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2008年03月07日

● 雑感(3月7日)


久しぶりに某国立大学理工学部のアキバ系研究員について語ろうと思う。




3月も この時期になると、毎年 何人かずつ研究員達がメーカーの研究所などへと巣立っていく。


だから、その者達を見送るべく 送別会が開かれ、オブザーバーの一人として招いてもらえるので出席する。


何故、私がオブザーバーなのかと言えば まず、簡単に言えば その研究室にそれなりの寄付をしているから。


それは主宰者である教授が 喫茶「職安」以来の私の盟友である事も理由の一つだが、かつて 私が整理に携わった会社や それに関連する企業との係わりの中で、彼らの研究材料として提供したものが それなりの利益となって還元してもらえた事、その研究室から巣立った者達との交友の中でもたらされる情報が 時に、私にはこの上なく有益だった事…、そして 最も重要な事は喫茶「職安」で 我々バイト学生が受けた最大の恩恵が 学生時代の多感な時期に有形無形の「何か」を与えて貰った事


つまり、当時の喫茶「職安」の常連さん達と同じ世代、似た様な立場となった今の私達としては かつての常連さん達がしてくれた事を 今度は誰かにしてあげたい…という ささやかな望みである。


が、まぁ、そんな事は どうでも良い。^^;


かつて、『「アジサイの丘」に関する考察』を語り合った研究員達の殆どが 今では研究室から巣立って社会人の一員となっているのだが、後輩の送別会だから…と 言わばOB会を兼ねて集まるのが とある研究室では習わしになっており そんな懐かしい顔ぶれと久しぶりに顔を合わせる事が出来るのも嬉しい。


OB達は 皆、社会人となって 脂ぎって髪も寝癖そのままのボサボサ、いつも同じTシャツにジーンズで 湿度の高い日には異臭をまき散らしていた当時とは違い、髪型から身繕いまで小ざっぱりとはしているが、中身は 当時のままアキバ系だ。


私と顔を合わせると


「ブタネコさん 自分、去年の夏に松崎に行ってきましたよ」


「自分は夢島に行ったッス」


札幌の大学から離れ、勤める研究室が本州の連中は 皆、決まった様に聖地・松崎への巡礼の旅に出かけているところが「セカチュー症候群」^^;


「アジサイの丘に行ったんすけどね…

 何て言うか… 泣けたッス」


そう、「アジサイの丘」論文に関わった連中は 皆、まず真っ先に拝んだのがアジサイの丘だった。


で、その中には


「実際に、アジサイの丘の土を採取して酸性度を測ったら 弱酸性でした。」


なんてアホがおり、


「やっぱ、アキは還ってきてたんですよ ブタネコさん」


と、目を真っ赤にウルウルさせながら その感激を伝えてくるところも「アキバ系」は変わっていない。


そんな彼らに私は


「松崎巡礼も良いけどよ オマエら百瀬駅には行ったのか?」


と、尋ねる。


しかし、彼らの中に 百瀬駅を訪れた者は一人もいない。


「ダメだね、あぁ、ホントにダメだねオマエ達は

 百瀬駅に行って風に吹かれてこなけりゃ 一人前の研究者とは認めないね 俺は」


と、宣言する私。


「いいか、研究対象の大元である松崎を まず、検索し熟知するのは研究者の姿勢としては

 基本中の基本だから良しとしよう。


 しかし、真の研究とは 大元から派生する事象をひとつずつ把握していき

 どこに問題点や改善点があるのかを考察するところから始めなくちゃいけない


 ゆえに、夢島を研究するのも 言わば当たり前なのであって

 それだけじゃ無く、百瀬駅にこそ アキとサクの在りし日の想い出が漂っていると

 何故、オマエ達は気づかない?


 たかが、一年や二年 企業の飯を食ったぐらいで、一人前の研究者を名乗るとは

 烏滸がましいとは思わんか? え? なんだ、誰一人 百瀬駅に行ってないとは

 どういう事なんだ?」


ただ、一席ぶつつもりが 自分の言葉に酔い始め、最後は説教になっている私 orz


OB達は さっきまでの喧噪が消え、一様にうなだれている。


「いいか? 百瀬駅だけじゃ無いんだぞ。

 アキが水着になった砂浜、入水しようとした海岸、最後に走った競技場、

 そしてウルルに旅立とうとした駅のホームや空港…


 そのいずれの場所にも オマエ達の心を浄化させてくれるエネルギーが漂っている


 松崎や夢島だけを検分して判ったつもりになるなんざ まさに”木を見て森を見ず”だとは

 思わんか? え?」


そんな私の無茶苦茶な説教を浴びたOB達は いつしか目に輝きを取り戻している。


それも、あの「アジサイの丘」論文を語り合った頃と同じ様なキラキラさをだ。


「自分、ちょっと天狗になってたッス」


「自分も、なんか リセットできた気分です」


「ですよねぇ、今の自分に足りない何かが判ったッス」


そんな彼らを 私は慈愛に満ちた笑顔で


「良かったじゃねぇか 今、気がつけて

 オマエらの研究者人生は まだ始まったばかりなんだから

 その取り戻したピュアな心を いつまでも大切に忘れたり無くしたりするんじゃ無ぇぞ」


と 優しく包み込み OB会の片隅に温かい雰囲気が流れている。


そんな状況を眺めながら 研究室の主宰者である教授は ため息混じり呟いた。






「ここは 理工学部の研究室のOB会 なんだぞ…(ToT)」




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