪をするくだりがあるが、その辺は 将軍のモデルは岡田中将ではないか?とか囁かれたものである。
1000年以上前の歴史を学ぶ事も大事だとは思うけど、ほんの数十年前の史実を検証する事を疎かにして それが意味ある勉強かと私は思うばかりだ。
ちなみに

この映画には「蒼井優」が出演しているが 短いワンシーンでしかない。
