● ビーシュリンプ 追記
先日の「ビーシュリンプ」という記事の追記です。
先日の『ビーシュリンプ 考』という記事に関して
「写真がボケボケやんけ」
というクレームが寄せられたので 撮り直してみた。
と、同時に いくつか寄せられた御質問にも併せてお応えしておこうと思う。
まずは「元祖」と呼ばれている「ビーシュリンプ」
ただ、上の画のタイプは ちょっと模様が微妙
というのは 本来、「元祖」と呼ばれているタイプは胴体中央部に もう一本、太めの黒い帯がある。
今回、私は やはりビーシュリンプをブリーディングしている友人が昨年入手したモノの子孫を分けて貰い 我が家の別のタイプと交換したのだ。
これは、近親交配ばかりを続けていると熱帯魚に限らずペットは身体が弱く、小さくなっていく傾向があるので 時々、別系統の同種と交配させ健康を維持するのと、同時に 新たな品種へと続くニュータイプが産まれる事を期待する意味もある。
上の画は 一般的なレッド・ビ-シュリンプで「マロ」だが「日の丸」になり損ねたタイプ。
最近、マニアの間で レッド・ビ-シュリンプの模様においていくつかのパターンを珍重し、ショップでもブランド扱いしているタイプがある。
「マロ」というのは 公家の「麻呂」が語源で 上の画で言えば 後頭部に小さな白い点が二つあるのが判ると思うが、それが公家の眉毛の様だというところから「マロ」と呼ばれる。
「日の丸」というのは 胴体の中央部に本来は赤い帯になるところが 真上から見たら円い赤で まるで、それが「日の丸」に見える所から そう呼ばれているが、最近、とあるブリーダー間では シッポの部分が拡げた白い扇子の中央に 日の丸の様に赤い丸が描かれている様に見えるタイプを 新たな「日の丸」として系統を確定させようとする試みが続いている。
他に、腰の部分の赤い帯が上から見ると丸く中央に横線が入り、「進入禁止」の道路標識に見えるモノを その名の如く「進入禁止」
胴体からシッポにかけてが真っ白なタイプをモスラの幼虫に見立てて「モスラ」と呼んでおり、血統的に固定されたモノをブランド扱いし、当然、色の出方、見え具合で値段も変わり、高いモノだと一匹、数万円で取引される。
上の画は全身が真っ白の「ホワイト」の系統なのだが ちょっとマダラになってしまったメスで、腹部が微妙に茶色く見えるのは卵を抱えた状態(抱卵)だから。
上の画のメスの場合だと 概ね30個ぐらいの卵を抱えており 産卵から2~4週間で孵化する。
孵化したての稚エビは2mm弱で これを水槽の中に発見した時は いつも感動に震える。^^;
さて、ビーシュリンプを飼う際の最低限の原則を 我が家のデータで述べると…
最近は30cmぐらいの水槽に「ビーシュリンプに最適」と称する床砂が売られているので 水槽に敷く砂は出来るだけ、そういったタイプを使用し、出来れば 少し厚めに敷いた方が良い。
濾過はスポンジフィルターと呼ばれているタイプで充分であり、出来ればエアチューブを二股にして もう一方に細かく泡が出るタイプのブクブクをつけて放り込む事をお薦めする。
水草は好みにもよるだろうけど、基本的には南米産ウィロウモスを 少し多めに流木に巻き付けて放り込んでおけば充分。
で、ビーシュリンプの場合 流木は必須と言って良く、それは微生物の発生を促す効果も期待したいし、最も重要な事は エビの隠れ家を作ってやる事。
エビも人と同じでいろんな性格がおり、中には ひっそりと隠れて過ごしたい…というのが 実は多く、隠れ場所が無いと それがストレスとなり、死亡するケースもある。
また、抱卵したエビは特に隠れたがる傾向があるので 繁殖を望むのであれば、水槽の見た目よりも エビの都合を優先すべき。
飼い方の注意点は 餌のやり過ぎが最もダメ。
これは、「腹いっぱい食わせちゃダメ」と考えている人が多いけど そうでは無く、食べ残しの餌が水を汚し(養分過多)、コケの発生に繋がったり、急激な水質変化が生じ エビにダメージを与えるのがダメなのである。
適度に濾過バクテリアが繁殖し、水が水槽全体に柔らかく循環し、水草が適度に成長を続ける…という状態を維持する事に気をつける。
それと、エビのもう一つの大敵は水温で 水温が28度を超える環境の場合は水温を下げる為の何らかの手段を必ず取らないと アッという間に全滅する事を覚えておくべし。
最近は ビーシュリンプを通販やネットオークションで購入するケースがあるが、その場合に覚えておく事は 長時間、輸送されたビーシュリンプは 時折、輸送中に本来の体色が消えて 透き通った身体になっている事がある。
これは、水槽に放して落ち着くに従い 元の体色に戻っていくので狼狽えてはいけない。
また、ショップでの説明や 解説本なんかを読むと「水合わせは慎重に」と強調されるケースが多いが 誤解されがちなのは輸送された梱包の水と 水槽の水の水質が大きく違うのであれば「水に慣らす」という意味合いの「水合わせ」は慎重にすべき
が、よく間違えられるのは水槽の水の水温と 輸送中に下がってしまった水温の合わせ方である。
一般的に 熱帯魚屋で買った魚を水槽に放す際は 買ってきたビニール袋のまま水槽に30分ぐらいつけて水温を合わせろと言うが、ビニール袋に入っている水の量が多ければそれでも良いが、少ない場合は アッという間に袋内の水温が変化(上がる)してしまうので 場合によっては水槽にはつけずに、少し大きめのプラケースなどに袋からあけて 少しづつ、ビニールチューブで水槽の水をプラケースで移して増やし 水温と水質を同時に合わせてやる方が ダメージが少なくて済む…という方法もある。
また、水槽を置く場所は 直射日光の当たる場所は避けた方が良い。
・日差しで水温が急激に変化する事がある
・エビ自体が明るい日差しを嫌がる
・コケの発生を誘発しやすい
等、良い事が無いからだが 水槽用のライトは必ず設置し、繁殖を望むのであればタイマーなどを使用して 毎日、ほぼ定時間(8~10時間)照明するようにした方が良い。
…というのが 寄せられた御質問への回答です。






