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2008年03月09日

● ノソブランキウス・ラコビー


「ノソブランキウス・ラコビー」という卵生メダカについて少しだけ触れておく。




先日掲示した『ビーシュリンプ 考』と言う記事に関して いくつかの御質問を非公開コメントとメールで頂戴したので そのレスとしてまとめたものを記事として掲示しておこうと思う。



上の動画がラコビーというメダカである。

(上の画像はネット内から拾ってきたもので私が撮影したモノでは無い)


御覧の通り、ちょっとポッテリした体系で前半身はオレンジ色、後半身はコバルトブルー、もしくはエメラルドグリーンのベースにしたカラフルな模様が入っているのがオス メスは全身が白に近いクリーム色のシンプル


オスは求愛行動や他のオスと喧嘩になった際に 全身のひれを開き、自分の身体を綺麗に大きく見せようとするが 実際の成魚の大きさは 成魚で4cmちょっと


上の動画は 産卵させる為に水槽の中にピートモスと呼ばれる産卵床を詰めたコップを沈めており、オスはそこにメスを誘導して二匹で産卵床に潜り込みながら産卵をする。



上の動画は ラコビーと並んで 私が気に入って飼育している「アフィオセミオン・オーストレリ」という卵生メダカ 原種はブラウンと呼ばれる茶色系なのだが、綺麗にこげ茶色で体色が固定された「チョコレート」と呼ばれるタイプと 綺麗にオレンジ色で固定された「オレンジ」というタイプがあり、3タイプとも飼っている。


ちなみに、オレンジ色で固定されたタイプは「ゴールデン・ライヤテール」という別名でも呼ばれているので 熱帯魚屋によっては その名前で扱っている店も少なく無い。


で、「卵生メダカと 卵胎生メダカの違いって何?」という御質問が寄せられたのでお応えしておくと 日本に古くから棲息するメダカは卵生メダカの種類で 水草や川底に卵を産みつけ 一定期間が過ぎると その卵から稚魚が孵化する。


それに対して卵胎生メダカとは代表的な存在がグッピーで グッピーの場合、オスとメスが交尾した後、メスは受精卵を腹部内に抱えたまま過ごし、産卵の際にメスの身体から卵が放出された ほぼ、その瞬間に稚魚が卵から孵化するので まるでメスの体内から稚魚が出産されたかの如く産まれる。


つまり、卵生メダカは雌の産卵と同時に受精だが 卵胎生メダカの場合は産卵と同時に孵化…という違いによるもの


それと、卵生メダカには”年魚”と”非年魚”という二つの分け方がなされ、私が飼っているラコビーは”年魚” オーストレリは”非年魚”の代表的な卵生メダカである。


ちなみに”年魚”と”非年魚”の違いは”年魚”の魚の生息域は雨季と乾季があり、雨期に産みつけられた卵が 乾期の間は土中や殆ど干上がった湿地上の草の中で過ごし、次の雨期によって水中に浸かると それを待っていたかの様に孵化する


それに対して”非年魚”の卵は ほぼ水中に浸かったまま一定期間を経て孵化する事による。


ただ、私が飼っているオーストレリは”非年魚”だが 卵を水中から取り出し、ラコビーの様に(ラコビー程、期間は長くはないが)乾期休眠を与えて孵化させる事も出来る。


この卵生メダカの飼育が 他の魚と違って面倒な点は 稚魚がとても小さい為、普通のペットショップで売っている様な餌では稚魚は育たない。


一般的には熱帯魚屋で「ブラインシュリンプ」と呼ばれる オッサン連中には「シーモンキー」と言ったら「あぁ」と呼ぶ微生物を別途に孵化させ、その孵化したてを稚魚に餌として与える方法をとる。




さて、ある方から


「興味が沸いたので 近所の熱帯魚屋に出向き、卵生メダカを見て

 気に入ったら買おうと思ったのですが 近所の殆どの熱帯魚屋に置いてありませんでした」


とか、


「熱帯魚屋の人から

 とても飼育が難しいから 手を出さない方が良い

 …と 言われました。」


等とコメントを貰ったのだが…


基本的に、入手方法は


東京都内であれば JR市ヶ谷駅横の『市ヶ谷フィッシュセンター』 それと、昔から 私の知る中で通販もしてくれるし、とても珍しい品種も扱っているショップとしては『豊橋アマゾン』というお店がお薦めである。


で、飼育方法として注意すべき点は 熱帯魚全般に言える事だが、熱帯魚を初めて買おうとする人は まず、水槽を先に買い、砂を敷き、水草を植え、濾過用のバクテリアを水に投入し 小ぶりの金魚など安い魚を2・3匹入れて 最低でも2週間、出来れば1ヶ月ぐらいエアポンプや濾過器を回して様子を見る事。


そうしないと水槽内の水が安定した 魚にとって住みやすい環境になり難いからであり、セットしたばかりの水槽にいきなり買ってきた魚を放しても 大抵の場合、魚は長生きしてくれない。


で、卵生メダカを飼おうとする方は、上記事項の他に まず、水質のチェックをして飼おうと思っている魚の適正値に出来るだけ近づけておく事が必要。


例えば、ラコビーは人によって「弱酸性が良い」とか「弱アルカリが良い」と逆の事を言ったり、「熱帯魚だから ヒーターは必須」と言うが 私の経験から言えば水温が20度以上をキープ出来るならむしろヒーターなど入れない方が良いとか、水質は ほぼ中性域であれば 神経質になる必要は無く、むしろ少し塩を入れておく事の方が重要とさえ感じている。


特に、卵生メダカの場合は 産卵させ、繁殖をさせるのが醍醐味なので 産卵床となる水草の維持や ピートモスの管理などの方に神経を使うべき


よく飼育マニュアルに「卵目はこなれた水を好み、水質の変化には敏感」と書いてあるが、これも経験論から言うと 水替えをするとつられた様に産卵行動を取るので採卵する為には効果的な方法だが、成長時は 頻繁な、しかも大量の水替えは悪効果になる事の方が多いので薦めない。


ちなみに「こなれた水」とは 


「大きめのバケツに水道水を入れ、数日 日にさらしておけ」


なんて記述が少なく無いが、その間 ちゃんとエアレーションしておかないと意味が無く、私の場合は 飼育している水槽と同じ大きさの水槽に魚を入れずにピートモスや水草だけを入れておき ただエアーをポコポコと沸かすだけで、水替えが必要な場合は そこから水だけを移動させている。


ちなみに、卵生メダカの場合 産卵させる為の水槽、稚魚を育てる水槽、オスだけの水槽とメスだけの水槽という風に 最低でも4つの水槽に分けた方が良い。


というのは、ある程度のサイズに生育するまでは産卵行動をさせない方が繁殖率が良く、かつメスは産卵すればするほど どんどんクタビレてしまうので、産卵水槽以外では混泳させない方が良いからだ。


つまり、熱帯魚屋の店員が言う「とても飼育が難しいから」という言葉は「手間と設備がかかる」という意味合いが強いのだが、率直に言って 卵生メダカを飼うどころか、見た事すら無い熱帯魚屋の方が実は圧倒的に多かったりするので 店に卵生メダカを置いていないショップにアドバイスを求めても信用出来るものでは無いと思った方が良い。^^;


最後に、経験上から 最も重要なアドバイスを送ると…


卵生メダカを初めて飼う場合、他のグッピーやエンゼルフィッシュやネオンテトラといった いわゆる「熱帯魚」を飼う際の「常識」と言われる事は とりあえず忘れ去った方が良い。


特に、いろんな水草を敷き詰めて さもありがちな観賞用水槽をこしらえて そこに買ってきたばかり(届いたばかり)の卵生メダカを放つ…なんて真似は愚の骨頂だと思った方が良い。^^;


とりあえず、30cmぐらいの安い水槽を2個用意して砂や水草は入れずに 他の既に魚を飼っている水槽から水だけをそれぞれに移して入れて スポンジフィルターと呼ばれる けっして高くない濾過器とエアポンプが一緒になったものだけを設置して放っておいた水槽に放って様子を見る事。


餌は冷凍赤虫を ある程度、自然温度で解凍したものを少しづつ 食べるぶんだけ与えて まずは環境に慣らす事。


産卵用の水槽や 稚魚用の水槽はその間にタイミングを見ながら用意すれば良い事で 特に重要な事は ろくに産卵床にもならない水草ばかりの水槽に いきなり混泳させたら それでなくてもストレスが溜まっているから 水にも慣れず、早死にさせるばかりだよ…と言う事だ。


ただね、熱帯魚はいろんな種類があって それぞれに楽しませてくれるけど、卵生メダカの元気に泳ぎ回る姿、特に 繁殖して稚魚から育っていく姿は 他の魚では味わえない深い楽しみがある事だけは間違い無い…と、申し上げておく。


お駄賃

 気が向いたら…で結構です。^^;

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