« クワイエットルームにようこそ DVD再見 | TOPページへ | 僕の彼女はサイボーグ »

2008年03月20日

● 東京大空襲 前・後編


スペシャルドラマ「東京大空襲」の前・後編を見た。




東京大空襲

二夜に渡って前・後編として放送されたわけだが…


東京大空襲

主演の「堀北真希」は とても熱演であり好演だったと思うし


東京大空襲

「藤原竜也」は 相変わらずのワンパターンキャラではあるが まぁ、それも良い。


で、見終えた感想としては 不満と理解出来る部分が私の中でせめぎ合っていて 正直、巧く文章に出来る自信が無い。^^;


いろんな家族や恋人や 大人や子供が登場し、その殆どが死亡してしまう…というドラマだけに「死に過ぎだろ」と思う部分が否定出来ないのは それぞれの人物の背景があっさりとしか描かれていないのと 中には「何故、海岸?」という感じでロケ設定に大きな疑問を抱くカットがあったり、焼け野原の街を撮影した実写映像の中に 勘違いだとは思うのだが 原爆で破壊された広島を撮影したカットが混じっていた様に見えた事などがある。


しかしながら、体験者でも無い私が言うのもナンだが 大空襲の下では逃げまどう人々の大混乱は想像以上のモノだったのであろうし 細かい事でブツブツ言うべき問題よりも、ようやく「東京大空襲」に関して着目するドラマが制作された… その部分を少なくても評価すべきなんだろうなぁ…という思いが強い。




かつて、私が東京で債権整理の仕事をしている時 ある中小企業が倒産し、その工場跡地を とある商社系列のマンション開発業者に転売し、そこにマンションを建てる事になった時の事


私の会社が管理していた工場跡地に隣接した家の持ち主が 自分の土地も買い上げてくれないか?と相談してきた。


聞くと 隣接の家は明治の末に建てられたものを増築・改築を重ねて使用してきたが その家の持ち主が死亡し、財産相続にあたって 土地建物を売却して 相続者が現金で分け合おうという事で話が合意したのだと言う。


で、我々が マンション業者に管理地を売却すると聞いて その隣接地も一緒に買って貰えれば 普通に土地を売るよりも少しは良い条件になると考えたわけで、マンション業者としては隣接地も合わされば 当初よりも多くの戸数を建設出来るので喜び、飛びつく様に その隣接地も買った。


で、私の会社の管理地にある廃工場を取り壊して更地にする際に 隣接地の屋敷も一緒に取り壊す事になった その当日。


立ち会いで取り壊す様を眺めていた私の周りに 気がつけば沢山の老人達が集まり、中には取り壊される屋敷に向かって手を合わせている人までいる。


不思議に思って尋ねると その目の前で取り壊されている屋敷は 関東大震災、そして 東京大空襲で同じ町内の殆どの家が破壊された中を たった一軒だけ倒壊せず、焼けもせずに残り 何故かその家の井戸だけは枯れずに水が沸き続けたので 関東大震災の被災者や、東京大空襲で焼け出された人達に その屋敷の当時の御主人が井戸の水を無償で近隣の人達に使用させた…といういわれがあり、実際に 大空襲後 その井戸の水で過ごした老人達だからこそ手を合わせる姿にもなったのだと言う。


私の様な者には もちろんそんないわれがある事など知る由も無いが、一緒に その話を聞いたマンション業者や 取り壊し作業の業者達も そんな話は知る由も無かったわけだけど、話を聞いて皆の心中は複雑になった。


そういう屋敷を 相続の手続きを簡略化にする為に売却してしまったのは 近隣の人々から大恩人と崇められた人の息子や孫で 近隣の人達のそんな思いは知っているのかな?とか もっと、本音を言ってしまえば そんな場所にマンション建ててもいいのか?とか…


私は 直接、マンション建設には係わりの無い人間だし、御存じの通り ズケズケとモノを言う性格だから、そんな町内会老人達に その屋敷の遺族である子供や孫の話を聞くと 老人達は皆、口を揃えて 御主人は素晴らしく仁徳のある方だったが、子や孫は大馬鹿者揃いだ…と言い、中には


「町内から立ち退いてくれてホッとした」


とまで、罵る老婆もいた。


その老人達の話が本当なのか否かは 私は遺族である子や孫の事を殆ど知らないから不明だが、そんな話の中で ある老人が


「自分の生まれ育った場所が どんな場所で、

 自分の御先祖様が どんな人だったかを知ろうとしない末裔じゃ

 ロクなモノにはならんじゃろう…」


とポソッと言った言葉だけは とても胸に染みている。


結局は そこにマンションを建築するにあたって反対運動などは起きず、むしろ 隣接町内会の人達から マンション建設の際に町内会の上下水道の工事と連動してくれと協力要請があったぐらい円満に話が進んだわけで…


その時に知り合った数人の老人達から「東京大空襲」の実体験談を聞かせて貰っていたので 今回のドラマが生々しさという点で聞いた話よりも欠けていたのは仕方が無いのだと思っている。


が、いずれにしても太平洋戦争における民間人犠牲者の話題になると 広島・長崎の原爆や沖縄戦にばかり目が向きがちだが、この「東京大空襲」も悲惨さには変わりは無く、等しく慰霊の対象とされるべき事は言うまでも無いので、ようやく目が向けられた事に少なからず評価を与えたいと思う。


しかしながら、


東京大空襲

ラストシーンのエピソードは必要無かったと思う。


このシーンのおかげで演出の陳腐さが際立ってしまったと思うからだ。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

 この記事への御駄賃がわりに下のバナ-のいずれかを クリックして頂けると嬉しいです。^^
 (全部、クリックしてくれると もの凄く嬉しいのは事実です。^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ Blog Ranking 人気映画・TVBLOG blogram投票ボタン BlogPeople「自分のこと」部門にクリック BlogPeople「テレビ」部門にクリック BlogPeople「映画」部門にクリック

『戦争関連』関連の記事

コメント

こんにちは。日テレの東京大空襲の一週間前に、TBSでも東京大空襲を扱ったドキュメンタリードラマを見たのですが、体験者の部分や史実を分かり易く解説したドキュメンタリーと実在のカメラマンの物語でこちらはとても良かったです(主演は仲村トオルさん)。
もし再放送などで見る機会があれば是非見て欲しいです。
なのでコレをみてから日テレのを見たとき「え・・・」と思ってしまいました。

★ つっちー さん

TBSのも見ました。

しかしながら、内容の良し悪しはともかく 最後に筑紫が登場したので記事にする気が失せました。^^;


初めてコメントさせていただきます。
1年ほど前からこちらには来させて頂いていたのですが、私はもっぱらロム専門なのでコメントは
せずにいたのですが、今回「東京大空襲」の記事がありましたので、恥ずかしながら一言書かせて
頂きたいと思います。と申しますのも、私の父が大空襲の生き残りでその時東京にいた家族全員を
失っており、私も断片的に当時の様子を父から聞いたことがあり、広島や長崎と同等の死者を出しながら
ほとんど触れられないことに疑問を感じていたためです。大空襲から63年が経ち、当時を知る人が少なく
なってきた今、ドラマなどで取り上げられ、検証されることは戦争というものを考える上で良いことだとは
おもいながらも、もう少し早くできなかったかな(今迄にもドキュメンタリー等はありましたが)という気持ちが
あります。今回のドラマを父が生きていたらなんと言ったか聞いてみたかった気がします。
暗い話で済みません。
ラストの場面ですが、大滝秀治と藤原竜也があまりにも違うので、回想シーンまで誰が生き残ったのか
わかりませんでした(^^; 堀北真希は良かったですね。いい女優になってきていると思います。

★ カッパのたかちゃん さん

こちらこそ初めまして コメントありがとうございます。

>広島や長崎と同等の死者を出しながら ほとんど触れられないことに疑問を感じていたためです。

そうですね、私も その点について疑問を抱いておりました。

>今回のドラマを父が生きていたらなんと言ったか聞いてみたかった気がします。

御心中をお察し申し上げます。

こういったドラマだけで 全てを理解出来るとは思っておりませんし、ドラマですからね

特に、今回のドラマも 所々にフィクション丸出しがテンコ盛りですから、実体験のある方に感想を伺う中で 本当の姿がより理解出来るのにと私も思います。

【※注意!!】

この記事は『ブタネコのトラウマ』の倉庫に保管されている記事なのでコメントの投稿は出来ません。 2015年2月10日以降 このクソブログは『ブタネコのトラウマ・リニューアル版』に移転しましたので新規記事更新及び、過去記事へのコメントの受付もそちらで行っておりますので お手数ですが、そちらへの移動をお願い申し上げます。